ホーム > 組織でさがす > 総合政策部 > DX推進課 > DXで世界とつながる?!「メタバースを活用した英語教育」【後編】

更新日付:2025年11月6日 DX推進課

DXで世界とつながる?!「メタバースを活用した英語教育」【後編】

▶コラム「ハロー!あおもりDX」です。
10月はデジタル庁が定める「デジタル月間」ということで、特別に「前編」「後編」2本立て!でお送りします。

▶前編では、中泊町が青森県の教育課題に対し、メタバースという新たな一手で挑む背景や、導入のプロセスについて伺いました。
前編コラムページはこちら 

▶ 後編では、この先進的な取組が、実際に「教える側」と「学ぶ側」にどのような具体的な変化をもたらしているのか。中里中学校の先生と生徒の皆さん、双方の声をお届けします。
「DXで世界とつながる?!「メタバースを活用した英語教育」後編」

【動画概要】
・この先進的な取組が、実際に「教える側」と「学ぶ側」にもたらした変化
・中里中学校の先生と生徒の皆さん、双方の声をお届けします。

インタビュイー紹介

取材へのご協力ありがとうございます!
  • 佐藤先生
    中泊町中里中学校 英語科
    佐藤 祐子 先生

  • さかもとさん
    中泊町中里中学校 3年生の皆さん

挑戦する先生の「ワクワク」と、生徒が感じる「壁」

授業風景
――初めてメタバースでの授業を担当すると聞いた時、どのように感じましたか?

(佐藤先生)時代を先駆ける取組に「びっくり」したと同時に、大きな「ワクワク」を感じました。

――新しい挑戦には難しさもあるかと思いますが、現場での課題はありましたか?

(佐藤先生)英語が苦手な生徒にとっては、「無理」という抵抗感は大きな壁だったと感じています。

――生徒たちの抵抗感を乗り越えるために、どのような工夫や声かけをされていますか?

(佐藤先生)普段の英語の授業でもそうですが、「コミュニケーションだよ」ということを大切にしています。言葉がちょっと伝わらなくても、「会話を通して相手を知ろうとする気持ち」があれば大丈夫だと、常に生徒に声をかけています。
こうした励ましとともに、遠く海を越えた講師陣の協力により、生徒たちにはうれしい変化が生まれています。

英語が「苦手」から「楽しい」へ!生徒たちに起きた確かな変化

白戸さん
――メタバースの授業が始まる前、英語にはどんなイメージを持っていましたか?

(白戸さん)正直に言うと、英語は「一番嫌いな教科」 だと思っていました。「伝わらないことへの不安感」も感じていました。

――実際にメタバースを体験してみて、その気持ちや将来のイメージは変わりましたか?

(白戸さん)メタバースのおかげで、海外の人と話すうちに英語を少しずつ好きになれたので、良かったと思います。
会話してみると、とても優しい人が多かったです。 今後、外国人の観光客も増えると思うし、自分も海外に旅行をするときがあったら、できるだけAIに頼らず、自分の力で海外の人と話したいです。

阿部さん
――英語の授業以外で、何かご自身に変化はありましたか?

(阿部さん)前までは人見知りだったのですが、メタバースでのコミュニケーション体験が、学校生活での積極性につながり、人見知りを克服する力となりました。
他校の生徒と同じ班で話し合いをする機会があった際も、自分から率先して話しかけ、コミュニケーションをとることができました。

物怖じせず、新しいことに挑戦する力を—現場の先生が描く未来

授業風景
――生徒たちがメタバース体験から得た、一番の「学び」は何だと感じていますか?

(佐藤先生)最初は「ちょっと怖い」と思っていたことでも、実際に経験してみると「実は楽しい」と感じられたこと、それ自体が大きな学びだったと思います。そういう気づきを、生徒たちはメタバースを通して実感してくれたと思います。

――この経験を活かし、今後どのような授業を目指していきたいですか?

(佐藤先生)新しいことに挑戦するときに、物怖じしないで「まずやってみよう」と思える力をつけていってほしいです。この経験を生かして、生徒自身がより深いコミュニケーションや学びに自ら取り組めるような授業を目指したいと思っています。
――デジタルを活用することで、こどもたちにとっての新たな学習の機会がうまれ、それが「できた!」と成功体験を得る機会となり、また新たな挑戦の糧となっていく。
こうして、中泊町でのメタバースを活用した学びは、単に「英語力」だけではなく 「挑戦する力」を育み、生徒たちが世界に通用する「人財」へと成長するための、確かな土台となっています。
生徒たち

編集後記

かもめ
私は学生の頃、英語が大の苦手でした。その理由の大きなものが、英語で会話するのが恥ずかしかったからです。
変な発音をしていたらどうしようとか、文法が間違っていたらどうしようとか、そんなことを考えてしまうと、何を話していいのかわからなくなります。
英語が得意な友人にどうやって英語が上手くなったのか聞いたことがあり、まず耳で英語を聞き、それを真似して発音する「シャドーイング」という方法が良いそうです。
今回実際の授業を取材してみて、生徒の皆さんが画面の向こう側にいる先生のネイティブな発音を復唱している姿を見て、楽しくシャドーイングができているのが素敵だなと感じました。
私も英語が得意になりたいなと、改めて思いました。シャドーイング頑張ります!(植山)

この記事についてのお問い合わせ

DX推進課 暮らし・行政DXグループ
電話:017-734-9163  FAX:

この記事をシェアする

  • facebookでシェアする
  • twitterでシェアする
  • LINEでシェアする

フォローする

  • facebookでフォローする
  • twitterでフォローする