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更新日付:2025年10月16日 DX推進課

DXで世界とつながる?!「メタバースを活用した英語教育」【前編】

▶コラム「ハロー!あおもりDX」です。
10月はデジタル庁が定める「デジタル月間」ということで、特別に「前編」「後編」2本立て!でお送りします。

▶テーマは「DXで世界とつながる?!『メタバースを活用した英語教育』」。
こどもたちが目を輝かせて英会話を楽しむ姿と、それを見守る大人たちのあたたかいまなざしに、あなたもきっと思うはず。「青森県はDXでもっとおもしろくなる…!」

▶さらに動画バージョンも公開!生き生きと英語を話すこどもたちの姿をぜひご覧ください。
【前編】
「DXで世界とつながる?!「メタバースを活用した英語教育」前編」

【動画概要】
・中泊町教育委員会が町内全小中学校で取り組む「メタバースを活用した英語教育」
・なぜ町はこの取組をスタートさせたのか?
・気になる授業の様子を、大☆公☆開!
・こどもたちが目を輝かせて英会話を楽しむ姿に、あなたもきっと思うはず。
「青森県はDXでもっとおもしろくなる…!」

【後編】
※まもなく公開予定。おたのしみに!

インタビュイー紹介

取材へのご協力ありがとうございます!
  • みかみかかりちょう
    中泊町教育委員会 教育課
    三上係長

    この授業の実現に向けて
    奮闘した町の担当者。
    趣味はイカ釣り!
  • さかもとさん
    中泊町中里中学校 3年生の皆さん




デジタルで世界がもっと身近に!青森県中泊町の挑戦

「Hello!」――タブレットの向こうにいるフィリピンの講師に英語であいさつをする中学生たち。
授業風景
ここは青森県中泊町中里中学校の教室。
こどもたちは、教室にいながら、海を越えてフィリピンの講師とオンラインでつながり、英会話レッスンを受けています。
ときにはフィリピンの街並みをバーチャルで散策し、まるで海外留学のような体験も。――

中泊町教育委員会では、町内のすべての小中学校を対象に、インターネット上の仮想空間「メタバース」を活用した画期的な英語教育を始めました。
町内のこどもたちに平等に「世界と繋がる機会」が開かれています。

中泊町がこのような挑戦を始めた理由とは。教育委員会の担当者やこどもたちの声から、その舞台裏に迫ります。

20年後を見据えた新教育―未来を担う人づくり―

三上さん
――三上さん、本日はよろしくお願いいたします。まず、なぜこのような英語教育を始めようと考えたのでしょうか?

(三上さん) 時代の流れが加速度的に速まる中、従来の教育のままではこどもたちが取り残されてしまうのではないかそんな思いがありました。
また、それと同時に、人口減少が進む日本国内だけでなく、世界で活躍できる人材を育成する必要性を強く感じていました。
そこで、「中泊町イノベーションプロジェクト」を立ち上げ、その一環としてメタバースを活用した英語教育を導入することに。
この授業は、町内すべての小学校3年生から中学校3年生までを対象に、週に1回程度、年間35時間実施しています。
こどもたちには、中学を卒業するまでに「ネイティブスピーカーと英語でスムーズにコミュニケーションできる」「自らの意見を英語で発表できる」「異文化を躊躇なく受け入れる」といった力を身につけてほしいと考えています。

※中泊町の「メタバースを活用したオンライン英語教育」詳しくはこちら
  • プロジェクト1
  • プロジェクト2
  • プロジェクト2

ワクワク感が学びを後押し

――こどもたちの反応はどうですか?

(三上さん)こどもたちにとっては、普段の授業とは違う特別な雰囲気で学べるというワクワク感がモチベーションにつながっているようです。

佐藤さん
――実際に授業を受けている生徒さんにもお話を伺いたいと思います。佐藤さん、ネイティブの方と英語を話すのは緊張しませんか?

(佐藤さん)いえ、とても楽しいです! メタバースでは日本語があまり通じない先生と話すので、自分の英語力がどんどん伸びていると感じています。発音の練習もできるので、話しているうちに「こう言えば伝わるんだ」と学べて、本当にいい機会だと思っています。
長利さん
――自分の英語力が伸びていると実感できるのは素晴らしいですね。長利さんはどうですか?

(長利さん)英語は元々苦手で、正直嫌いだったんです。でもリモートで会話できるようになってから、通じたときに「楽しいな」という気持ちが出てきました。
外国の人の発音は単語がつながって聞き取りにくいこともありますが、メタバースで耳が慣れてきたおかげで、リスニングが少しずつできるようになってきました。

町から世界へ

授業風景
――最後に、今後の展望をお聞かせください。

(三上さん)オンラインとオフラインを組み合わせたハイブリッド留学や異文化交流を通じた、現地の文化を肌で感じる体験機会を作りたいと考えています。
また、プログラミング教育や金融教育の強化も視野に入れています。
中泊町の教育を受けたこどもたちが、将来世界を舞台に活躍できるスキルを獲得し、この小さな町から、世界に羽ばたいていく人材となってくれることを心から楽しみにしています。
――後編では、実際にこどもたちに寄り添い、共に学びの場を作り上げる現場の先生にお話を伺ってきました。
先生方はこの新しい教育にどう向き合い、どんな工夫を凝らしているのでしょうか。後編にご期待ください!

編集後記

ほたて
「私もこどもの頃に受けたかった!」
この授業を知って一番最初に思ったことです。
私がこどもの頃ネイティブスピーカーと話す機会といえば、年に数回英語の授業にALTの先生が来るときだけ…。しかもひと言ふた言単語を交わすだけ。
だから、私にとって英語は「遠い別世界の言語」という意識でした。
でも、中泊町のこどもたちのように頻繁に話す機会があったら‥
もっと英語を身近に感じて、もしかしたら英語を使う仕事に興味を持つ未来もあったかもなぁと感じます。
デジタル技術を活用することで、遠い世界(国)と日常的に繋がることができる。
この経験がこどもたちの未来の選択肢を広げていく…そう思うと、想像するだけでワクワクしませんか?(吉田)

この記事についてのお問い合わせ

DX推進課 暮らし・行政DXグループ
電話:017-734-9163  FAX:

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