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更新日付:2024年3月27日 産業イノベーション推進課

「台湾の強みを活用した新ビジネス創出フォーラム」を開催しました

 県では、果物やスイーツなど台湾の強みを活用して新たなビジネス(台湾産の素材を活用した商品開発など)に挑戦する県内事業者の取組を支援しているほか、ビジネスプランコンテスト2022において最優秀賞を受賞した青森大学のプランの商品化に取り組んでいます。
 令和4~5年度のこれまでの取組の総括として、台湾との食を通じたビジネスの可能性に関する講演とこれまでの成果を紹介するフォーラムを開催しました。 
台湾の強みを活用した新ビジネス創出フォーラム_チラシ表
チラシのダウンロードはこちら ⇒ チラシPDFファイル

開催レポート

当日は、オンライン参加を含めて約50人の参加があり、様々な立場から台湾に関する情報を聴く機会となったほか、参加者同士で交流を深める場面もありました。

網本氏の講演
網本様には台湾現地からオンラインで講演いただきました。台湾らしい素材として、様々なフルーツを紹介いただいたほか、それらの加工品についてもビール、ジャム、ドリンクなど御紹介いただきました。
台式パンやスナックなど、日本ではあまり見かけない商品の御紹介もあり、台湾への関心がますます高まったのではないでしょうか。
青森大学の発表
・青森大学の学生チームからは、2022年のビジネスプランコンテスト最優秀賞受賞プランの商品化について報告しました。台湾の爆弾パンをモチーフにした「BOMEE(ボミー)」の開発経緯とテスト販売の結果について、チーム員のうち3名が交代で報告し、今回の取組から、台湾の魅力的な食材を青森風にアレンジした商品開発は、ロールモデルになり得ること、台湾で販売(お里帰り)する機会も模索していきたいというコメントがありました。
・開発に協力いただいた紅屋商事株式会社のベーカリーバイヤー・黒滝氏も登壇し、御自身もとてもやりたくて参加したこと、学生さんには商売に対する楽しみを第一に知ってほしかったこと、台湾のスイーツ等はニーズもあるので注目しており、一商品として今後も販売していきたいといったコメントをいただきました。
来場者特典のBOMEE展示の様子
青森大学の報告について、台湾の網本さんからも「色であったり、ガーリックとクリームチーズの組み合わせなどは、台湾の爆弾パンにはない発想。青森産のりんごなどを使っていることもわかりやすくてよい。台湾でも有名なパン屋もあって爆弾パンを現代風にアレンジした商品はあるが、固定化した概念からあまり離れていない商品が多いので、今回の商品は斬新で面白いと思う。」といったコメントをいただきました。
BOMEEは来場者特典として、会場の皆様にプレゼントされました。
弘前工業研究所の成果報告
弘前工業研究所からは、昨年度から取り組んできた台湾産果実等を活用したアルコール飲料の開発について報告がありました。青森県産りんごを主原料に、マンゴー等の果実を副原料に混成法による小仕込み試験を行い、試飲評価を行ったところ、製造者のめざすコンセプトごとに割合が変わるということでした。
県内事業者の皆様の商品開発の際には、今後も助言等支援をしていきますので、下記まで御相談ください。
[御相談先]弘前工業研究所 TEL:0172-55-6740
土岐氏の報告
トキあっぷる社の土岐氏からは、台湾現地訪問調査の報告から、弘前工業研究所の試験協力により、新商品としてりんご×シークヮーサーのシードルとジュースを開発したとの報告がありました。
蛍火醸造の報告
クラフトビール醸造を行っている蛍火醸造の丸山氏からは、ライチを使ったクラフトビールについて、台湾現地訪問調査で訪れたTaihu Brewingにも協力いただきながら現在開発中との報告がありました。
タグボートの報告
タグボートの水口様からは、台湾現地訪問によりインスパイアされた2種類のシードル、りんご×グァバ、りんご×マンゴーの開発について紹介がありました。
試飲ブースの様子
当日は会場で試飲ブースも設け、来場者の方々に味わっていただきながら、それぞれ名刺交換するなど交流を深めていました。

開催日時

令和6年3月8日(金)13時00分~14時30分

対象・定員

【対象】
県内企業、支援機関の職員等

【定員】
会場参加50名
オンライン参加50名 ※オンラインはZOOM配信します。

開催内容

第1部 講演(13時00分~13時30分)

演題:「台湾と青森県との食を通じたつながりとビジネスの可能性について」
日本商品の台湾への輸出促進を行っている台湾在住日本人が、台湾で流通している商品、流行っている商品、サービスなどを幅広く紹介し、日本での商品開発・販売手法に生かす可能性に迫ります。

講師
網本友加氏
桔想國際有限公司 運営総監COO 網本 友加 氏
1973年京都生まれ。1996年より教育関連企業(学習塾チェーン)に入社。2年間のドイツ支社での帰国子女向け教育に携わったのち1999年よりインターネットメディア企業に入社。IT(携帯電話)を使ったマーケティングやコンテンツ制作、EC 事業等に携わる。2011年より台湾在住。2012年台湾人パートナーと共に桔想國際有限公司を台北に設立。日本の食文化や伝統工芸品のPR、販路開拓、ビジネスマッチングをメインとして、地方自治体や日系飲食企業などの台湾向けプロジェクトをサポートしている。 一般社団法人アジア経営者連合会台湾支局長。

第2部 成果報告(13時30分~14時30分)

「爆弾パン」プロジェクトについて(20分)

BOMEE

ビジネスプランコンテスト2022において最優秀賞を受賞した青森大学の青台BOOM(あおだいぶーむ)チーム。今回、紅屋商事株式会社と連携し、台湾でポピュラーなパン「炸弾麺包(爆弾パン)」をモチーフに、青森産のリンゴなどを組み合わせて、新たなパン「BOMEE(ボミー)」を開発しました。
報告者
網本友加氏
青台BOOM(あおだいぶーむ)チーム 
【(チーム員)青森大学 総合経営学部 長谷川 拓海、木村 優斗、中嶋 友香、牧野 琢春】
 

爆弾パンプロジェクトのあゆみ

青台BOOMチームがこれまで紅屋商事株式会社と新商品の開発に取り組んできたようすをHPで公開しています。こちらもぜひごらんください。
 ⇒ 県内大学生による青森×台湾コラボ商品開発プロジェクト進行中!

台湾産果実等活用アルコール飲料の開発報告

台湾産の果実を活用して、青森県の新しいお酒づくりを研究した成果について報告します。

報告者

(地独)青森県産業技術センター 弘前工業研究所
発酵食品開発部長 宮木 博 氏

アルコール飲料等新商品開発について

県内企業が取り組む新たなアルコール飲料についてその開発状況、活動内容などを発表いただきます。

報告者
網本友加氏
合同会社 トキあっぷる社
代表社員 土岐 彰寿 氏

IT技術者からUターンし、実家のりんご園の見習いから、2020年トキあっぷる社を開業(2023年合同会社へ変更)し、「トキ」を使ったシードル「ときシードル」の企画・製造・販売を行っている。
網本友加氏
有限会社丸山銃砲火薬店(蛍火醸造)
専務取締役 丸山 桂多 氏

花火大会の企画・打上、火薬類販売事業を行いながら、蛍火醸造の経営・運営、醸造業務を行う。クラフトビール業界の最新の技術や原材料を取り入れながら、地域のための地ビールの再構築を目指す。
網本友加氏
タグボート株式会社
代表取締役 水口 清人 氏

「津軽おのえ温泉 福家」を経営しながら、全国に通用するオリジナル商品をめざし「ドルチェようかんYキューブ」を開発。2022年シードル「CRAZY CIDER」、2024年にはりんごのブランデー「CRAZY DAYS」を販売。

この記事についてのお問い合わせ

【現在作業中】R5の問い合わせ先です
新産業創造課 ものづくり技術振興グループ
電話:017-734-9379  FAX:017-734-8115

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