（仮称）折爪岳北風力発電事業計画段階環境配慮書に対する意見の概要

計画段階環境配慮書

審査会意見

• 事業実施想定区域の一部は、名久井岳県立自然公園の区域であり、重要な動植物が生息・生育している地域である。事業の実施に伴い、重要な動植物の生息・生育環境に影響を及ぼすおそれがあることから、事業計画の具体的な検討に当たっては、名久井岳県立自然公園区域を避けることを検討し、その内容を環境影響評価方法書以降の図書に記載すること。
• 本県側の事業実施想定区域においては、その大半が水源かん養及び土砂流出防備保安林に指定されており、また、土石流危険渓流が存在することから、事業の実施に伴い、保安林及び土石流危険渓流を開発することにより、治山・治水等への著しい影響を及ぼすおそれがある。このため、事業計画の具体的な検討に当たっては、これら保安林及び土石流危険渓流を避けることを検討するとともに、これら以外であっても大規模な地形の改変や尾根筋の樹林の伐採を回避又は低減することを検討し、その内容を環境影響評価方法書以降の図書に記載すること。
• 事業実施想定区域の北部には、名久井岳県立自然公園が存在し、施設の存在に伴い景観資源である名久井岳の景観に影響を及ぼすおそれがあることから、事業計画の具体的な検討に当たっては、景観に係る調査、予測及び評価を適切な手法により行い、その結果に基づき、風力発電設備の配置等について検討すること。
• 事業実施想定区域及びその周囲は、クマタカなどの猛禽類等の生息の可能性があるほか、渡り鳥の通過地となっている。これら鳥類等に対する重大な影響を回避又は低減するため、生態特性を把握した上で十分な調査を行う必要があることから、地元の複数の専門家等から意見聴取し、鳥類等に係る調査、予測及び評価を適切な手法により行い、その結果に基づき、風力発電設備の配置等について検討すること。

知事意見

• 事業実施想定区域周辺に計画中の風力発電事業が存在することから、方法書以降の手続において、他事業との複合的な環境影響が想定されるものについては、本事業との複合的な環境影響の調査、予測及び評価を行い、評価の結果、重大な影響が認められる場合には、本事業の位置・設備配置・規模等を含めて再検討すること。
• 事業実施想定区域周辺に住居等が存在し、事業の実施に伴い、騒音、超低周波音及び風車の影による重大な影響が生じるおそれがあることから、風力発電設備の配置や単機出力等事業計画の具体的な検討に当たっては、住居等への影響に配慮した計画となるよう検討すること。
• 事業実施想定区域の一部は、名久井岳県立自然公園の区域であり、重要な動植物が生息・生育している地域である。事業の実施に伴い、重要な動植物の生息・生育環境に影響を及ぼすおそれがあることから、事業計画の具体的な検討に当たっては、名久井岳県立自然公園区域を避けることを検討し、その内容を環境影響評価方法書以降の図書に記載すること。
• 事業実施想定区域及びその周囲は、クマタカなどの猛禽類等の生息の可能性があるほか、渡り鳥の通過地となっている。これら鳥類等に対する重大な影響を回避又は低減するため、生態特性を把握した上で十分な調査を行う必要があることから、地元の複数の専門家等から意見聴取し、鳥類等に係る調査、予測及び評価を適切な手法により行い、その結果に基づき、風力発電設備の配置等について検討すること。
• 本県側の事業実施想定区域においては、その大半が水源かん養及び土砂流出防備保安林に指定されており、また、土石流危険渓流が存在することから、事業の実施に伴い、保安林及び土石流危険渓流を改変することにより、治山・治水等への著しい影響を及ぼすおそれがある。このため、事業計画の具体的な検討に当たっては、これら保安林及び土石流危険渓流を避けることを検討するとともに、それ以外であっても大規模な地形の改変や尾根筋の樹林の伐採を回避又は低減することを検討し、その内容を環境影響評価方法書以降の図書に記載すること。
• 事業実施想定区域の北部には、名久井岳を中心とした名久井岳県立自然公園が存在する。名久井岳は、その山頂から360度展望できる眺望点として重要であるほか、地域住民の信仰の対象であるなど、景観資源としても重要な山である。施設の存在に伴い、主要な眺望点である名久井岳からの景観及び景観資源である名久井岳の景観に影響を及ぼすおそれがあることから、事業計画の具体的な検討に当たっては、地元自治体等から意見を聴くなど、景観に係る調査、予測及び評価を適切な手法により行い、その結果に基づき、風力発電設備の配置等について検討すること。