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更新日付:2009年2月10日 環境保全課

八戸市新処分施設(一般廃棄物最終処分場)整備事業に係る環境影響評価準備書に対する意見

説明会における住民意見の概要及び事業者の見解

  • 着工前に建設予定地の見学会を開く予定はないか。建設中の見学会も実施してほしい。 →市では、工事着工前に説明会を実施する予定であるので、その際に検討する。工事中の見学会は安全性の観点から難しいかもしれない。
  • 悪臭とはどういう種類のものがあるのか教えてほしい。もし、測定する場合にはどこで計るのか。 →「悪臭防止法」では22項目あり、例えば、アンモニアや硫化水素などがある。測定場所は、敷地境界で最も高い位置で測定することになる。市では、臭気指数というもので評価している。
  • 工事中及び供用開始後の交通量の変化はどのように予測されているのか。 →工事中の交通量については、最も工事車両の通行が多くなると思われるのは、平成22年度のコンクリート工事の際である。大量のコンクリートを打つことになるので、コンクリートミキサー車が、かなりの延べ台数、通行することになる。なお、通行経路については、市道八戸福地線(旧農免道路)を運行し、大型工事車両はニュータウン内の道路を通行しないことで計画している。供用開始後の通行量については、今までと同様に焼却灰をトラック8台から10台程度、運び入れることとなる。
  • 工事中は境界線付近では低公害車を優先的に使用するということだが、工事中は、市の職員は監督員として常駐するのか。 →工事中には、市の職員が監督員となるが、現場に常駐とはならない。市では、工事監理を委託する予定であり、委託先の職員が現場に常駐することとなる。もちろん、市の監督員も定期的に現場を訪れ、監督することとなる。また、着工前に業者から工事計画書を提出してもらうが、そのときに工事車両については低公害車両を使うということが確認できる。発注する際の設計仕様書にも記載することとなる。現在の工事車両は低騒音のものが主流になっており、低騒音でない車両はほとんど使わないことになっている。
  • 騒音について、等価騒音レベルの等価とはどういうことか説明してほしい。 →騒音の測定値は、変動するものであり、以前は変動のピーク値や50%値というものを使っていたが、現在は国際的に主流になっている等価騒音レベルというものを使っている。これは、騒音の大きさをエネルギーに換算して平均化したもので、一定の基準に基づき評価したものである。
  • 騒音の資材等の運搬で予測値が評価基準を上回るとは、影響があるという理解でよいのか。 →市道八戸福地線(旧農免道路)は、歩道などがない道路のため、車の騒音が即、測定地点に響いている。環境基準はニュータウン側に設定されており、測定結果をそれに当てはめたところ、環境基準を超過していた。工事の際には、現状で環境基準を超過しているので、それ以上悪化させないように環境保全措置を講ずるということになる。
  • 評価基準とは、環境基準のことなのか。 →評価基準とは、事業者で定めた目標だと考えてほしい。原則として環境基準が適用される地域については環境基準で、例えば騒音規制法や振動規制法が適用される箇所(敷地境界など)については、規制基準値を評価基準としている。また、環境基準も規制基準も適用されない地域については、最も適切な環境基準等を評価基準としている。
  • 水質のSSの値が、25mg/l以下と予測しているのに、環境基準の25mg/lを満足しているというのはどういう意味なのか。満足しているということは、25mg/l未満ということではないのか。 →環境基準のB類型で定められている値である。これは25mg/l以下ということになっており、25mg/lちょうどであれば基準を満足していることになる。
  • 今回の調査で動植物にも影響が結構あることが明らかになったと思う。見つかった動植物の種類についても、説明会の資料に載せるべきではないか。例えば、プロジェクターで表示した現地調査結果で774種の動物が見つかっているのだから、これらの表も説明資料に入れたほうがよい。 →動植物の種類については、一覧表にするとかなりの量になるので、今回の説明会の資料には掲載しなかった。現在、縦覧している準備書に全て記載しており、また、市のホームページでもご覧いただけるので、ご了解いただきたい。
  • 地震対策についての説明がなかったが、どのようになっているのか。 →本施設は、土木的な構造物ではあるが建築物にあたるため、新耐震基準(地震に強い基準)で設計している。耐震性については、市の庁舎などの公共施設であれば、1.5倍程度のさらに強い基準で作ることも考えられるが、一般的な施設なので、それまでの強度は求められておらず、通常の新耐震基準で十分安全なものと判断される。

住民意見の概要

 意見はありませんでした。

審査会意見

  • 温室効果ガスの発生を低減するための環境保全対策について、事業計画の検討段階において採用しないこととなった対策がある場合は、その検討の状況を環境影響評価書に記述すること。
  • 酸性水発生の可能性の調査結果について、化学分析における懸濁液調製からpH測定までの時間を明らかにすること。また、時間の経過とともにpHが低下することもあることから、数十日間放置した後にもpH測定を行い、その結果を環境影響評価書に記述すること。
  • 酸性水発生の可能性について、資料編2.7.1(1)5)偏光顕微鏡による観察結果には、安山岩の観察結果のみが記述されているが、安山岩に貫入された火山礫凝灰岩や凝灰質砂岩の方が変質している可能性があることから、これらの岩石の顕微鏡観察も実施した上で予測及び評価を行い、その結果を環境影響評価書に記述すること。
  • p380(a)地形の本文4行目の「段々畑のような小さい段差」について、地すべり地形の可能性が考えられる記述となっていることから、成因を調査した上で、その結果を環境影響評価書に記述すること。
  • 環境保全措置として実施することとしている重要な動植物の移植について、移植先とした場所が適地と判断された理由が不明であることから、その理由を環境影響評価書に記述すること。
  • 鳥類の現地調査において、事業実施区域内で確認された重要な鳥類については、繁殖期に確認されており、事業実施区域内で営巣する可能性も考えられることから、工事着手前の追加調査を検討すること。また、工事中に営巣を確認した場合の環境保全措置を検討し、これらの検討結果を環境影響評価書に記述すること。

知事意見

  • 温室効果ガスの発生を低減するための環境保全対策について、事業計画の検討段階において採用しないこととなった対策がある場合は、その検討の状況を環境影響評価書に記述すること。
  • 酸性水発生の可能性の調査結果について、化学分析における懸濁液調製からpH測定までの時間を明らかにすること。また、時間の経過とともにpHが低下することもあることから、数十日間放置した後にもpH測定を行い、その結果を環境影響評価書に記述すること。
  • 酸性水発生の可能性について、資料編2.7.1(1)5)偏光顕微鏡による観察結果には、安山岩の観察結果のみが記述されているが、安山岩に貫入された火山礫凝灰岩や凝灰質砂岩の方が変質している可能性があることから、これらの岩石の顕微鏡観察も実施した上で予測及び評価を行い、その結果を環境影響評価書に記述すること。
  • p380(a)地形の本文4行目の「段々畑のような小さい段差」について、地すべり地形の可能性が考えられる記述となっていることから、成因を調査した上で、その結果を環境影響評価書に記述すること。
  • 環境保全措置として実施することとしている重要な動植物の移植について、移植先とした場所が適地と判断された理由が不明であることから、その理由を環境影響評価書に記述すること。
  • 鳥類の現地調査において事業実施区域内で確認された重要な鳥類については、繁殖期に確認されており、事業実施区域内で営巣する可能性も考えられることから、工事着手前の追加調査を検討すること。また、工事中に営巣を確認した場合の環境保全措置を検討し、これらの検討結果を環境影響評価書に記述すること。
  • コシダカヒメモノアラガイ、ゲンジボタル及びミルンヤンマについては、環境保全措置として影響の及ばない場所に移植することにより個体を保護し、その効果を事後調査で確認することとしているが、移植した個体そのものの生息の確認方法について検討を行った上で、その結果を環境影響評価書に記述すること。
  • 地域を特徴づける生態系の分布については、調査地域に成立している生態系について、希少性、重要性などの観点から当該地域を特徴づける生態系を抽出し、その分布状況を把握し、その結果を環境影響評価書に記述すること。
  • 生態系の予測及び評価について、上位性等の注目種への影響までの記述となっていることから、その注目種への影響がその他の動植物に与える影響を整理した上で、類型化した生態系への影響を予測及び評価し、その結果を環境影響評価書に記述すること。

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