【南部町】　農山漁村の「地域経営」取組事例

　南部町の農業は、サクランボ、リンゴ、ブドウ、ナシ、モモなどの果実、ネギ、ナガイモ、ニンジンなどの野菜と水稲を結びつけた複合経営が主です。
　地域全体では、少子高齢化による後継者や担い手が減少し、農業者間の情報交流不足、農産物販売に対する新規顧客の開拓意識の不足等が課題となっています。
　南部町担い手育成総合支援協議会では、NPO青森なんぶの達者村の主導により、担い手、新規就農者及び経営感覚に優れた農業経営体の育成、農産品の販売促進、農業観光などによる地域全体の活性化を図るため、合意形成・連携強化・協働プロジェクト・新ビジネスを展開し、農業者、地域住民、地元団体等と連携した地域活動等に取り組んでいます。

　県立名久井農業高校生が中心となり、町内の資源の洗い出しから企画まで専門家を交えたワークショップによりアクションプランを作成し、この中から、モニターツアーを実施して検証を行っています。

　若手農業者が考える課題や地域の現状を把握するため、アンケート調査や意見交換会を重ね、担い手を育成するには組織化が必要との意見が出されたことから組織化の準備を進め、平成27年8月に若手農業後継者の育成と確保のための組織「南部農夢」を設立しました。

　青森なんぶの達者村主導により、「南部太ねぎ」のブランド化に向け、名久井農業高校と連携しながら、
　（１） 生産体制の強化
　（２） 生産技術の取得及び生育調査検討会の開催
　（３） 流通・販売についての検討・PR
　（４） 「南部太ねぎ」を推進するための組織づくり
に取り組んでいます。