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更新日付:2025年4月30日 教職員課

青森県の指導主事と現職教員との交流会を開催しました

 令和7年1月11日(土)、東京交通会館において、青森県の指導主事と首都圏で働く現職教員が、青森県の教育の現状や他県との違い等について語り合う「交流会」を開催しました。
 青森県内の学校現場での経験が豊富な指導主事2名をゲストに迎え、第1回(前半)をオンラインで、第2回(後半)を対面で、それぞれざっくばらんに意見交換を行いました。
 教員となったきっかけ、教育活動に地域資源を活用している事例、特別支援に関わる教職員の資質向上、ICTや学校DXの進み具合についてなど、様々なトークテーマで話が弾みました。

交流会当日の様子

第1回~オンライン~

ゲストトークを行った本県指導主事
・千葉哲也(上北教育事務所主任指導主事)教職経験年数:中学校、30年
・丸井大輔(上北教育事務所指導主事)教職経験年数:小学校、22年
第1回では、教育活動に地域資源を活用した事例や特別支援に関わる教職員の資質向上など、青森県と他県との違いや参加者・ゲストの指導主事それぞれが感じている思いなどを語り合いました。
  • 教育活動に地域資源を活用している事例について
参加者A:青森県はねぶた祭りやリンゴ収穫体験など、地域資源が豊富にあると感じているが、教育活動に地域資源を活用している事例はあるか。

千葉:十和田湖の近くの学校では、ヒメマスのふ化から放流まで体験させていた。奥入瀬渓流をウォーキングしながらゴミ拾い活動をしたり、木に詳しい方にガイドを頼んだり、冬にはノルディックスキーを体育の授業に取り入れたり、畑作が盛んな地域で大根掘りを体験したり、盛んに行ってきた。

丸井:総合的な学習の時間で何かしたいと市町村の役所に相談したら、シャモロックを生産していることが地域に知られておらず、ほとんどが買い取り単価の高い首都圏に出荷されていたとの話を聞き、子どもたちと一緒にPRすることにしたら、役所でバスを手配してくれたほか、予算も出してくれた。企業も協賛金を出してくれるなど、みんなで助けてくれた。何か地域資源を活用したいと思ったら、役所に相談するとよい。
  • 特別支援に関わる教職員の資質向上について
参加者A:現在勤務している県では、特別支援学級に勤務されている方の免許取得や人事交流など、専門性の向上に努めているが、個人的には「研修を厚くする」ことが必要だと感じている。青森県の状況を伺いたい。

千葉:上北管内では週1回程度、特別支援教育に関する校内会議が開かれている。30年以上前になるが、特別支援教育こそ教育の原点だと言われ、当時はよく分からなかったが、様々な経験を積んだ今ではよく分かる。

丸井:今では、誰もが特別支援教育の専門性を高める必要があると感じている。専門性を高めるために、特別支援学校に出向いて授業参観をしたり、相談会をしたりするなどしている。
  • 他県現職の皆さんへひとこと
千葉:地域との関わりを調べてみたところ、黒石養護学校での総合的な学習の時間では、温泉街のある温湯地区のお寺で修行体験のようなことをしている。ワクワクするような地域資源が青森県にはたくさんあるので、青森県での勤務を楽しみにしてほしい。

丸井:青森県で一緒に働けることを楽しみにお待ちしている。
  • オンライン会議の様子
    青森県と他県の違いについて、
    情報交換が盛り上がっていました!

第2回~対面~

ゲストトークを行った本県指導主事
・千葉哲也(上北教育事務所主任指導主事)教職経験年数:中学校、30年
・丸井大輔(上北教育事務所指導主事)教職経験年数:小学校、22年
第2回では、教員となったきっかけのほか、特別支援やICTなどについてトークが広がりました。
  • 教員となったきっかけ
千葉:バブル期で民間企業を受けたが、内定をもらえなかった。その後、教育実習に行ったらとても楽しかったため、教員採用試験を受けて今に至る。

丸井:両親が教員だったが、最初は教員になるつもりはなかった。スポーツ推薦で他県の体育系大学へ入学、将来は警察官か自衛官を考えていたが、ケガで大学に在籍できなくなり、系列の教員養成課程のある大学へ。大学4年生のときに教育実習に行った際、小学校4年生の児童から「先生、無理しなくていいんだよ」と言われたことが励みになり、教員を目指すきっかけとなった。
  • 特別支援について
参加者Bさん:関東圏を含め、全国的に特別支援学級の児童生徒は増加している。他県の状況を聞きたい。

参加者Cさん:現在勤務している県では、知的、情緒、難聴など設置されている。

丸井:特別支援学級に在籍しながら通常学級と交流している児童生徒などさまざま。障害種別に学級編制を行っている。校内でのケース会議、研修なども盛んになってきており、通常学級と特別支援学級との垣根はなくなりつつあると個人的には感じている。
  • ICTや学校DXについて
千葉:首都圏の学校でのICTや学校DXの進み具合を知りたい。

参加者Cさん:現在勤務している県では、既に校務支援システムが導入されており、専用のUSBを挿入すれば校務支援システムにアクセスできる。欠席連絡は電話せずにアプリで登録することとしており、自動集計され、職員室の大型モニターに表示される。17時以降は留守番電話対応。

参加者Bさん:現在勤務している県でも校務支援システムは導入されているが、欠席連絡の電子化はコロナ化が契機。今では、出欠連絡や出張申請、文書収受・配布なども校務支援システムで行っている。学校からの配布物も電子データで送信している。
  • 他県現職の皆さんへひとこと
千葉:直接話すことができて楽しかった。それぞれの働く場所でのICT環境に違いがあったとしても、同じ教員としての思いは共通する部分がたくさんあると思う。今日の縁を大事にしていきたい。

丸井:どんな方が来るのか楽しみにしていたが、楽しみを超えてすごく期待できる先生方と出会えた。青森に戻るタイミングはそれぞれの事情があると思うので、いつでもお待ちしている。
  • 対面の様子
    参加者とゲストは輪になって座り、
    和気あいあいと意見を交わしていました。

この記事についてのお問い合わせ

〒030-8540 青森市長島一丁目1番1号
青森県教育庁 
教職員課小中学校人事グループ
電話:017-734-9894  FAX:017-734-8274

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