海岸環境整備事業

国土保全と調和を図りつつ、海岸の環境を整備し、周辺の公園等と一体となって海岸利用の増進に資するため、緩傾斜護岸、離岸堤等の海岸保全施設の整備および遊歩道、植栽等を行います。

石崎海岸は、陸奥湾沿岸津軽海峡と陸奥湾の接合部に位置した砂浜海岸で、背後には旧松前街道を偲ばせる樹齢約300年の老黒松並木、幕末に出没した黒船の警戒に当たったという台場史跡、また、全国的に例のない道路沿いの白亜の灯台など、自然景観と歴史と文化の史跡が共存しています。海岸には利用しやすいように緩傾斜の階段護岸やシャワー・トイレ棟などを整備し、海を穏やかにするため離岸堤や人工リーフを設置して、背後の村が整備した宿泊施設と一体となった広域的利用が図られるようにしました。

折腰内海岸は、津軽沿岸の津軽半島西部に位置し、美しい海岸線は津軽国定公園に指定されており、海水浴場として利用されていますが、日本海に面しているため、西海岸特有の冬期風浪による砂浜の浸食が進み、また、夏場も晴天時でも波が高いなど海水浴場として不便をきたしていました。そこで、離岸堤や突堤により砂浜の回復と海域を穏やかに保ち、また、陸域には緩傾斜の階段護岸やシャワー・トイレ棟などを整備し、背後のオートキャンプ場や道の駅と一体的となった海岸利用の向上を図りました。

風合瀬海岸は、津軽沿岸の日本海に面した砂浜海岸で、背後には国道101号とJR五能線が平行して走っており、夏期間は近隣市町村からの海水浴、キャンプ等で賑わっています。しかし、外洋に面しているため冬期風浪が激しく、砂浜の浸食が著しい状況でした。このため、離岸堤や突堤を整備して海域を穏やかに保ち、さらに養浜工を実施して砂浜の復元を図り、また、海岸利用の向上を図るため緩傾斜護岸を整備しました。