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更新日付:2023年1月17日 林政課

第15回あおもり産木材活用建築コンテスト審査結果発表&表彰式を開催しました

「あおもり産木材活用建築コンテスト」とは

安全・安心で良質な県産材を用いた建築物を広く県民の皆様に知っていただくことにより、県産材の需要を拡大し、県産材の地産地消の推進と林業・木材産業及び建築産業の活性化が図られることを目的としたコンテストです。

1 募集対象
青森県内において建築された住宅や施設について、次の応募要件全てを満たすものとします。

≪新築住宅部門≫
・新築の一戸建て木造住宅
・2017年4月1日から2022年9月30日までに完成したもの、若しくは完成予定のもの
・青森県産材認証推進協議会が認証する認証県産材を、延べ床面積に対して概ね0.1㎥以上使用しているもの
・過去にあおもり産木造住宅コンテストに応募していないもの

≪リフォーム住宅部門≫
・リフォームを行った一戸建て住宅
・2017年4月1日から2022年9月30日までに完成したもの、若しくは完成する予定のもの
・認証県産材を完成時に見える部分に使用していること

≪非住宅部門≫【NEW!】
・国、地方自治体及び独立行政法人が整備したもの以外の非住宅建築物(社会福祉施設、民間商業施設、医療施設等)
※ 木造のほか、鉄骨造や鉄筋コンクリート造等も可とする
※ 新築・リフォームの別は問わない
・2012年4月1日から2022年9月30日までに完成したもの、若しくは完成する予定のもの
・天井及び床等の内装や外装に、国産材(特に青森県産材)を使用していること

2 審査方法
 令和4年6月30日~9月30日まで募集したところ、12作品の応募がありました。応募作品について、県民の皆さんによる一般投票や審査委員会による審査を実施し、次のとおり受賞作品が決定しました。
 
3 全作品の公開
 令和5年3月に発行予定の「あおもり産木材地産地消ガイドブック」に掲載されます。

審査結果

新築住宅部門 受賞作品
受賞名 作品名 応募者
最優秀賞
(知事賞)
「桜の家」 大工舎(階上町)
優秀賞 「斜陽風舎」 有限会社大坊建設(田子町)
優秀賞 「陸奥湾を臨む家」 株式会社Fractal設計事務所(青森市)
新築賞 「愛犬と暮らす高性能な無垢の家」 株式会社大山建工(八戸市)
審査員特別賞 「高館の家」 1952HINOKIYA一級建築士事務所有限会社赤穂工務店(八戸市)

非住宅部門 受賞作品
受賞名 作品名 応募者
優秀賞 「眠りの森 溝口」 株式会社建築工房零(青森市)
優秀賞 「有限会社金子ファーム新事務所」 有限会社田中工務店(野辺地町)
優秀賞 「並木道のテントブース」 渡部環境設計事務所(十和田市)

表彰式

 令和5年1月17日、県庁にて、第15回あおもり産木材活用建築コンテストの表彰式が開催されました。最優秀賞(知事賞)に輝いた大工舎の平戸代表が、三村知事から知事賞の楯を授与されたほか、各受賞者が駒井実行委員会会長から賞状等を授与されました。
 三村知事からは「その土地の気候風土で育った木で家を建て、住まうことこそが山の資源循環に繋がっている。今後は住宅のみならず、非住宅建築物にも多くの方々が木材を積極的に活用していくことで、木材利用が本県の産業・文化となっていくことを願っている。」とのコメントがあり、各賞を受賞者された皆さんからは、住宅や非住宅建築物への県産材利用のこだわりや自社の強み、今後の抱負等について熱く語っていただきました。
  • chijishouR5
    三村知事(右)と知事賞に輝いた大工舎の平戸代表(左)
  • 知事コメント
    三村知事から受賞者へコメント
  • 記念撮影
    記念撮影
    (前列左から:駒井実行委員会会長、渡部環境設計事務所渡部代表、(株)建築工房零福井青森設計室長、(株)Fractal設計事務所宮川常務、三村知事、大工舎平戸代表、(有)大坊建設大坊取締役、加藤審査委員長)
    (後列左から:赤平農林水産部長、渡部環境設計事務所横濵代表、(有)赤穂工務店赤穂代表取締役、(株)大山建工佐々木部長、及川林政課長)

受賞作品の紹介

【新築住宅部門】
<最優秀賞(知事賞)> 「桜の家」 大工舎
  • 外観写真
  • 玄関
【講評】
 この作品は、施主さまの希望に沿うように昔ながらの建築技法を活かし、県産材をふんだんに取り入れた、明るく暖かな住宅となっています。
 ケヤキの大黒柱、クリのウッドデッキ、アカマツの太鼓梁など、多様な県産材を林業事業体から直接仕入れることで、コストを抑えて多くの県産材を積極的に利用する工夫をしているほか、薪ストーブや木質系の断熱材を使用していることも、環境への配慮が感じられます。
 「木材の中に暮らす」という観点からも心地よい空間となっており、木づかいのPRが期待できる点が評価され、最優秀賞に選出されました。

<優秀賞> 「斜陽風舎」 有限会社大坊建設
  • 外観 外観
  • 内観
【講評】
 この作品は、地元の気候風土になじむ県産スギを使用し、パッシブデザインの家づくりを基本としたコンパクトな住宅となっています。
 手刻みとプレカットを適切に組み合わせて広い天井や縁側等への木材の使い方が意匠的であったほか、最新の冷暖房設備を県内で初めて導入しており、新しい手法を取り入れた工夫等が評価され、優秀賞に選出されました。

<優秀賞> 「陸奥湾を臨む家」 株式会社Fractal設計事務所 
  • 外観
  • 内観1
【講評】
 この作品は、シンプルながらも挑戦的なデザインで、内外装に上手く木を取り入れ、まとめている住宅です。
 県産のスギを、内装及び躯体としてだけでなく、耐朽性の高い心材を外壁材として使用しており、こだわりか感じられます。また、地元の山で植樹し、育った木を使って家づくりをする企業意識も評価され、優秀賞に選定されました。

<新築賞> 「愛犬と暮らす高性能な無垢の家」 株式会社大山建工
  • 外観
  • 内観1
【講評】
 この作品は、梁のアカマツやケヤキの大黒柱、収納棚等の建具等、県産材をふんだんに使用しています。
 「良質な県産材をたくさん使い、理解ある施主と良いものを作る」という役割は、林業の活性化や職人の技術継承のためにも大切なものといえます。
 一般投票においては、「愛犬と老後の生活に優しい家」、「木の温もりを感じられる」という声が多く寄せられ、新築賞に選出されました。

<審査員特別賞> 「高館の家」 1952HINOKIYA一級建築士事務所・有限会社赤穂工務店
  • 外観
  • 内観
【講評】
 この作品は、床や外壁、建具等、要所にヒバやスギを使用しているほか、2階を主な生活スペースとして配置し、コンパクトにまとまった住宅となっています。
 周辺が住宅街であることからプライバシーの確保にも気を遣っており、面積や建築費等の点からも、今後若いご家族の住まう家としてスタンダードな形になっていくであろう点が評価され、審査員特別賞に選出されました。

【非住宅部門】
<優秀賞> 「眠りの森溝口」 株式会社建築工房零青森設計室
  • 外観
  • 内観
【講評】
 この作品は、高層マンションの一角を改修した寝具店です。
 「眠りを通して健康になってほしい」という施主さまの想いに寄り添い、床や収納棚、イス等にやわらかなスギを使用し、お客様がくつろげるよう配慮されています。

<優秀賞>  「有限会社金子ファーム新事務所」  有限会社田中工務店
  • 外観
  • 内観
【講評】
 この作品は、県産材を適材適所で使用した木造のオフィスです。
 木が大好きな施主さまの希望を見事に叶えるとともに、店舗や事務所等への木材利用の機運が高まっている昨今の風潮にもマッチした事務所となっています。

<優秀賞>  「並木道のテントブース」 渡部環境設計事務所
  • 外観
  • 内観
【講評】
 この作品は、屋外イベント等で使用するテントブースです。持ち運びのできる建築物にも木材を積極的に活用していく試みは、木材利用の普及だけでなく、街づくりの観点からも重要なものとなっています。

その他の応募作品の紹介

【新築住宅部門】
「光と風を採りこむ家」(株)建築工房零
  • 外観写真
  • 内装

「木の家で健やかに」(有)岩木建設
  • 外観写真
  • 内観

「日除け戸のある家」企業組合県木住
  • 外観写真
  • 内装

「縦格子のある家」企業組合県木住
  • 内観写真
  • 内装

この記事についてのお問い合わせ

林政課林産振興グループ
電話:017-734-9517  FAX:017-734-8145

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