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更新日付:2022年1月24日 林政課

第14回あおもり産木造住宅コンテスト審査結果発表&表彰式を開催しました。

「あおもり産木造住宅コンテスト」とは

安全・安心で良質な県産材の木造住宅を広く県民の皆様に知っていただくことにより、県産材の需要を拡大し、県産材の地産地消の推進と林業・木材産業及び木造住宅産業の活性化が図られることを目的としたコンテストです。

1 対象住宅
 募集対象となる住宅は、次の全てを満たすものです。
《新築部門》
(1)青森県内において建築された新築の一戸建て木造住宅であること
(2)平成28年4月1日から令和3年9月30日までに完成したもの、若しくは完成する予定のもの
(3)過去にあおもり産木造住宅コンテストに応募していないもの
(4)青森県産材認証推進協議会が認証する認証県産材を概ね0.1m3/m2以上使用しているもの
《リフォーム部門》
(1)青森県内においてリフォームを行った物件(一戸建て住宅)であること
(2)平成28年4月1日から令和3年9月30日までに完成したもの、若しくは完成する予定のもの
(3)認証県産材を完成時に見える部分に使用していること

2 審査方法
 令和3年6月30日~9月30日まで募集したところ、8作品の応募がありました。応募作品について、県民の皆さんによる一般投票や審査委員会による審査を実施し、次のとおり受賞作品が決定しました。
 
3 全作品の公開
 令和4年3月に発行予定の「あおもり産木材地産地消ガイドブック」に掲載されます。

審査結果

受賞作品
受賞名 作品名 応募者
最優秀賞
(知事賞)
「根城の家」 1952HINOKIYA一級建築士事務所(八戸市)
有限会社赤穂工務店(八戸市)
優秀賞 「岩木山と林檎畑と木の家と」 企業組合県木住(青森市)
優秀賞 「迎える家」 有限会社久保工務店(南部町)
新築賞 「星ふる家」 有限会社大坊建設(田子町)
審査員特別賞 「太鼓梁のある家」 有限会社岩木建設(十和田市)
リフォーム賞 「古さを活かした快適空間」 企業組合県木住(青森市)

表彰式

 令和4年1月19日、県庁にて、第14回あおもり産木造住宅コンテストの表彰式が開催されました。最優秀賞(知事賞)に輝いた1952HINOKIYA一級建築士事務所の椛澤代表と、有限会社赤穂工務店の赤穂社長が、三村知事から知事賞の楯を授与されたほか、各受賞者がコンテスト実行委員会駒井会長から賞状等を授与されました。
 三村知事からは「県産材を用いた住宅建築は、森林資源を循環利用する仕組みとして青森県の山林を守ることに繋がる。県産材で快適な住環境を生み出す技術をPRしていくことも重要であるため、今後もその魅力を積極的に発信していただきたい」とのコメントがあり、受賞者の方々は1人ずつ、県産材を利用した家づくりへのアツい想いを知事の前で説明されていました。
  • 最優秀賞
    三村知事(中央)と知事賞に輝いた1952HINOKIYA一級建築士事務所の椛澤代表(右)と有限会社赤穂工務店の赤穂社長(左)
  • 知事コメント
    三村知事から受賞者へコメント
  • 記念撮影
    記念撮影(前列左から駒井実行委員会会長、有限会社大坊建設土川専務、企業組合県木住佐藤代表理事、1952HINOKIYA一級建築士事務所椛澤代表、三村知事、有限会社赤穂工務店赤穂社長、有限会社久保工務店久保社長、有限会社岩木建設岩木社長、加藤審査委員長、後列左から赤平農林水産部長、有限会社岩木建設米田様、有限会社久保工務店三浦様、有限会社久保工務店松本様、及川林政課長)

受賞作品の紹介

<最優秀賞(知事賞)> 「根城の家」 1952HINOKIYA一級建築士事務所、有限会社赤穂工務店
  • 外観写真
  • 内観1
  • 玄関
【講評】
この作品は、県産材を適材適所に使用した、シンプルでコンパクトな住宅となっています。
 構造材は、木材それぞれの特徴を活かして、土台に青森ヒバ、梁にアカマツ、柱にスギを使用し、青森県産材の良さを活かせるように使用しています。
 内装では、1階床に香り高い青森ヒバ、2階床に足触りのよいスギを用い、住まい手だけでなく招いたお客様も快適に過ごせるように工夫されているほか、建具や家具も地域の木を用いて地域の職人が製作したオーダーメイド品で、県産材の積極的な利用にも配慮されています。
 県産材住宅としてのスタンダード性や、住まい手の生活スタイルに合わせた平面プランが評価され、最優秀賞に選出されました。

<優秀賞> 「岩木山と林檎畑と木の家と」 企業組合県木住
  • 外観
  • 内観
  • 玄関
【講評】
 この作品は、「岩木山を眺めることができる家」という施主さんの希望を叶えた、県産材を使用した高気密・高断熱住宅となっています。
 構造材をはじめとして、内装やリビングへとつながるウッドデッキにも県産材を多用しているほか、外壁には耐久性のある焼きスギを使用しており、今後の経年変化を楽しみなものにしています。
 施主さんの希望を叶えつつ、快適な住宅である点が評価され、優秀賞に選出されました。

<優秀賞> 「迎える家」 有限会社久保工務店 
  • 外観
  • 内観1
  • 内観2
【講評】
 この作品は、地元の木をふんだんに使った、まさに訪れる人を「迎える」住宅となっています。
 床材に自社製の30mm南部アカマツを全面に用いており、歩くと無垢材の温もりが感じられる造りとなっているほか、キッチンの水回りにはタモ材を使用し、木材の柄あわせにも気を配るなど、木の使い方にこだわりが感じられます。
 バリアフリーにも配慮されており、施主さんの満足度も非常に高い点が評価され、優秀賞に選定されました。

<新築賞> 「星ふる家」 有限会社大坊建設
  • 外観
  • 内観1
【講評】
 この作品は、青森県産材を手刻みで加工して建てられた、高気密・高断熱の平屋建て住宅となっています。
 構造材として、柱には通常より太い4寸の県産スギのほか、梁には唐松を使用しており、今後長きにわたって家を強く支えていくことが期待されます。
 一般投票においては、「空間が広くゆったりしている」、「日当たりが良く住みやすそう」「室内の白い内装がキレイ」という声が多く、新築賞に選出されました。
<審査員特別賞> 「太鼓梁のある家」 有限会社岩木建設
  • 外観
  • 内観
【講評】
 この作品は、かつて防風林として植えられていた樹木を有効に活用し、バリアフリーにも配慮された平屋造りの住宅となっています。
 構造材として、土台にヒバ、柱・桁・梁などにスギを使用し、頑丈な造りにしているほか、リビング天井にはスギを2面おろしにした大きな太鼓梁を構えています。
 また、南面の下屋には耐久性の強いクリを使用するなど、樹種の特性を活かした使い分けについても工夫されている点が評価され、審査員特別賞に選出されました。
<リフォーム賞> 「古さを活かした快適空間」 企業組合県木住
  • 外観
  • 内観
【講評】
 この作品は、従来の住宅の骨格をそのまま活かし、断熱補強やリフォームを行った住宅となっています。
 特に、和室一室を土間に改築し、薪ストーブを設置した空間について、一般投票では「明るくて暖かそう」、「古さと新しさが融合している」、「土間に青森ヒバの床の木目がマッチしている」といった声が多く、リフォーム賞に選出されました。

過去の受賞作品等

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この記事についてのお問い合わせ

林政課林産振興グループ
電話:017-734-9517  FAX:017-734-8145

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