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更新日付:2026年7月29日 生涯学習課
文部科学大臣表彰について─子供の読書活動優秀実践校・園・図書館・団体(個人)表彰
子供の読書活動優秀実践校・園・図書館・団体(個人)表彰
〇趣旨
子供が、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことができないものである読書活動の一層の推進に資するため、国民の間に広く子供の読書活動についての関心と理解を深めるとともに、子供が積極的に読書活動を行う意欲を高める活動において特色ある優れた実践を行っている学校・園・図書館・団体及び個人(以下「学校等」という。)に対し、その実践をたたえ文部科学大臣が表彰を行う。
〇推薦基準
都道府県又は都道府県教育委員会は、次に定める推薦基準により被表彰候補学校等の推薦を行うものとする。
〔学 校・園〕 域内において、子供の読書、学校図書館の活用、絵本や物語などに親しむ取組、図書館等との連携など読書を推進する近年の活動が顕著に優秀と認められること。
〔図 書 館〕 域内において、子供の読書を推進する活動が顕著に優秀と認められること。
〔団体(個人)〕 域内において、子供の読書を推進する活動が顕著に優秀と認められること。
〔共通事項 〕
過去10年以内に本要項に基づく文部科学大臣表彰(廃止された読書活動優秀実践校表彰実施要項、及び子どもの読書活動優秀実践図書館・団体(者)表彰要項に基づく文部科学大臣表彰を含む。)を受けたことのある学校等又はこれに類する文部科学大臣(又は文部大臣)表彰を受けたことのある学校等を除く。
〇令和8年度被表彰校
青森市立浦町小学校
【読書活動の取組】
本校の読書活動では、定期的な取組として、以下のことを行っている。
(1)毎週月曜日と金曜日の朝の活動時における読書タイムの実施(通年)。
(2)児童一人一人に読書ファイルを作成し読書の記録を6年間を通して実施。
(3)読み聞かせボランティアによる、児童への読み聞かせの実施(各学年月に1回から2回程度)。
また、イベント的な取組として以下のことを行っている。
(1)子ども読書の日における、全校児童へオンラインでの読み聞かせの実施。
(2)秋の図書まつりの実施。(先生方のおすすめの本の紹介など)
(3)市民図書館との連携による、移動図書館(はまなす号)での本の貸し出しの実施。
(4)冬休みに親子読書を位置付けることによる、家庭での読書の推進。
これらの取組を通して、次のような成果があった。
(1)令和2年から令和6年にかけて、本校児童の一人当たりの平均読書冊数が、13冊から27冊に倍増した。児童の読書への関心や意欲の向上が見られている。
(2)図書ボランティアの方々と連携し、図書室を整備することで、より読書に親しみやすい環境づくりを行うことができた。
一方で、次のような課題に取り組んでいる。
(1)高学年の児童は、委員会活動等で昼休みを読書にあてることができない状況にある。どのように高学年児童の読書の場を確保するか。
青森県立青森北高等学校
【読書活動の取組】
従来の文章を読ませる図書館便りではなく、本の帯を切り取り、表紙を印刷して模造紙に貼り、視覚に訴える掲示物で本の紹介をしている。それを生徒玄関を入ってすぐ、生徒が毎日見えるところに掲示した。また、青森県近代文学館のパネル貸し出しに応募し、生徒玄関を入ってすぐのホールに展示し、生徒が郷土の作家に親しみ、本を読むきっかけの一助になるように企画展を行った。その際、文芸部とも共同し、寺山修司の企画展示では俳句を作って展示し、太宰治の展示では、太宰の作品に関するクイズを作成して模造紙に書くなど、生徒が文学に親しみが持てるような活動を行った。この特別企画展示は5月は寺山修司、6月は桜桃忌に合わせて太宰治、7月は「教室で出会った文学展」として国語の教科書に載っている作家のパネル展示をした。この他9月には芸術鑑賞教室で宮沢賢治の作品をもとにしたミュージカルを鑑賞することになっていたため、図書委員で賢治の作品を4冊選び、賢治の生涯や作品のメッセージを調べて、ラジオドラマ風に仕立て、4日間昼休みの放送で図書委員がパーソナリティのように放送した。その結果、全校生徒は知識を少しでも持ちながら、ミュージカルを鑑賞することができた。
このように外部機関や部活動と連携をとりながら様々な活動をした結果、図書館を訪れる生徒は前年度よりも約2倍増えた。現在は新システム導入に係る図書整備のため、図書委員はその作業に従事しているが、今後も関係機関と連携を図りながら、新しいことにチャレンジしていきたい。
青森県立八戸第二養護学校
【定期的に行われている取組の概要】
(1)おすすめ図書の紹介
中学部生徒が紹介カードを作成し図書室前に掲示している。児童生徒同士の推薦を通して読書への関心を広げている。
(2)八戸市立図書館の配本事業の活用
絵本を中心に約150冊を年4回入れ替え、常に新しい本と出会える環境を整えている。
(3)司書教諭による教員向け図書紹介
新規購入図書の紹介や授業での活用方法を提案し、教員の読書指導を支えている。
(4)保護者による図書の修繕活動
PTA活動として毎年1~2回、破損図書の修繕を行い、図書を大切に扱う文化の維持に寄与している。
(5)図書委員会による図書室整備
中学部図書委員会が清掃や返却本の整理を行い、快適な図書室環境を保っている。
(6)校内での図書コーナー設置
図書室のほか、別棟廊下・図書室前廊下・職員室に図書コーナーを設置し、児童生徒・教職員が日常的に本へ触れられる環境を整備している。
【イベント的に行われている取組】
(1)近隣高等学校生徒による読み聞かせ会
小学部を対象に、八戸商業高等学校生徒が年3回読み聞かせを行い、歌や手紙を通した交流も実施している。
(2)クリスマス読み聞かせ会
教員がサンタクロースやトナカイに扮し、小学部低学年向けに季節感を生かした読み聞かせ会を行っている。
(3)中学部作業班(木工班)による書架等の制作
大型絵本用書架や児童用読書机・椅子を制作し、図書室の環境整備に貢献している。
(4)中学部図書委員会による全校集会での図書紹介
全校集会でおすすめ図書を紹介し、学校全体の読書意欲を高めている。
(5)季節の掲示物・クイズコーナーの設置
季節に応じた掲示や読書クイズを設け、図書室を訪れる楽しみを広げている。
【成果と課題】
これらの取組により、児童生徒が本に触れる機会が増え、読書を通して興味・関心を広げる姿が見られるようになった。「本が好き」「本で好きなことを見つける」といった肯定的な読書体験が積み重なり、学習の幅を広げる契機となっている。また、市立図書館の利用や高等学校との交流は、地域社会とのつながりを実感する機会にもなっている。一方で、小学部から中学部までの多様なニーズに応える蔵書が十分とは言えず、ジャンルの拡充が求められている。併せて、利活用しやすい排架や環境整備を進めることが今後の課題である。
〇令和8年度被表彰図書館
五所川原市立図書館
【定期的に行われている取組】
(1)五所川原市子ども司書養成講座
平成28年より継続実施。認定された子ども司書は第10期までで94人。
(2)おはなし会&ブックトーク
乳幼児と保護者向け(第二水曜日)
(3)テーマ展示
季節・話題の展示を随時
(4)公式ホームページ「子どものページ」の開設
【連携】
(1)学校図書館との連携
平成21年より当館司書訪問による学校図書館支援を開始、継続している。
・全小中学校図書館の「除籍・分類・排架・見出し作成・システム導入」を継続実施
・学校図書館カルテの作成
・授業使用資料の配本
・図書館見学・職場体験受け入れ
・小学校国語単元サポート
・図書委員への指導
・移動図書館
・特別支援学級への布絵本などの資料配本
・学校と連携しての読書推進(読書活動製作物の展示など)
・研修会での講師・発表・参加
(2)給食センターとの連携
・おはなし給食の実施
(3)子育て支援施設との連携
・図書館資料の定期配本
(4)市内高等学校との連携
・探究学習への支援(テーマ関連資料の選書・配本、生徒のサポート)
【成果と課題】
地域の図書館利用と読書推進を図るための方策として、市内の子どもたちに等しくサービスが届く学校図書館への支援を継続実施してきたことは、学校図書館の充実と教職員の負担軽減に効果を上げていることに加え、市立図書館への理解と利用にもつながっている。課題は、当市の現状とこれからを考慮し、今後も市域全体で図書館活動を継続するための人材配置・育成、資料の管理方法などを検討する必要がある。
〇令和8年度被表彰団体
読書クラブ 水よう会(黒石市)
【読書活動に関する取組】
(1)おはなし会への協力
図書館や子ども館で開催されるイベントおはなし会に協力(年4回程度)
こどものつどい、金平成園で聞く昔ばなし、夏のおたのしみ会、クリスマスお楽しみ会等
(2)出前おはなし会
図書館主催の出張おはなし会に協力(年15回程度)
依頼を受けた黒石市内の小学校や認定こども園等に出向き、絵本や紙芝居等の読み聞かせを行っている。
(3)ブックスタート事業への協力
黒石市「ブックスタート事業(年12回)」に協力
3~4ヶ月健診において、親子に対して読み聞かせや読み聞かせ方法の教示、絵本の紹介を行っている。さらに、ブックスタート事業で使用する絵本の選定にも携わっている。
(4)選書会
図書館と子ども館で行われる選書会(年1~2回)に協力
読み聞かせ用の絵本や、子ども達に見合う児童書等の選書を行っている。
(5)定例会
毎月1回の定例会では、会員全員で同じ本を読んでその感想を述べ合い、読書の楽しさを語っている。その後、次に行うおはなし会の絵本・紙芝居等の選書やプログラムの順番決め、練習等を行っている。また、近隣の市町村で行われているおはなし会等の情報交換を行い、研鑽に励んでいる。
【今後の目標】
おはなし会やブックスタートを通して、絵本の楽しさ・読書の素晴らしさを伝え、家庭での読み聞かせ習慣を推進することで、親子の絆を深め、豊かな心を育む一助になりたい。
また、長年活動を続けてきて感じるのが、同じ本を読んでも、一人ひとり受け止め方が異なり、読んだ年齢によっても過去の感想と異なるということである。その楽しさを、読み聞かせ会等をきっかけに子ども達にも味わってもらいたい。そして、私たちもその楽しさを味わうために「集団読書用図書」を活用した月1回の定例会を絶やすことなく、50周年に向けて頑張りたい。
〇「子ども読書の情報館」全国の取組事例(文部科学省)
https://www.kodomodokusyo.go.jp/jirei/index.html
令和8年度子供の読書活動優秀実践校・園・図書館・団体(個人)に対する文部科学大臣表彰の表彰状伝達式
日時 令和8年7月6日(月)
場所 青森県庁西棟8階 西棟889会議室
令和8年度文部科学大臣表彰を受賞した優秀実践校・園・図書館・団体に対して、表彰状の伝達を行いました。表彰状伝達式に出席したのは、青森県立青森北高等学校(三浦真校長)、五所川原市立図書館(山内淳館長 外1名)、黒石市 読書クラブ 水よう会(事務局 山口つぎ子様 外1名)です。
また、今年度同じく受賞した、青森市立浦町小学校(工藤あゆみ校長 外7名)、青森県立八戸第二養護学校(西里俊文校長 外1名)も表敬訪問を行いました。
式では、坂上理事が、それぞれの読書活動推進の功績をたたえ、お祝いを述べました。これに対し、各学校からは、図書委員の児童や図書館ボランティア等保護者の活動と地域との連携、学校図書館を新たな学びを得る拠点とするための工夫など、各校独自の取組が紹介されました。また、各図書館・団体からも、学校図書館へのサポートによる教員の負担軽減やこども司書の取組が参加者の進路選択の一助となったこと、長年の活動の中で作成されたパネルシアターを活用することでこどもたちと本を結びつけていきたいと考えていることなど、これまでの成果を紹介するとともに今後の抱負を述べられました。
懇談の最後には、出席した児童から「今まで読んだ中で好きな本」「これから読みたい本」についての発表、図書館ボランティアとして活動に取り組んだ保護者が感想を述べる場面もありました。
表彰状伝達(青森県立青森北高等学校)
表彰状伝達(五所川原市立図書館)
表彰状伝達(読書クラブ 水よう会[黒石市])
坂上理事との記念写真撮影
表彰後の懇談の様子
坂上理事のお祝いの言葉
受賞者から一言(青森県立八戸第二養護学校)
好きな本について述べる児童(青森市立浦町小学校)




