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更新日付:2023年2月28日 学校教育課

「あおもり創造学」による魅力発信・地域課題解決プログラム成果発表会

令和4年度「あおもり創造学」による魅力発信・地域課題解決プログラム成果発表会を参集・オンライン型併催方式で開催しました。

こちらから成果発表会の動画にリンクできます(前半後半

発表要旨はこちらをクリックPDFファイル[3880KB]

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令和5年1月28日(土)、県内の高校生及び教員を対象に「あおもり創造学」による魅力発信・地域課題解決プログラム成果発表会を開催しました。冒頭、県教育庁高橋学校教育課長から、開会のことばがありました。

【学校教育課長開会のことば(抜粋)】
 この発表会は、推進校の生徒が、総合的な探究の時間等において、地域と協力し、地域課題解決のための研究活動の成果を共有し、みなさん一人一人の「ふるさとあおもり」への愛着や誇り、夢を抱き未来に向かって挑戦する意欲を醸成することを目的として行うものであります。研究発表では、学校や地域の特性を生かし、多角的・多面的な視点を持ち、教科横断的で協働的な探究学習等を行った成果を発表し合うことになります。そこで、新たな「見方・考え方」に気づき、現在の若しくは今後想定される地域課題等について、さらに自律的で高度化した探究的な学びにつなげ、その後の研究協議では、皆さんの探究心をより引き出すために、積極的に他校の仲間と協議し、より洗練された最適解や納得解を見いだすためのプロセスについて話し合うことになります。先生方にも、皆さんの探究学習に伴走するための協議をしていただくこととしています。
 さて、現代は、VUCA時代と言われるように、変動性、不確実性、複雑性、曖昧性が入り交じった予測不可能な社会であると言われております。実際に少し前には想像もつかなかったことが現実として起こっている中、私たちは自立的に生きるとともに、社会の形成に参画する資質・能力を身につけることが求められています。そのため、課題解決能力はもちろん、世の中が抱える諸問題について主体的に考察し、自ら課題を設定する能力を高めることがこれまで以上に重要となります。この機会を通じて地域で起こっている課題等について理解を深め、皆さん一人一人が主体的に探究課題を磨くことを期待しています。
 発表者の皆さん、自らの「学び」に対する姿勢を磨きながら、周囲の方々と協働し、調査・研究等を進めてきたことと思います。壁にぶつかることもあると思いますが、今解決できなくても、知識や理解を深めながら探究活動した努力そのものが、必ず未来につながり、確実に、持続可能な青森県の地域づくりに役立ちます。今日は取り組んできた成果を、堂々と発表してください。
 参観者の皆さん、ようこそ成果発表会に参加くださいました。このあと、普段の生活では、なかなか気づかないような視点からの興味深い発表があります。その内容に触れ、今後新たな自分の探究課題を発見し、その解決に向けた取組みを充実させ、将来につながるキャリアの形成であったり、学びを楽しんだりできるような新たな「見方・考え方」を得られることを期待します。
 結びに、これまで指導に当たられた先生方や、各校の取組に御協力いただいた関係機関の方々に対し、深く敬意を表するとともに、本日の成果発表会を契機に、今後の皆さんの全ての取組が、持続可能なふるさと青森の創造へとつながるよう祈念し、開会に当たっての挨拶といたします。
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成果発表会は、今年度各推進校が取り組んだ成果を共有する目的で行われ、推進校26校が参集又はオンラインで発表を行いました。
 このうち三戸高校は、「三戸みらい創生プロジェクト~1年目の活動報告~」という発表テーマで、オンラインによる発表を行い、1年目の具体的な活動の報告をしました。具体的には、地域の魅力を再発見することを目的として、1年生を対象のとした「地域探究フィールドワーク」で、地域における優良企業である八戸セメント株式会社とエプソンアトミックス株式会社、地域活性化に取り組んでいる高等教育機関である青森公立大学を訪問した様子や、地域社会の課題と課題解決の方法について理解を深めることを目的として、2年生を対象とした「SDGsアイデアコンテスト」で、持続可能な地域社会を創生するために、SDGsの視点から生徒自身が地域活性化や持続可能なまちづくりのための具体的アイデアをプランニングし、専門家や地域の関係者に対してプレゼンテーションをしたことなどを発表し、いずれの活動においても、生徒のアンケート結果及び専門家による外部評価は良好であり、将来の職業選択や進学に向けての意欲を高めた生徒が多かったことを報告しました。
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各校の発表の後には、質問の時間を設け、参集型の生徒は会場で直接、オンライン参加の生徒はチャット機能を活用して、質疑応答を行い、発表内容への理解を深めることができました。
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また、大間高校は、「下北の底ヂカラ発見隊 ~北通り3町村編~大間町・風間浦村・佐井村と連携しての活動」という発表テーマで、参集型による発表を行い、地域の現状を知るために、電源開発株式会社や一般社団法人しもきたTABIあしすと等による講演会を開催した様子や、講演を聞いた上で、分野ごとに一人一課題を設定し、インターネットや文献による情報収集やアンケートを実施するなど、課題解決のために取り組んだことを発表しました。今回の探究活動の成果について、風間浦村教育長や大学教授に発表し助言をいただき、今後の探究活動を改善する必要もあるとの感想も報告してくれました。
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成果発表会後の研究協議会では、参集型は生徒5グループ、教員2グループに、オンラインは生徒9グループ、教員2グループに分かれ、今後のあおもり創造学の取組の改善に向けて熱心な協議が行われ、各班の代表から各班で取りまとめた内容を発表してもらいました。
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成果発表会及び研究協議会の後には、青森中央学院大学地域連携センター長 成田昌造 教授より御講評をいただきました。成果発表会については、総合的な探究の時間や課題研究において、調べ学習で終わらないために、先行研究をよく調べること、地域課題等を自分ごととし問い立てすること、そのために常々アンテナを高くし、ふとしたことにでも注意を向け、情報収集後は整理・分析に時間をかけること、研究協議会については、コミュニケーションと時間を大切にし、実際の行動変容につながるよう意識的な思考を推し進めることが重要であるという講評をいただきました。

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電話:017-734-9883  FAX:017-734-8270

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