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更新日付:2023年3月28日 文化財保護課

大森勝山遺跡

記念物(史跡)

大森勝山遺跡

  • 大森勝山遺跡
    大森勝山遺跡(環状列石遠景、写真提供 弘前市教育委員会)
指定区分 国史跡
名称 おおもりかつやまいせき
大森勝山遺跡
所在地 弘前市大字大森字勝山
管理団体 弘前市
指定年月日 平成24年9月19日
公開状況 公開(無料)
問合わせ先 弘前市教育委員会文化財課
 TEL0172-82-1642

 大森勝山遺跡は青森県の西部、岩木山から北東に派生する標高143メートルから145メートルの舌状丘陵の先端部に立地した、縄文時代晩期初頭から中葉(約3,000年前)に属する環状列石を主体とする集落遺跡である。
 この環状列石は、まず丘陵を平坦に整地した後に円丘状に土を盛り、その後その縁辺部に77基の組石を配置し、長径48.5メートル、短径39.1メートルのやや楕円形を呈する形状に構築される。組石は、それを据えるための浅い掘り込みが一部にあるが、土坑墓等の明確な遺構は確認されていない。また、環状列石周辺の遺構や遺物から、大規模ではないが集落として一定期間の居住を想定させる状況が確認された。
 このように、大森勝山遺跡では、環状列石としてはもっとも新しく縄文時代晩期初頭から中葉に属し、その構築方法や周辺の状況等、環状列石の年代や性格について新知見を得ることができた。これにより北海道南部から東北北部に分布する縄文時代後期初頭(約4,000年前)の他の環状列石との関係性や、その展開・変遷を踏まえた当該地域の縄文文化の実態解明に繋がる特徴としてきわめて重要である。

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この記事についてのお問い合わせ

文化財保護課 
電話:017-722-1111(内線 5244)  FAX:017-734-8280
※見学に関するお問い合わせは、所有者又は各市町村教育委員会へお願いします。

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