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更新日付:2009年3月31日 文化財保護課

浜尻屋貝塚

記念物(史跡)

浜尻屋貝塚

  • 浜尻屋貝塚
    写真提供 東通村教育委員会
指定区分 史跡
名称 はましりやかいづか
浜尻屋貝塚
所在地 下北郡東通村尻屋字念佛間
所有者 尻屋土地保全会
指定年月日 平成18年7月28日
公開状況 公開(12月~3月まで冬期閉鎖)
問合わせ先 東通村教育委員会
 TEL0175-27-2111(代)

 本州最北端、下北半島東北端部に立地するアワビを主体とする中世の貝塚で、14世紀前半から15世紀末まで存在した。14ヶ所の地点貝塚があり、殻長6㎝前後の大きさの揃った大量のアワビ貝殻などが出土した。貝塚後背部の平坦な盛土整地層では、多数の掘立柱建物や井戸、カマド状遺構等を検出し、これらの建物は漁獲物の加工施設であるとすることができる。また、出土遺物からは活発な交易活動がうかがわれる。
 浜尻屋貝塚は大量のアワビの貝殻と加工施設の存在から干アワビを生産していたものと考えられる。干アワビは古代では地方からの貢納品であり、近世では「長崎俵物」として中国に輸出されていたように、珍重された保存食材として広く交易されていたと考えられる。中世における実態は不明な点が多いものの、既に交易品としての干アワビを生産していたことは注目すべきことである。
 このように、浜尻屋貝塚は中世における海産物加工生産の実態を良く示すとともに、当時の交易の様相を知ることができる上でも貴重である。

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この記事についてのお問い合わせ

文化財保護課 
電話:017-734-9919  FAX:017-734-8280
※見学に関するお問い合わせは、所有者又は各市町村教育委員会へお願いします。

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