高屋敷館遺跡

高屋敷館遺跡

　高屋敷館遺跡は、大釈迦川西岸の梵珠山地に連なる標高35～45ｍの段丘状に立地する。発掘調査の結果、本遺跡は10世紀後半から12世紀前半にかけて形成された古代環濠集落であり、文献記録の少ない北日本にあっては当時の社会状況を理解する上で重要な遺跡である。特に生活住居である竪穴建物跡を内包した環濠と土塁の存在から、当時の社会が緊張関係にあったと想定されている。「蝦夷」と呼ばれた人々の具体的歴史を解明する上で極めて重要である。