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更新日付:2015年09月21日 文化財保護課

奥戸の山車行事

県無形民俗文化財

奥戸の山車行事

  • 奥戸の山車行事
    写真提供 奥戸地区山車行事保存会
指定区分 県無形民俗文化財
名称 おこっぺのだしぎょうじ
奥戸の山車行事
所在地 下北郡大間町奥戸
保護団体 奥戸地区山車行事保存会
指定年月日 平成27年8月14日
公開状況 8月16日~18日

 奥戸の山車行事は、奥戸春日神社の祭礼の際に行われる山車行事である。山車にまつわる伝説の一つに北海道から佐井村に舟で運ばれるはずだった布袋の山車が、天気が荒れて奥戸に運ばれた、というものがある。このため、奥戸の山車は元禄9年(1696)に運行の記録のある佐井村箭根森八幡宮祭礼の山車よりも後に行われるようになったと考えられているが、明治期には運行していた大間町の稲荷神社祭礼の山車よりは先に運行していたと考えられている。
 春日神社の祭礼は景気のよい年は、神事の後に神楽奉納、神輿渡御、神楽の門つけ、山車運行が行われるが、景気のよくない年はドヨウボシ(準祭典)といって神楽の門つけと山車だけを運行する。昭和38年の大火までは本祭礼は3日間行われ、その頃は屋台が出て朝まで盆踊りをやっていて賑やかであったという
 奥戸の山車行事の特徴としては、山車の中で最も古いと言われる布袋山が屋根をつけない形態を残していることが挙げられる。また、山車にはそれぞれ別の囃子をつけるが、布袋山の「くだり」の囃子は7拍と9拍のまとまりによって構成されており、下北地方の囃子の分布上、特異なものであることも特記すべき点である。山車を迎える作法などにも古風なものを残しており、下北半島の山車行事の分布や伝播を考える上で重要な位置を占めるといえる。

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この記事についてのお問い合わせ

文化財保護課
電話:017-734-9919  FAX:017-734-8280
※見学に関するお問い合わせは、所有者又は各市町村教育委員会へお願いします。

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