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更新日付:2023年3月10日 文化財保護課
木造舞楽面及び龍頭
木造舞楽面及び龍頭
- 青森県教育委員会撮影
指定区分 | 県重宝 |
名称及び員数 | もくぞうぶがくめんおよびりゅうとう 木造舞楽面及び龍頭 舞楽面 11面 猿楽面 1面 龍頭 4点 |
所在地 | 青森市本町2丁目8-14(青森県立郷土館) |
所有者 | 個人 |
指定年月日 | 令和3年2月1日 |
公開状況 | 非公開(休館中) |
問合せ先 | 青森県立郷土館 TEL017-777-1585 |
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本資料は、南部町斗賀神社内にある厨子両脇の木箱内に収められていたが、現在は青森県立郷土館に寄託され、保管されている。
舞楽面及び猿楽面は、「斗賀の霊現堂」と呼ばれているお堂に関わる行事で使用されていたと考えられ、造形及び技法より鎌倉時代末ないし南北朝時代(14世紀)及び南北朝時代(15世紀から16世紀)の作と考えられる。猿楽面は16世紀の作である。
また、併せて舞楽を上演する際に舞台の四隅に立て、幡を吊るす龍頭が4個あり、当該舞楽面と併せて使用したものと考えられる。
鎌倉時代の作と推定される面は、はっきりとした面相、眉間や頬の筋肉を強調した表現等、奥行き感や立体感があり、全体のバランスが良い。
龍頭は、一材から掘出され、棒状の軸端に龍頭を表している。目から鼻先にかけて細かく造作している。
舞楽を上演する舞台の四隅に立て幡を吊るした中世の龍頭が4点そろって残っているのは、全国でもほかに1例(京都府宮津市籠(この)神社)しかなく、史料等の裏付けはないものの、龍頭の存在から明らかに実際に使用されていたものと思われる。
現況では県内最多の点数で、青森県下では青森市大星神社の9面、弘前市岩木山神社の3面、八戸市櫛引八幡宮の9面の三社伝来舞楽面(いずれも県重宝)に次ぐ中世の面で、その作風も地方色はあるが一定の水準にある。