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更新日付:2023年2月17日 文化財保護課
円空作木造観音菩薩坐像
円空作木造観音菩薩坐像
指定区分 | 県重宝 |
名称及び員数 | えんくうさくもくぞうかんのんぼさつざぞう 円空作木造観音菩薩坐像 1躯 |
所在地 | 青森市浪岡大字徳才子字山本5-8 |
所有者 | 元光寺 |
指定年月日 | 平成9年5月14日 |
公開状況 | 公開(事前申し込み必要) |
問合せ先 | 元光寺(げんこうじ) TEL0172-62-3382 |
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時期<江戸時代前期>
近年まで梵珠山山頂の釈迦堂に安置されていたが、円空が本県に滞在した寛文年間からかどうかは不明である。
像容の様式形式的特徴からは青森市油川の浄満寺像を造立直後の像とみられるが、浪岡地区にはもう一体円空仏が残されており、青森から弘前を経て秋田藩領へと向かう行程の途中この地での造像の可能性は極めて高い。よって、制作については当地での造像と、近隣で造像された後に梵珠山上に移安されたという二つの推定が可能である。
図像様式とも円空の寛文年間青森県下及び北海道渡島地方で造像した観音菩薩坐像の特徴にすべて一致し、寛文7年(1667)夏以降における津軽半島造像と一連のものと判断される。
この時期の円空仏の頭髪の表現には二種あるが、本像は髻(たぶさ)をあらわさない形式のもので、北海道江差町観音寺像や青森市油川浄満寺像、秋田県鷹巣町糠沢部落像と共通する比較的少ないタイプのものである。
頭部に改修がみられ面貌に欠損が著しいなど尊容を損なっているが、寛文7年頃の青森県下における円空仏の特徴を顕著に現している。加えて津軽半島から秋田へかけての北国での円空の造像活動の、帰途ルートが推定できるなど、非常に意義深い。
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