ホーム > 組織でさがす > 教育委員会 > 文化財保護課 > 旧石戸谷家住宅
関連分野
- くらし
- 文化財保護
更新日付:2025年3月10日 文化財保護課
旧石戸谷家住宅

旧石戸谷家住宅
- 青森県教育委員会撮影
指定区分 | 県重宝(建造物) |
名称及び員数 | きゅういしどやけじゅうたく
旧石戸谷家住宅 1棟 |
所在地 | 弘前市大字川合字岡本160-1 |
所有者 | 弘前市 |
指定年月日 | 令和6年4月8日 |
公開状況 | 公開 |
問合せ先 | 弘前市教育委員会文化財課 TEL0172-82-1642 |
-
石戸谷家の遠祖は南部光信(津軽為信の遠祖)の居城のあった鰺ヶ沢・種里から移住し、藤代一帯の開拓を進めていたと推察され、正保2(1645)年の津軽知行高帳に萢中の村名が出ていることから、この頃までには萢中に定住していたと思われる。時を経た天明4(1784)年の「永代相渡田地之事」に萢中村庄屋孫左衛門(初代石戸谷家当主)の名前が確認できることから、この頃には萢中村の大家として地位を確立していたと推察する。旧石戸谷家住宅の建築年代は安政6(1859)年1月付けの「普請中請払帳」(改修記録・昭和46(1971)年の調査時に確認されている)や、当時の家主への聞き取り調査及び伝承などから考慮すると、文政元(1818)年以降から安政6年以前に建築され、その後、茅葺屋根の葺替と内・外装の改修工事をしたと推定できる。
旧石戸谷家住宅は元々萢中村(元弘前市浜の町東2丁目)に建築された住居であったが老朽化のため平成21(2009)年に解体保存を行い平成27(2015)年から現在地に移築工事が進められ平成31(2019)年に工事が完了し、現在は史跡津軽氏城跡堀越城跡のガイダンス施設として利用されている。
日本を代表する近世末期の大規模茅葺民家で、津軽地方の最上層民家の形態を示し、後世の改造も少なく部材の残存度が高いため、県重宝として指定に値する。