稲荷神社本殿

稲荷神社本殿

時期 〈江戸時代後期 寛政12年（1800）〉
　江戸時代後期のこの建築型厨子は、一間社流造で柾葺のものである。下から円形を示す柱や腰組の四手先、四方縁や隅行きの脇障子など、特徴のある形式が取られている。
　常に覆屋の中に置かれていたものらしく損傷はない。厨子としては棟札がよく残されている。組物や彫刻などの細部も入念に細工されており、彩色もよく保存されている。
　田屋集落の氏神として広く信仰を集めており、大切に管理されてきた様子がうかがわれる。