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更新日付:2023年11月17日 文化財保護課

熊野本地絵巻

県有形民俗文化財

熊野本地絵巻

  • 熊野本地絵巻
    写真提供 青森県教育委員会
指定区分 県有形民俗文化財
名称 くまのほんちえまき
熊野本地絵巻
二巻 附 模写 二点
所在地 下北郡東通村大字田屋字家ノ上29-2 東通村歴史民俗資料館
所有者 東通村
指定年月日 令和5年4月12日
公開状況 公開(不定休のため事前連絡が望ましい)
問合せ先 東通村教育委員会教育総務課
 TEL0175-27-2111(代)

 本絵巻は、現存する伝本の中で、最北に位置するものである。
熊野三社の縁起絵巻は室町時代終わりの16世紀から盛んに描かれていて、代表格とも言える和歌山県立博物館蔵の姉崎家昌筆本は寛永14(1637)年制作である。その画風は室町時代から近世初めに流行したお伽草子の稚拙で素朴な表現の流れにある。目名不動院伝来の本絵巻はその和歌山県博本と同種のものだが、山や雲の描写などに固さがあり、関西方面からもたらされた原本を17ないし18世紀に転写したものと思われる。
 人物や動物の描写には生き生きした面もうかがえ、筆者の関心や祖本となった絵巻のできばえが看取される。転写本とは言え、青森県下では唯一のお伽草子系絵巻として貴重で、絵画作品としても重要である。一方、本絵巻の本文は、天理図書館蔵元和八(1622)年絵巻より以前のものと推測されている。
 「熊野本地絵巻」の現存資料は2002年の段階で37本と数えられており、東北地方のものは見いだせなかったが、その後の調査で、東北地方には、福島県南会津町の宮本熊野神社蔵「くまのヽほんち」(1540年 奥書)、秋田県大仙市満友寺蔵「くまのヽほんち」(江戸時代)があることが知られた。本絵巻は、これらの伝本とともに熊野信仰の東北地方への伝播を示すものである。それと同時に、国指定の重要無形民俗文化財「能舞」を束ねる家の持つ宗教性を示すものとして重要な意味を持つ。また絵巻の使用の痕跡や受容が確認できるものとしても貴重である。

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文化財保護課
電話:017-734-9919  FAX:017-734-8280

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