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更新日付:2013年3月4日 県民活躍推進課
青森県女性ロールモデル 蒔苗正子さん
もっともっと青森のファンを増やしたい!
蒔苗 正子さん(青森市)
【プロフィール】
青森市生まれ。民間企業等勤務を経て、平成17年にエルサーチを設立。「もっともっと青森のファンをつくりたい」との思いで、農業者や商工業者の商品づくりなどを支援している。
最近では、青森駅近くにオープンした商業施設「A-FACTORY」のフード・マルシェ運営支援にも携わっている。
蒔苗正子さんの主な分野 「起業」
チャレンジのきっかけは?
多くの出会いが、現在の自分へと導いてくれたと思います
もともと家にじっとしているタイプではなかったので、結婚後も仕事は続けていましたが、平成11年度に、県の女性人材育成講座「あおもり女性大学」1期生として学んだ時、青森にもこんなに個性豊かで多彩な才能のある女性がたくさんいることに、とても驚きました。そこで知り合った4人で「何かやりたいよね」という思いが高まり、青森県を元気にするため、起業前ステップとして、任意団体「女性1000人マーケティング研究会」を平成15年に立ち上げました。その後、エルサーチとなって、女性の視点を活かしたマーケティングに携わっているうちに、これはビジネスになるなと実感し、メンバー4人のうち私と今の専務と2人で会社を設立することを決意しました。
会社設立のノウハウは、以前、仕事で親しくなった女性経営者たちから多くを教えていただきました。「すいません、わからないので教えてください」と素直に聞きました。「おべだふり」(わかっているふり)はダメですね。もちろん、自分なりに一生懸命勉強もしましたけど。
これまでのみちのり
みんなのまとめ役、幹事を引き受けることが仕事にも役立ちました
20代の頃、第1回青森県青年の船に参加した経験も目からウロコでした。休みを許可してくれた理解ある当時の勤務先に、とっても感謝しています。
参加青年の中で既婚女性は私一人だったせいか、みんなと遠慮なくいっぱいおしゃべりできました。時には、男性から結婚相談を受けることもありましたよ。
その後も、幹事を率先して引き受けたところ、みんなの最新情報が私のところに集まってきて、幹事って得だなあと思いました。県内中に散らばっている青年の船の仲間たちに今でも助けられています。
幹事は、みんなをワクワクさせるにはどういう企画がいいかなと考える役目です。その経験が、仕事においても、商品で誰かをワクワクさせようとか、あの人の喜ぶ顔を思い浮かべながらということにつながっています。
仕事の決断は「好きか、どうか。」
昔からの仲間である専務と2人で、平成19年にThe企画エルサーチ株式会社を設立して、今は、青森駅近くの商業施設「A-FACTORY」のフード・マルシェの運営をサポートしています。商品の発注から棚卸のほか、商品の選定や店づくりに関するコンサルタント、商品開発へのアドバイスなどを手がけています。
私は、資本金が仕事への覚悟を表す指標だと考えています。会社を大きくするためには、資本金や人手を増やすことが必要で、そのためには仕事を増やさなければならないなど、経営者として乗り越えるべき壁はいっぱいあります。
でも、いろんな決断をするにあたっては、専務と一緒に、考えられるリスクをいっぱい並べた上で、最終的には、自分たちが、それをやりたいかどうか、好きかどうかで決めています。自分たちが好きなことは、いろいろ想像が広がって企画を発展させていけるじゃないですか。失敗しても、その結果を納得して受け入れることができますし、最悪、振り出しの2人にまた戻ればいいと思っています。
私は、人と会うのがもともと億劫ではないし、嫌いな相手とも合わせることができる八方美人が得意技かも(笑)。嫌いな相手ほど、気がつくと、こちらが目をかけてもらうこともあるし、親しくなるといいことがあるかもしれないと、最近思えるようになりました。人とのつながりが生きてくる時って、必ずありますよね。
その反面、気分転換は、ひとりドライブでおいしいものを食べ歩くこと。つい、仕事上のリサーチもしてしまいますが。

現在の活動状況や今後の目標など
「もっともっと青森ファンをつくろう!」
フード・マルシェでは、1,000円で500円の商品を2個買ってもらうよりも、100円のものを10個買ってもらって、その中から2,3種類のものを好きになってもらうことで、次また青森に来ていただく青森ファンの獲得を目指しています。
今後も、青森ファンをどんどん増やしていきたいですね。特に東日本大震災以降、宮城県方面からのお客さまが増えています。被災地から青森がよく見える何かがあるのではないかと思い、アンテナを向けてみるつもりです。
これからチャレンジする女性へのメッセージ
「女性こそ、起業すべし。」
女性は、SOHO(小さなオフィスや自宅などでビジネスを行っている事業者)みたいなものも含めて、起業した方がいいのではと思います。その方が、出産・子育てがある女性は、自分で仕事のシフトを決められますからね。
自分も家族も、そして仕事の相手も幸せだと思えるような仕事をぜひ見つけてほしいと思います。
平成24(2012)年11月取材
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