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更新日付:2013年3月4日 県民活躍推進課
青森県女性ロールモデル 石岡百合子さん
社会のどこかで自分が必要とされている、誰かの役に立ちたいという思いがチャレンジし続ける原動力に。

石岡 百合子さん(弘前市)
【プロフィール】
1996年に弘前駅前でパソコンスクールを創業。2011年11月組織再編により現職。公共職業訓練等の運営にあたる。
2008年以降、日本キャリア開発協会のキャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)として、女性の再就職支援事業コンサルタント、高校生のキャリア教育講座や企業の社員研修、男女共同参画セミナー等の講師を務める。
また、弘前ジョブトレーニング事業における新規雇用者定着のためのカウンセラーとして企業訪問を担っている。
石岡百合子さんの主な分野 「起業」
チャレンジのきっかけは?
自分のキャリアを振り返って浮かんだキーワードが「教える」でした
事務職や営業職など転職を何度か経験するうち、30代半ば頃、自分のキャリアを振り返り、何かに全力で打ち込んでみたいという思いに駆られるようになりました。職場でワープロの操作方法を聞かれ、わかりやすい操作方法を考えだしたことが、後にパソコンスクールを開業するヒントになりました。
いずれは、起業して何か自分ではじめようと漠然と思っていましたね。女性が自らアイディアを出して実現していく立場になるためには、職場を自分で作るしかないと。
起業しようと心を決めた時、家族が「やっとその気になりましたか。できることはみんなで手伝うから。」と言って応援してくれました。一歩踏み出すときには、必ず後押ししてくれるキーパーソンがいるものですね。周囲の理解・応援というのはとても大事です。
起業してからは、パソコンスクールの職業訓練事業で受講生の就職相談に応じるために、本格的にキャリア教育の勉強を始め、キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)の資格を取得しました。その後、CDAとして様々な活動の場をいただくようになり、これまでに女性の再チャレンジ支援、若年者の就労支援、高校生のキャリア教育などに携わってきました。
現在の活動状況や今後の目標など
未だにチャレンジの途中です
女性二人でパソコンスクールを起業し、自分たちにできる身の丈にあったことから、一歩を踏み出しました。一歩踏み出してみると、パソコンの急速な普及と進化、社会の変化の速さは想像以上で、あっという間に今日に至ったように感じています。
自分の経験から、女性が仕事上のキャリアと家庭を両立するためには、子どもの成長の節目に合わせると目標が立てやすいように思います。子育て中の女性には、「いつか」ではなく、「いつまでに」と考え、逆算して必要な準備をするようにアドバイスしています。
また、学生のキャリア教育は、今とても大事ですね。若年者の早期離職が多いことが社会問題になっていますが、企業側と働く側の意識のずれが原因になっていることもあります。これをマッチングさせるためには、間に立ってきめ細かなアドバイスをする人が絶対に必要です。
多くの人々との出会いから学んだことですが、社会のどこかで自分が必要とされている、誰かの役に立ちたいという思いが、チャレンジし続ける原動力になっているのだと思います。
これからチャレンジする女性へのメッセージ
適性を見極め、長期的な視野で目的を持ち自分育てを
働きたい、起業したいと考えている女性も多いと思いますが、就職や起業はキャリアという長い道のりの通過点に過ぎず、その先何年も続けることに意味があります。面接試験に受かることや、起業することだけにとらわれず、長期的な視野で目的を持ち、自分育てをしていくことが必要です。
そのためには、自分に合った仕事を選ぶことが欠かせません。女性は家族のことを第一に考えて、勤務時間や場所、休日などの条件を優先させなければならず、自分のことは後回しにしている方が多いのではないでしょうか。働く動機も、子どものため、家族のためという方がほとんどでしょう。しかし、それだけで、本当に自分らしく精一杯働くことができるでしょうか。適性を無視して続けられるほど仕事は甘くない、と私は思っています。まずできるだけ自分に合う仕事を選択し、元気に働ける環境を選ぶことです。そして、せっかく手に入れた職業を簡単に手放さないことです。そこは、女性特有の柔軟性を活かして、状況に合わせて細くても長く継続してほしいのです。続けていればいつかチャンスが訪れます。例えば、子どもの成長に合わせて、フルタイムで働く選択もできるようになるでしょう。
はつらつと働く母親は、やがて子どもに仕事のおもしろさや、責任感、達成感などを教えることができるでしょう。そして、そのようにして育つ子どもの未来は明るいものになると信じています。