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更新日付:2022年9月21日 西北地域県民局地域農林水産部

【中泊町】 農山漁村の「地域経営」取組事例


中泊地域担い手育成総合支援協議会の取組

 中泊町は水稲単一経営が多い地域でしたが、近年、米消費の減退による先行きの不安などから、野菜や花きなどを取り入れた複合経営も見られるようになっています。しかし、野菜などは多くの労力を要し、農業就業人口の減少や農業者の高齢化による担い手不足の影響が大きく、農業後継者の育成が急務となっています。
 中泊地域担い手育成総合支援協議会では、担い手の育成確保に向け、若手農業者組織や農山漁村女性組織の支援を行うとともに、地域コミュニティの再生・強化に向けた取組として、農業を超えた地域活性化組織にも参加してもらい、各組織の情報交換の場をもって連携の強化を図っています。

若手農業者組織「ばろかだる会」の取組

 これまで、町内には農業青年が仲間で活動する機会が少なかったため、組織化を後押しした結果、平成25年に町内の若手農業者で構成する「ばろかだる会」が結成され、平成31年3月現在約20名が加入して活動しています。
 会では、定例会や、中里小学校や中里こども園での食育活動(4回)、今別町軽トラ市への参加(3回)など、頻繁に情報交換や地域活動が行われています。
 さらに平成30年度は、山形県で雪室を活用して冬場も野菜を販売する(株)エヌシップへの視察研修に4名が参加し(1月31日~2月1日)、会員の地域に貢献する意識の醸成と資質向上が図られています。「ばろかだる会」は町の若手農業者の仲間づくりを担う重要な組織となっており、協議会では今後も継続して支援していくこととしています。
  • 今別町軽トラ市への参加
    今別町の軽トラ市への参加風景
  • 今別町軽トラ市での風景
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中泊町農産物加工販売施設出荷者協議会の取組

 直売所ピュアの出荷者で組織する中泊町農産物加工販売出荷者協議会では、高齢で自分では頻繁に出荷できない会員向けに集荷を行ったところ、出荷量の増加と午後の品揃えの充実につながり、高齢会員の出荷意欲が高まっています。30年には、同じ車両による宅配便実証事業も行われ、買物支援の一助になっています。
 また平成30年度には、直売所ピュアの5周年祭に合わせた振る舞い等を実施したほか、和歌山県で行われた全国農林水産物産直サミットに会員4名が参加し、全国の先進事例に関する報告会を開くことで会員の資質向上が図られました。
 令和3年度には、地域資源を活用して、地域活性化に取り組む地区を表彰する「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」の優良事例に選定され、首相官邸において認定証を授与されました。
  • 産直サミットでの直売所視察
    産直サミットでの直売所視察
  • 産直サミットでの直売所視察
    「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」に選定

農山漁村女性組織「かけはし」の取組

 中泊町グリーン・ツーリズムの会「かけはし」では、保育園や小学校を対象とした農業体験を行ってきました(平成30年度延べ17回)。平成28年度からは、県外大学生の研修旅行やフィールドワークで郷土料理を提供し、地域文化の発信も行っています。「かけはし」では、今後も地元の児童等の農業体験や大学生への郷土料理提供を継続することとしており、協議会では町内若手農業後継者組織等との協力・連携を進めながら、引き続き活動を支援することとしています。
  • 法政大学学生の受入れ
    法政大学学生への郷土料理の提供
  • 提供された郷土料理
    提供している郷土料理の一例

地域活性化組織「いぃなかどまり会」の取組

 地域活性化を目指す若者等で結成した「いぃなかどまり会」では、町の情報をSNSで発信したり、独自のイベントの開催で、町のPR活動を行っています。
 平成30年度は、「ハロウィンイベント」を継続し、町内外からたくさんの来客者を集め、町の活性化に貢献しました。 今後は地元高校生などの参加も呼びかけていく予定の他、町内の他組織との連携活動も進めていく予定です。
  • ハロウィンイベントの様子
    ハロウィンイベントの様子

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西北地域県民局地域農林水産部 農業普及振興室
電話:0173-35-5727  FAX:0173-33-1345

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