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更新日付:2020年4月14日 医療薬務課

医療機関における院内感染対策について

〔院内感染とは〕

(1)医療機関において患者が原疾患とは別に新たに罹患した感染症
(2)医療従事者等が医療機関内において感染した感染症 です。

  院内感染は、人から人へ直接、又は医療器具等を媒介して発生する恐れがあります。
  特に、免疫力の低下した患者、未熟児、老人等の易感染患者は、通常の病原微生物のみならず、感染力の弱い微生物によっても、院内感染を起こす可能性があります。
  このため、院内感染対策は、個々の医療従事者ごとに対策を行うのではなく、医療機関全体として対策に取り組むことが必要です。

〔感染制御の組織化〕

(1)診療部門、看護部門、薬剤部門、臨床検査部門、事務部門等の各部門を代表する職員により構成される「院内感染対策委員会」を設け、院内感染に関する技術的事項等を検討するとともに、全ての職員に対する組織的な対応方針の指示や教育等を行うことが必要です。
(2)院内全体で活用できる総合的な院内感染対策マニュアルを整備し、また、必要に応じて、部門ごとにそれぞれ特有の対策を盛り込んだマニュアルを整備し、最新の科学的根拠や院内体制の実態に基づき適時見直しを行うことが必要です。
(3)検体からの薬剤耐性菌の検出情報等、院内感染対策に重要な情報が、臨床検査部門から診療部門へ迅速に伝達されるよう、院内部門間の感染症情報の共有体制を確立することが必要です。

〔標準予防策と感染経路別予防策等の徹底〕

(1)感染防止の基本として、例えば手袋・ガウン・マスク等の個人用防護具を、感染性物質に接する可能性に応じて適切に配備し、医療スタッフにその使用法を正しく周知する等の標準的予防策を実施することが重要です。
(2)必要に応じ、院内部門や、対象患者及び対象病原微生物等の特性に対応した感染経路別予防策(空気予防策、飛沫予防策、接触予防策)を実施することにより、易感染患者を防御する環境整備に努めることが重要です。

※参考「医療機関における院内感染対策について」厚労省通知(平成26年12月19日付け医政地発1219第1号)[2805KB]

〔VREを正しく理解しましょう!〕

   2018年から2019年にかけて、本県では、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)といった薬剤耐性菌による感染症が問題となりました。
   薬剤耐性菌が健康な人に影響を及ぼすことはほとんどありませんが、免疫力が低下した方や高齢者が発症すると、治療が長引いたり、ときには死に至る可能性もあります。
  大切なことは、正しい知識を持って、不必要に恐れたり、過剰な反応を示さないことが重要です。
  Q&A形式による解説がありますので、こちらも参照(下記VREよくある質問への回答)にしてください。

※参考「藤沢市民病院バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)院内感染アウトブレイクに関する報告書」(2012年3月)VREよくある質問への回答(抜粋)[167KB]

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