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更新日付:公開日:2026年9月9日

令和8年度病害虫発生予察情報 特殊報第1号(トマト黄化葉巻病)を発表しました

内容

トマト黄化葉巻病の発生について

1 病害虫名:トマト黄化葉巻病(病原ウイルス:Tomato yellow leaf carl virus (TYLCV))

2 作物名:ミニトマト

3 発生経過
(1)令和8年7月に三八地域のミニトマト栽培ほ場において、生長点付近が黄化して葉が巻くような症状になり萎縮している株が確認された。症状から県内未発生であるトマト黄化葉巻病が疑われた。
(2)このため、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構植物防疫部門にPCR法による分析・鑑定を依頼したところ、トマト黄化葉巻ウイルス(Tomato yellow leaf curl virus、TYLCV)が検出され、トマト黄化葉巻病の感染が確認された。本県における本病の発生確認は初めてである。
(3)本病害は、国内では平成8年に静岡県、愛知県、長崎県で初めて発生が確認され、現在では岩手県、宮城県、福島県を含め44都府県で発生が確認されている(令和8年8月現在)。

4 病徴
(1)発病初期は生長点付近の葉色が淡くなり、葉の縁から葉脈を残して徐々に黄化して葉が上や下に巻くような症状を生じる。その後症状が進むと生長点付近が叢生し、株全体が萎縮する。
(2)発病前に着果した果実は正常に発育するが、発病後に開花した場合は結実しないことが多くなる。
(3)感染から発病までの時間は温度や株の大きさによって異なり、25℃の条件下では発病までに3週間程度かかる。低温期には症状がはっきりせず、発病までの期間も長くなる。

5 伝染方法
(1)本ウイルスは、タバココナジラミ(バイオタイプB及びQ)によって媒介される。
(2)タバココナジラミ成虫が罹病植物を吸汁することによりウイルスを獲得し、死亡するまで伝搬能力を有するが、経卵伝染はしない。
(3)土壌伝染や種子伝染、また剪定等の一般の管理作業による接触伝染(汁液伝染)はしない。接ぎ木伝染は可能である。

6 寄主植物
国内ではトマト、ミニトマト、トルコギキョウで本病の自然発生が確認されている。その他キク科(ノゲシ,ヒャクニチソウ)、ナス科(タバコ、チョウセンアサガオ、ペチュニア、ピーマン、ジャガイモ)、マメ科(インゲンマメ、ヒラマメ)等8科18種以上の植物で感染が確認されている。なお、感染しても無病徴の場合がある。

7 防除対策
本ウイルスを媒介するタバココナジラミの防除を以下のとおり徹底する。
(1)苗の購入に際しては、ウイルス感染やタバココナジラミの寄生がない健全苗であることを確認する。
(2)罹病株は見つけ次第抜き取り、ビニール袋に入れて密閉し、株が枯れた後に土中に埋没するなどして処分する。
(3)黄色粘着板・黄色粘着テープを施設内や施設周辺部に設置してタバココナジラミ成虫を捕殺する。
(4)近紫外線カットフィルムを使用してタバココナジラミ成虫の侵入を防止する。可能であれば施設の開口部に目合い0.4mm以下の防虫ネットを設置し、タバココナジラミの侵入を防ぐ。
(5)ほ場内や周辺の雑草や野良生えトマトは、タバココナジラミおよびウイルスの発生源となるため適切に除去する。
(6)施設栽培では、栽培終了後に施設を密閉して高温状態を保ち(40℃以上、10日以上)、タバココナジラミを死滅させてから残渣や雑草を施設から持ち出し処分する。
(7)タバココナジラミは東北地方の屋外では越冬できないと考えられているが、育苗施設等の施設内は越冬場所になり得るため、不要な花き類や雑草は除去する。

日程

2026年09月09日

関連ホームページ

添付資料

お問い合わせ

病害虫防除所
青森県病害虫防除所
所長 三浦嘉浩
017-729-1717

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