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第二百四十三回定例会提出議案知事説明要旨(平成17年9月)

 本日ここに、県議会第二百四十三回定例会の開会に当たり、上程されました議案の主なるものについて、その概要を御説明申し上げ、御審議の参考に供したいと思います。
 まず、議案第一号「平成十七年度青森県一般会計補正予算案」について御説明いたします。
 今回の補正予算は、公共事業関係費及び国庫補助事業費等について、国からの割当見込額に基づき、事業費の補正を行うほか、平成十八年三月三十一日をもって料金徴収期間が満了する青森中央大橋有料道路に係る債務処理に対する助成に要する経費、北海道新幹線の建設に要する経費に対する負担金等について、それぞれ所要の予算措置を講ずることといたしました。
 また、現下の厳しい県内経済状況にかんがみ、本年度重点的に推進している「産業・雇用」に係る取組みをより一層効果的に進めるため、ふるさと新生産業パワーアップ資金の拡充に要する経費、首都圏において本県の優れた技術や工業製品等を紹介するためのフォーラムの開催に要する経費等について、それぞれ所要の予算措置を講ずることとしたほか、昨冬の記録的な豪雪の影響により被災した道路施設等の早期復旧並びに被害拡大防止等を図るのに要する経費について、所要の予算措置を講ずることといたしたものであります。
 このほか、本年度の組織改正に伴う歳入歳出予算の組替措置を講ずることといたしました。
 その結果、今回の補正予算額は、歳入歳出とも五十八億千四百三十万余円となり、これと既決予算額とを合計いたしますと、平成十七年度青森県一般会計の予算規模は七千四百七十億八千三百三十余万円となります。
 以下、計上の主なるものについて、款を追い、御説明申し上げます。
 総務費については
 市町村振興費において、市町村合併に伴い必要となる臨時的な事業の実施を支援するための市町村合併支援特別交付金一億八千七百九十余万円を計上いたしました。
 また、防災費において、青森県震度情報ネットワークシステムの改修等に要する経費千百八十余万円を計上いたしました。
 このほか、県庁舎にコージェネレーションシステムを導入するための委託に要する経費について、所要の債務負担行為を設定いたしております。
 環境保健費については
 公衆衛生費において、乳がん患者の早期発見及び死亡率改善のためのマンモグラフィ装置の整備費に対する助成に要する経費一億五百万円を計上いたしました。
 また、大学費において、過疎地域の保健・医療・福祉に係る専門的実践能力等を有する学生の育成を図るための教育プログラムを実施するのに要する経費千九百八十余万円を計上いたしました。
 農林水産業費については
 りんご振興費において、アメリカ産りんごの検疫措置の緩和による火傷病侵入の阻止と万が一の緊急時に対応可能な警戒態勢の構築に向けた国からの委託調査研究に要する経費九十余万円を計上いたしました。
 また、水産業費において、陸奥湾沿岸漁業者による漁場・漁港環境保全活動を支援するのに要する経費二千万円を計上したほか、ほたて貝殻のリサイクルを促進するためのほたて貝殻を原料とした非塩素系凍結防止剤製造施設の整備費に対する助成に要する経費六億五千三百六十余万円を計上いたしました。
 商工費については
 商工費において、先ほど申し上げました趣旨で、ふるさと新生産業パワーアップ資金について、融資対象者を拡充するとともに融資枠を拡大するための貸付金一億六百万円、首都圏において、県内企業、公設試験研究機関、大学等の優れた技術、工業製品等を紹介するためのフォーラムの開催に要する経費千四百六十余万円、本県のエネルギー関連産業の振興とエネルギー資源の有効活用による地域産業の活性化を推進するため、エネルギーに関連する地域産業クラスターの形成に向けた調査・検討を行うのに要する経費八百万円をそれぞれ計上いたしました。
 なお、このほか、既決予算による対応として、中小企業者の資金繰りを緩和するため、セーフティネット資金に二百億円の借換枠を創設するとともに、新規枠の融資条件を拡充・緩和することといたしております。
 土木費については
 土木管理費において、本年四月に工事実施計画が認可された北海道新幹線の建設費に対する負担金二億二千百六十余万円を計上いたしました。
 また、道路橋梁費において、青森中央大橋有料道路の債務処理に対する助成に要する経費五十五億三千八百三十余万円を計上いたしました。
 青森中央大橋有料道路については、平成十八年三月三十一日で料金徴収期間が満了いたしますが、期間延長、無料開放いずれの場合でも県の財政支援が必要であることを踏まえ、あらゆる債務縮減方策を検討する一環として、料金徴収期間の延長についても検討して参りました。
 その結果、料金徴収期間の延長による一定の債務削減効果はあるものの、無料開放による県経済の活性化、県民生活の利便性の向上等への速やかな効果発現を期することが、より県民利益につながるものと考え、当該有料道路を当初計画どおり無料開放することといたしたものであります。
 なお、これに関連する議案として、議案第二十三号「青森県道路公社の道路の整備に関する基本計画の変更に係る定款の変更について認可の申請をするの件」を提案いたしております。
 また、昨冬の記録的な豪雪により被災した施設等の災害復旧並びに被害拡大防止等を図るのに要する経費について、道路橋梁費及び河川海岸費においてそれぞれ所要の予算措置を講ずることといたしました。
 教育費については
 保健体育費において、財団法人青森県体育協会の組織の立て直しを図るために派遣している県職員の人件費に対する助成に要する経費二千八百十余万円を計上いたしました。
 公債費については、北東北三県が共同発行する住民参加型ミニ市場公募債、愛称「北東北みらい債」の発行及び広報に要する経費九百十余万円を計上したほか、地方財政法に基づき、当該共同発行地方債の元利償還金に対する連帯債務について所要の債務負担行為を設定いたしました。
 以上が、歳出予算の概要であります。
 次に、歳入について申し上げます。
 今回の補正予算の主なる財源といたしましては、歳出との関連等において、国庫支出金、諸収入、県債等について、それぞれ増減額を調整のうえ計上したほか、普通交付税六億千百九十余万円及び繰越金七億八百五十余万円を計上いたしました。
 以上が、「平成十七年度青森県一般会計補正予算案」の概要であります。
 このほか、上程されました議案の主なるものについて御説明申し上げます。
 議案第二号から議案第八号までは、特別会計五件及び企業会計二件の予算補正に係るものであります。
 条例案については、議案第九号から議案第十九号までの十一件を提案いたしております。
 その主なるものとして、
 議案第九号「国民健康保険の県調整交付金に関する条例案」は、国の補助金等の整理及び合理化等に伴う国民健康保険法の改正により、県が交付することとされた調整交付金に関し必要な事項を定めるものであります。
 議案第十号「青森県立美術館条例案」は、美術その他の芸術の鑑賞及び学習の機会並びに創作活動の場の提供を行うことにより、県民の芸術に関する活動への参画を支援し、もって文化の振興を図るため、青森市に青森県立美術館を設置するためのものであります。
 議案第十二号「青森県県税条例の一部を改正する条例案」は、法人の県民税について法人税割の税率の特例の適用期限を延長する等の改正を行うものであります。
 議案第十四号「青森県職業能力開発校及び障害者職業能力開発校条例の一部を改正する条例案」は、職業能力開発校に係る入校試験料、入校料及び授業料を徴収する等の改正を行うものであります。
 議案第十五号「青森県営農大学校条例の一部を改正する条例案」は、青森県営農大学校に係る入校検定料、入校料及び授業料を徴収する等の改正を行うものであります。
 議案第十九号「青森県道路交通法関係手数料の徴収等に関する条例の一部を改正する条例案」は、道路交通法の改正により、放置車両の確認及び標章の取付けに関する事務等の委託制度が設けられることとなったことから、当該事務に係る手数料を徴収するためのものであります。
 その他の議案は、議案第二十号から議案第三十号までの十一件、報告案件は十二件であります。
 その主なるものとして、
 議案第二十五号「青森県公安委員会委員の任命の件」は、青森県公安委員会委員櫛引利貞氏の任期が来る十月十日をもって満了いたしますので、後任の委員として阿保耀子氏※を任命いたしたく、御同意を得るためのものであります。※阿保耀子氏の「耀」の字は、正しくは 右上部「ヨヨ」が「羽」の旧字
 以上をもちまして、提出議案の概要について御説明申し上げましたが、議事の進行に伴い、御質問に応じ、本職をはじめ関係者から詳細に御説明申し上げたいと思います。
 なにとぞ、慎重御審議のうえ、原案どおり御議決、御同意、御認定並びに御承認を賜りますようお願い申し上げます。

過去の議会説明要旨

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