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更新日付:2025年9月1日 広報広聴課
三日月滋賀県知事×宮下青森県知事 共同記者会見/令和7年7月22日/共生社会実現に向けた挑戦~障スポを契機として障がい者行政を前進させる~滋賀・青森 宣言
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知事記者会見録
会見日時:令和7年7月22日火曜日 11時15分~11時40分
会見場所:県庁西棟889会議室
会見者:滋賀県 三日月知事、青森県 宮下知事
○司会
本日は、共同記者会見にお集まりいただきましてありがとうございます。
本日は滋賀県庁の会見室からもオンラインで参加しておりますので、進行にご協力よろしくお願いいたします。
それでは、「共生社会実現に向けた挑戦~障スポを契機として障がい者行政を前進させる~滋賀・青森 宣言」のキックオフとして、青森県宮下知事と滋賀県三日月知事による共同記者会見を始めます。
今回の連携は、開催県の抱える課題がある中、三日月知事から宮下知事への提案が発端で実現したものでございます。
それではまず、三日月知事から経緯と思いをご説明いただきたいと思います。
○滋賀県 三日月知事
今日はこういう場を作っていただきましてありがとうございます。滋賀県知事を務めております、三日月と申します。
昨年10月、佐賀県で行われた障スポ大会を視察させていただいて、また、今年の5月には、滋賀県での「わたSHIGA輝く障スポ大会」のリハーサル大会を実施いたしまして、その中で、多くの課題に気付きました。これは同時に可能性でもあります。私たちも頑張ってお迎えやおもてなしをし、盛り上げていきますが、滋賀県の次の青森県にも積極的にお伝えしたいことがあるということで、宮下知事に直接電話して、「連携しませんか」と投げかけました。
その根底には、障スポを機会に障がい者政策を進める共生社会を作っていくという思いをもって、ご相談を呼びかけしたところでございます。
○司会
両県の連携のポイントは3点ございます。
〇大会運営のノウハウの継承
〇障がい者サポートの充実
〇障がい者理解・社会参加の促進
それでは各ポイントにつきまして、両県知事からそれぞれお話をいただきます。
○青森県 宮下知事
私としても、青森県としても、大変ありがたい話をいただいたと思っております。
我々にとっては(障スポは)初めての大会となりますが、滋賀県の経験を私たちの大会へ生かせることになり、大変貴重な機会をいただいていると考えています。
まず、「大会運営のノウハウの継承」ですが、本年10月に開催されます滋賀障スポに本県の職員を派遣するところから始めていきます。
○滋賀県 三日月知事
運営側として主体的に関わっていただける役職、例えば、各業務の班長などを直接補佐していただく形で、青森県職員の皆さんに関わっていただきたい、携わっていただきたいと考えています。
○青森県 宮下知事
そして、来年10月の青森大会は、継承されたノウハウを活用して開催したいと考えています。
○滋賀県 三日月知事
今、宮下知事がおっしゃった青森大会に向けて、滋賀大会の開催の後に、滋賀県から青森県に職員を派遣しようと考えているところです。
これまでは、後催県から先催県への職員派遣によるノウハウの習得というのが中心でしたが、大会開催を経て、その経験を開催した県から次に開催する県に派遣する形が効果的ではないかと考えています。
また、大会本番では、障がい者サポートの充実の一環として、聴覚障がいをお持ちの方へのサポートとして、滋賀の障スポを経験した手話通訳者などを、青森県に派遣いたしまして、ボランティアに携わる予定の方々に実際の経験を直接お話しいただこうと考えているところです。
○青森県 宮下知事
実際の経験というのは、私どもにとっても非常に貴重でありまして、これをしっかりと学んで、情報支援ボランティアの活動を充実させていきたいと考えています。
また、視覚障がい者のサポートとして、青森大会で実況予定のアナウンサーを滋賀大会の視覚障がい者向け実況解説をする競技に視察派遣し、実際に実況させていただきながら、ボランティア、障がい者サポートの充実に努めていきたいと考えています。
○滋賀県 三日月知事
滋賀障スポにおきましては、目が見えなくても競技が楽しめるような実況や解説を、これまでの大会でも実施されてきたグランドソフトボールに加えまして、バレーボールでも行う予定でございます。
今、宮下知事がおっしゃったように、青森大会の実況予定のアナウンサーにもお越しいただいて、その状況を生でご覧いただきたいと考えています。
そして、三つ目の「障がい者理解・社会参加の促進」におきまして、障がい者理解の促進の取組、それぞれの県民が簡単な手話などでおもてなしができるよう滋賀県、青森県共通の取組として、「もてな手話キャンペーン」を進めることとし、滋賀県では、「心のバリアフリー」リーフレットを作りましたので、これを配布したいと考えています。
「障がい者の社会参加の促進」の取組では、障がい者の方々が、開会式、閉会式、競技や観戦に出演や応援をしていただきますほか、全国的にも障がい者アートで有名な「やまなみ工房」の作家さんが作成した「おもてなしデザイン」をフォトスポットなどに活用したいと考えております。
○青森県 宮下知事
青森県でも同様に、「障がい者理解の促進」の取組として、大会や日常で使える手話単語をSNSで日常的に発信していきたいと考えています。
また、「もてな手話キャンペーン」のポスター、クリアフォルダを配布する一方で、「障がい者の社会参画の促進」の取組として、開会式には、滋賀県選手団にもご参加いただき、盛り上げていただきたいと考えており、県内の社会福祉法人が「障がい者アート展」を開催することも予定しております。
私としては、可能であれば、滋賀県と連携したこれらの事業を次の開催県にも着実につなげたいと考えており、ここまでが青森県の仕事ではないかと考えています。
○司会
ありがとうございます。
以上が、連携の三つの柱でございますが、この取組につきましては、2027年の開催県である宮崎県の河野知事にもご賛同いただいております。
最後に、滋賀・青森宣言に対する思いを、三日月滋賀県知事、宮下青森県知事の順で一言ずつお願いいたします。
○滋賀県 三日月知事
今日(7月25日)から数えますと95日後に、「わたSHIGA輝く障スポ大会」を滋賀県で開催いたします。このような大会を運営・実行させていただくということは、まさに、障がいのある人、ない人も一緒に過ごしていける地域社会づくりのために大変重要な取組・イベントであると考えています。
その上で、スポーツを「する」人、「見る」人、「支える」人、全てが一体となって大会を盛り上げると同時に、地域社会をつくっていくきっかけにする取組を、青森県と滋賀県で一緒に、さらに進めていけたらいいなと思っておりますので、報道機関各位の皆さんにも、いろいろとご賛同やご協力をいただきますようよろしくお願いいたします。
○青森県 宮下知事
私は、三日月知事からこの話を受けたとき、非常にありがたいお話だなということに加えて、やはり障がい者行政、あるいは、障がい者スポーツ大会は、その大会で終わりではないのだと思いました。
まずは滋賀県の実績や経験が青森県に引き継がれることによって、さらに充実した障がい者スポーツ大会、「障がい者理解の促進」等への取組につながると考えておりますし、また、さらにその次の宮崎県には、私たち2県の経験が引き継がれることで、より一層、障がい者スポーツ、「障がい者理解の促進」が進んでいくんだろうと考えています。
これから47都道府県で障スポを開催していくにあたって、一つずつが充実していくと、47年後には本当にすばらしい障がい者行政が各県の発信のもとにできる。このことは、大変すばらしいことだと思いますので、私たちとしては、滋賀県のレガシーをしっかりと引き継いで、私たちとしてできる限りのことをした上で、次の県につなげていきたいと考えています。
このように決意を申し上げまして、私からのご挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました。
○司会
それではご質問をお受けいたします。
○記者
大会運営ノウハウの継承について、職員の派遣は何名程度を考えていますか。
○青森県 宮下知事
まだ決まっていません。
○記者
滋賀県での開催後、青森県に派遣される職員は、どんな職種・業務に携わった方が派遣されますか。
○滋賀県 三日月知事
詳細はこれからだと思いますが、実際に運営に中心的に携わったメンバー、苦労したメンバー、そして多くのノウハウを蓄積したメンバーを選んで派遣できればよいと考えています。
○記者
(滋賀県が)実際に大会を運営し、これまでノウハウの継承があまりなかった中で、苦労された点を教えてください。
○滋賀県 三日月知事
まだこれからですが、先般リハーサル大会を開催したときに、たまたま荒天時だったんですね。雨が降っている中で、実際にその大会をやるかやらないかという判断をまず迫られました。そして障がいのある方もない方も、とりわけ障がいのあるアスリートの皆さんの動線をどのように確保すればいいのかということや、目の見えない方、耳の聞こえない方々に、今こういうことが行われる、次こういうことが行われる予定だ、そういったことをご紹介するアナウンス・音量の問題や、それぞれボランティアする・通訳する人たちの確保だとか(に苦労した)。
我々も準備している中で、今年度大会をやる滋賀県でリハーサル大会を今年度やりますと、予算面や体制面などで、ちょっと心もとない気持ちもありました。この私たちの苦労や悩みは、青森県にも事前に知ってもらってご準備いただく方がより良いんじゃないかということに気づき、ご連絡をしたという経緯でございます。
○記者
(三日月知事が)5月のリハーサル大会での課題・気づきを、宮下知事にご連絡したのはいつ頃だったのでしょうか。
○滋賀県 三日月知事
本当に結構すぐだったと思いますよ。
ただ、私が何か思ったからっていうだけだと、事務局のスタッフも苦労すると思うので、「ちょっとこういうことを言おうと思うけどどうだ」っていうことでうちの局長にも相談し、そして局長を通じて青森県さんともご相談し、どうもこれは青森県さんにとってもWIN、もちろん滋賀県全体にとってもWIN、両県ともWIN-WINだということ、その感触をつかめましたので、ご一報差し上げたのは5月の下旬になります。
○記者
両知事にお伺いしたいのですが、通常、国スポ・障スポ両大会を含めて、開催県の担当者・事務局が、先催県に行き、どういう運営をするかなどをかなり綿密に調べて、翌年以降の開催に備えるっていうのが普通のやり方であり、今回そういうやり方をバージョンアップしたと思いますが、従来のやり方では足りなかった部分や、こういうやり方をすれば、従来のやり方よりも、よりメリットを発揮できるとか、そういうのがありましたらぜひ教えてください。
○滋賀県 三日月知事
おっしゃるとおりで、これまでは後で開催する県の担当者が、先に開催する県に行かせていただいて、または見させてもらって、自分たちがやるときはどうするかっていうことを学ぶというのがメインでした。いろんなノウハウを吸収して帰るんですけど、今回、特に障スポ大会は、リハーサル大会が本大会の開催年度に開催されるという点が、前年にリハーサル大会を開催する国スポとは違います。そのため、国スポは困ったこと・やろうとすることを予算面や体制面で補充できるんですけど、障スポはそうならないと。
あと、いろいろ担当に聞きますと、確かに(後催県が滋賀県に)来てくれますと。私たちも(先催県に)行かせてもらいますと。ただ、現場で頑張る方に回ってしまい、意思決定をしたり、指示を出したり、全体をまとめたりというところは、開催県がやられますので、そういったところになかなか入れないのでご苦労がわからないんですよねって。
こういう悩みを聞いたので、今回私たちがやるときに、青森県のスタッフの方には、ぜひ、班長とか指示役にも回ってもらって、一緒に経験を積んでもらえたらなと思ってますし、終わったら終わりということではなくて、滋賀県の職員もまた青森に一部行かせてもらって、一緒に盛り上げるような、そんなお役にも立てたらいいなという思いです。
○青森県 宮下知事
三日月知事からお話を伺ったときに、なるほどな、と思ったのが、やっぱりリハーサル大会から本番までの時間があんまりないんですね障スポは。
国スポの場合は、1年前に各競技のリハーサル大会があるので、例えば、施設整備だったらこれ直した方が良いとか、運営の方も動線も含めていろいろ準備をし直すという、最終準備する期間があるんですが、障スポの場合はそれがないと。
ということは、これはやはり綿密に、国スポ以上に先催県とのやり取りをしなきゃいけないっていうのはそのとおりだと私は思います。
もう一つは、やはり一般のアスリートと違って、障がい者のアスリートの方々は、その障がいに応じて、個別の対応が必要になってくると思います。
個別の対応が必要なメンバーに対して、おもてなしの精神とか、そして気持ちよく競技に入っていただいて、そして安全に競技していただく環境を作るためには、やはり、人的な経験とかノウハウの共有が不可欠です。
それは、形だけではなくて、本当に人的な交流でやるべきことなんだと私は理解していますので、ぜひやらせていただきたいということと、次につなげていくまでは青森県の仕事なのかなと考えています。
○司会
では、滋賀県庁の会見室の方でご質問いかがでしょうか。
○記者
両知事に伺いたいのですが、今回、これまでの大会ではやられていなかった、先催県と後催県の間における取組の中で、これが初めてである、ならではである、という部分を教えていただければと思います。
○滋賀県 三日月知事
(今まで)大なり小なり、先催県と後催県とのいろんな連携・継承というのはされてきたと思うんですが、特に滋賀県から次開催される青森県に職員を行かせてもらって、ノウハウの共有をさせていただくっていうのは、あまりこれまでなかったんじゃないかなと思いますので、そこは初めての取組ではないかなと思っています。
○青森県 宮下知事
私から一つ、三日月知事に付け加えるとすると、今回我々は、視覚障がい者用に大会の実況中継を来年の障スポで実施したいと考えています。
その前段階として、滋賀でも実証的にやらせていただくということも、これはおそらく初めてだと思いますし、そしてやっぱり準備ができる環境を作っていただけるということが、本大会に向けて、私たちが、より障がい者アスリートの皆さんに活躍していただく、そして、「する」・「見る」・「支える」を実現するにあたって、非常に重要なことだと思っています。
○司会
それでは以上で記者会見の方を終了させていただきます。
○青森県 宮下知事
皆さん、ありがとうございました。
○滋賀県 三日月知事
ありがとうございました。
○青森県 宮下知事
三日月知事、頑張っていきましょう!
本日は、共同記者会見にお集まりいただきましてありがとうございます。
本日は滋賀県庁の会見室からもオンラインで参加しておりますので、進行にご協力よろしくお願いいたします。
それでは、「共生社会実現に向けた挑戦~障スポを契機として障がい者行政を前進させる~滋賀・青森 宣言」のキックオフとして、青森県宮下知事と滋賀県三日月知事による共同記者会見を始めます。
今回の連携は、開催県の抱える課題がある中、三日月知事から宮下知事への提案が発端で実現したものでございます。
それではまず、三日月知事から経緯と思いをご説明いただきたいと思います。
○滋賀県 三日月知事
今日はこういう場を作っていただきましてありがとうございます。滋賀県知事を務めております、三日月と申します。
昨年10月、佐賀県で行われた障スポ大会を視察させていただいて、また、今年の5月には、滋賀県での「わたSHIGA輝く障スポ大会」のリハーサル大会を実施いたしまして、その中で、多くの課題に気付きました。これは同時に可能性でもあります。私たちも頑張ってお迎えやおもてなしをし、盛り上げていきますが、滋賀県の次の青森県にも積極的にお伝えしたいことがあるということで、宮下知事に直接電話して、「連携しませんか」と投げかけました。
その根底には、障スポを機会に障がい者政策を進める共生社会を作っていくという思いをもって、ご相談を呼びかけしたところでございます。
○司会
両県の連携のポイントは3点ございます。
〇大会運営のノウハウの継承
〇障がい者サポートの充実
〇障がい者理解・社会参加の促進
それでは各ポイントにつきまして、両県知事からそれぞれお話をいただきます。
○青森県 宮下知事
私としても、青森県としても、大変ありがたい話をいただいたと思っております。
我々にとっては(障スポは)初めての大会となりますが、滋賀県の経験を私たちの大会へ生かせることになり、大変貴重な機会をいただいていると考えています。
まず、「大会運営のノウハウの継承」ですが、本年10月に開催されます滋賀障スポに本県の職員を派遣するところから始めていきます。
○滋賀県 三日月知事
運営側として主体的に関わっていただける役職、例えば、各業務の班長などを直接補佐していただく形で、青森県職員の皆さんに関わっていただきたい、携わっていただきたいと考えています。
○青森県 宮下知事
そして、来年10月の青森大会は、継承されたノウハウを活用して開催したいと考えています。
○滋賀県 三日月知事
今、宮下知事がおっしゃった青森大会に向けて、滋賀大会の開催の後に、滋賀県から青森県に職員を派遣しようと考えているところです。
これまでは、後催県から先催県への職員派遣によるノウハウの習得というのが中心でしたが、大会開催を経て、その経験を開催した県から次に開催する県に派遣する形が効果的ではないかと考えています。
また、大会本番では、障がい者サポートの充実の一環として、聴覚障がいをお持ちの方へのサポートとして、滋賀の障スポを経験した手話通訳者などを、青森県に派遣いたしまして、ボランティアに携わる予定の方々に実際の経験を直接お話しいただこうと考えているところです。
○青森県 宮下知事
実際の経験というのは、私どもにとっても非常に貴重でありまして、これをしっかりと学んで、情報支援ボランティアの活動を充実させていきたいと考えています。
また、視覚障がい者のサポートとして、青森大会で実況予定のアナウンサーを滋賀大会の視覚障がい者向け実況解説をする競技に視察派遣し、実際に実況させていただきながら、ボランティア、障がい者サポートの充実に努めていきたいと考えています。
○滋賀県 三日月知事
滋賀障スポにおきましては、目が見えなくても競技が楽しめるような実況や解説を、これまでの大会でも実施されてきたグランドソフトボールに加えまして、バレーボールでも行う予定でございます。
今、宮下知事がおっしゃったように、青森大会の実況予定のアナウンサーにもお越しいただいて、その状況を生でご覧いただきたいと考えています。
そして、三つ目の「障がい者理解・社会参加の促進」におきまして、障がい者理解の促進の取組、それぞれの県民が簡単な手話などでおもてなしができるよう滋賀県、青森県共通の取組として、「もてな手話キャンペーン」を進めることとし、滋賀県では、「心のバリアフリー」リーフレットを作りましたので、これを配布したいと考えています。
「障がい者の社会参加の促進」の取組では、障がい者の方々が、開会式、閉会式、競技や観戦に出演や応援をしていただきますほか、全国的にも障がい者アートで有名な「やまなみ工房」の作家さんが作成した「おもてなしデザイン」をフォトスポットなどに活用したいと考えております。
○青森県 宮下知事
青森県でも同様に、「障がい者理解の促進」の取組として、大会や日常で使える手話単語をSNSで日常的に発信していきたいと考えています。
また、「もてな手話キャンペーン」のポスター、クリアフォルダを配布する一方で、「障がい者の社会参画の促進」の取組として、開会式には、滋賀県選手団にもご参加いただき、盛り上げていただきたいと考えており、県内の社会福祉法人が「障がい者アート展」を開催することも予定しております。
私としては、可能であれば、滋賀県と連携したこれらの事業を次の開催県にも着実につなげたいと考えており、ここまでが青森県の仕事ではないかと考えています。
○司会
ありがとうございます。
以上が、連携の三つの柱でございますが、この取組につきましては、2027年の開催県である宮崎県の河野知事にもご賛同いただいております。
最後に、滋賀・青森宣言に対する思いを、三日月滋賀県知事、宮下青森県知事の順で一言ずつお願いいたします。
○滋賀県 三日月知事
今日(7月25日)から数えますと95日後に、「わたSHIGA輝く障スポ大会」を滋賀県で開催いたします。このような大会を運営・実行させていただくということは、まさに、障がいのある人、ない人も一緒に過ごしていける地域社会づくりのために大変重要な取組・イベントであると考えています。
その上で、スポーツを「する」人、「見る」人、「支える」人、全てが一体となって大会を盛り上げると同時に、地域社会をつくっていくきっかけにする取組を、青森県と滋賀県で一緒に、さらに進めていけたらいいなと思っておりますので、報道機関各位の皆さんにも、いろいろとご賛同やご協力をいただきますようよろしくお願いいたします。
○青森県 宮下知事
私は、三日月知事からこの話を受けたとき、非常にありがたいお話だなということに加えて、やはり障がい者行政、あるいは、障がい者スポーツ大会は、その大会で終わりではないのだと思いました。
まずは滋賀県の実績や経験が青森県に引き継がれることによって、さらに充実した障がい者スポーツ大会、「障がい者理解の促進」等への取組につながると考えておりますし、また、さらにその次の宮崎県には、私たち2県の経験が引き継がれることで、より一層、障がい者スポーツ、「障がい者理解の促進」が進んでいくんだろうと考えています。
これから47都道府県で障スポを開催していくにあたって、一つずつが充実していくと、47年後には本当にすばらしい障がい者行政が各県の発信のもとにできる。このことは、大変すばらしいことだと思いますので、私たちとしては、滋賀県のレガシーをしっかりと引き継いで、私たちとしてできる限りのことをした上で、次の県につなげていきたいと考えています。
このように決意を申し上げまして、私からのご挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました。
○司会
それではご質問をお受けいたします。
○記者
大会運営ノウハウの継承について、職員の派遣は何名程度を考えていますか。
○青森県 宮下知事
まだ決まっていません。
○記者
滋賀県での開催後、青森県に派遣される職員は、どんな職種・業務に携わった方が派遣されますか。
○滋賀県 三日月知事
詳細はこれからだと思いますが、実際に運営に中心的に携わったメンバー、苦労したメンバー、そして多くのノウハウを蓄積したメンバーを選んで派遣できればよいと考えています。
○記者
(滋賀県が)実際に大会を運営し、これまでノウハウの継承があまりなかった中で、苦労された点を教えてください。
○滋賀県 三日月知事
まだこれからですが、先般リハーサル大会を開催したときに、たまたま荒天時だったんですね。雨が降っている中で、実際にその大会をやるかやらないかという判断をまず迫られました。そして障がいのある方もない方も、とりわけ障がいのあるアスリートの皆さんの動線をどのように確保すればいいのかということや、目の見えない方、耳の聞こえない方々に、今こういうことが行われる、次こういうことが行われる予定だ、そういったことをご紹介するアナウンス・音量の問題や、それぞれボランティアする・通訳する人たちの確保だとか(に苦労した)。
我々も準備している中で、今年度大会をやる滋賀県でリハーサル大会を今年度やりますと、予算面や体制面などで、ちょっと心もとない気持ちもありました。この私たちの苦労や悩みは、青森県にも事前に知ってもらってご準備いただく方がより良いんじゃないかということに気づき、ご連絡をしたという経緯でございます。
○記者
(三日月知事が)5月のリハーサル大会での課題・気づきを、宮下知事にご連絡したのはいつ頃だったのでしょうか。
○滋賀県 三日月知事
本当に結構すぐだったと思いますよ。
ただ、私が何か思ったからっていうだけだと、事務局のスタッフも苦労すると思うので、「ちょっとこういうことを言おうと思うけどどうだ」っていうことでうちの局長にも相談し、そして局長を通じて青森県さんともご相談し、どうもこれは青森県さんにとってもWIN、もちろん滋賀県全体にとってもWIN、両県ともWIN-WINだということ、その感触をつかめましたので、ご一報差し上げたのは5月の下旬になります。
○記者
両知事にお伺いしたいのですが、通常、国スポ・障スポ両大会を含めて、開催県の担当者・事務局が、先催県に行き、どういう運営をするかなどをかなり綿密に調べて、翌年以降の開催に備えるっていうのが普通のやり方であり、今回そういうやり方をバージョンアップしたと思いますが、従来のやり方では足りなかった部分や、こういうやり方をすれば、従来のやり方よりも、よりメリットを発揮できるとか、そういうのがありましたらぜひ教えてください。
○滋賀県 三日月知事
おっしゃるとおりで、これまでは後で開催する県の担当者が、先に開催する県に行かせていただいて、または見させてもらって、自分たちがやるときはどうするかっていうことを学ぶというのがメインでした。いろんなノウハウを吸収して帰るんですけど、今回、特に障スポ大会は、リハーサル大会が本大会の開催年度に開催されるという点が、前年にリハーサル大会を開催する国スポとは違います。そのため、国スポは困ったこと・やろうとすることを予算面や体制面で補充できるんですけど、障スポはそうならないと。
あと、いろいろ担当に聞きますと、確かに(後催県が滋賀県に)来てくれますと。私たちも(先催県に)行かせてもらいますと。ただ、現場で頑張る方に回ってしまい、意思決定をしたり、指示を出したり、全体をまとめたりというところは、開催県がやられますので、そういったところになかなか入れないのでご苦労がわからないんですよねって。
こういう悩みを聞いたので、今回私たちがやるときに、青森県のスタッフの方には、ぜひ、班長とか指示役にも回ってもらって、一緒に経験を積んでもらえたらなと思ってますし、終わったら終わりということではなくて、滋賀県の職員もまた青森に一部行かせてもらって、一緒に盛り上げるような、そんなお役にも立てたらいいなという思いです。
○青森県 宮下知事
三日月知事からお話を伺ったときに、なるほどな、と思ったのが、やっぱりリハーサル大会から本番までの時間があんまりないんですね障スポは。
国スポの場合は、1年前に各競技のリハーサル大会があるので、例えば、施設整備だったらこれ直した方が良いとか、運営の方も動線も含めていろいろ準備をし直すという、最終準備する期間があるんですが、障スポの場合はそれがないと。
ということは、これはやはり綿密に、国スポ以上に先催県とのやり取りをしなきゃいけないっていうのはそのとおりだと私は思います。
もう一つは、やはり一般のアスリートと違って、障がい者のアスリートの方々は、その障がいに応じて、個別の対応が必要になってくると思います。
個別の対応が必要なメンバーに対して、おもてなしの精神とか、そして気持ちよく競技に入っていただいて、そして安全に競技していただく環境を作るためには、やはり、人的な経験とかノウハウの共有が不可欠です。
それは、形だけではなくて、本当に人的な交流でやるべきことなんだと私は理解していますので、ぜひやらせていただきたいということと、次につなげていくまでは青森県の仕事なのかなと考えています。
○司会
では、滋賀県庁の会見室の方でご質問いかがでしょうか。
○記者
両知事に伺いたいのですが、今回、これまでの大会ではやられていなかった、先催県と後催県の間における取組の中で、これが初めてである、ならではである、という部分を教えていただければと思います。
○滋賀県 三日月知事
(今まで)大なり小なり、先催県と後催県とのいろんな連携・継承というのはされてきたと思うんですが、特に滋賀県から次開催される青森県に職員を行かせてもらって、ノウハウの共有をさせていただくっていうのは、あまりこれまでなかったんじゃないかなと思いますので、そこは初めての取組ではないかなと思っています。
○青森県 宮下知事
私から一つ、三日月知事に付け加えるとすると、今回我々は、視覚障がい者用に大会の実況中継を来年の障スポで実施したいと考えています。
その前段階として、滋賀でも実証的にやらせていただくということも、これはおそらく初めてだと思いますし、そしてやっぱり準備ができる環境を作っていただけるということが、本大会に向けて、私たちが、より障がい者アスリートの皆さんに活躍していただく、そして、「する」・「見る」・「支える」を実現するにあたって、非常に重要なことだと思っています。
○司会
それでは以上で記者会見の方を終了させていただきます。
○青森県 宮下知事
皆さん、ありがとうございました。
○滋賀県 三日月知事
ありがとうございました。
○青森県 宮下知事
三日月知事、頑張っていきましょう!
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