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更新日付:2023年1月10日 広報広聴課

知事記者会見(年末会見)/令和4年12月28日

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知事記者会見録

会見日時:令和4年12月28日水曜日 11時30分~12時00分
会見場所:第三応接室
会見者:三村知事

〇幹事社
 まずは、知事から報告をお願いします。

〇知事
 よろしくお願いします。1年間お世話になりました。
 まずは新型コロナウイルスの関連ですが、現在の感染状況は、新規感染症患者が多い状況が続き、このまま感染拡大が継続すると、新型コロナウイルス感染症の保健・医療提供体制や一般医療に大きな影響が及ぶことが懸念されます。
 さらなる感染拡大を抑えるためには、県民の皆さま方お一人お一人の感染防止対策等の徹底が何よりも大きな力となります。
 特に年末年始は、忘・新年会や各種イベント、帰省などで、人の流れや人同士の接触機会が増加する時期であり、12月22日の新型コロナウイルス感染症に係る危機対策本部会議でも申し上げましたが、県民の皆さま方に、改めて、感染防止対策や感染時の対応の徹底について強くお願いするものです。
 まずは、こうした中、県民の命を守るために、日夜、懸命に新型コロナウイルス感染症対応に当たられている医療従事者等の皆さま方に対し、県民を代表して深く感謝申し上げます。誠にありがとうございます。

 続いて、県民の皆さま方へのお願いです。
 ワクチン接種は、ご自身のみならず、ご家族や高齢者等の重症化リスクの高い方を守ることにつながります。
 お手元に届いている接種券でオミクロン株に対応したワクチン接種ができますので、速やかな接種を検討していただきたいと思います。
 また、冒頭申し上げたように、年末年始は人の流れや人同士の接触機会が増加しますので、これまで以上に感染防止対策を徹底していただく必要があります。
 ・マスクの適切な着用や換気など、場面に応じてしっかりと対策をとる
 ・熱、のどの痛み、せきなどの症状がある場合は、出勤・登校・外出を控える
 ・忘・新年会をはじめとして、会食等は、できるだけ少人数・短時間を基本とし、会話時に必ずマスクを着用する
 ・イベント等に出向く場合は、その前後の移動や飲食等も含め、人混みを避け、感染リスクが高まる行動を控える
 ・イベント等の主催者は、感染リスクを考慮の上、開催する場合には業種別ガイドライン等に沿って対策を講じる
など、引き続き、感染しない・させない取組を徹底してください。
 帰省や旅行の際には、その前後等に無料検査を活用していただきたいと思います。家族や親戚であっても普段一緒にいない方、特に高齢者や基礎疾患のある方等と接する場合は、事前の検査を行うようお願いします。
 なお、感染不安を感じる県民の方々のために行っている無料のPCR等検査を1月末まで延長します。加えて、1月12日まで、県外から来県される方も含め、帰省や旅行等に当たって、県内116か所の無料検査事業所のほか、JR青森駅でも無料で検査を受けることができますので、ご活用いただきたいと思います。
 また、医療機関の負担を軽減するためには、皆さま方の感染時の対応が重要となります。
 ・感染した場合に備え、市販の解熱剤等や飲食料品を準備すること
 ・重症化リスクの低い有症状の方は、青森県臨時Webキット検査センターを活用すること
 ・自宅療養の場合に、発熱等があっても、症状が軽く、意識がしっかりしていて、飲食ができるときは、市販の解熱剤等を服用して療養し、必要に応じて青森県自宅療養者サポートセンター等で電話診療を受けること
 ・意識障害や呼吸困難の症状がある方は、すぐに救急車を呼んで構いませんが、症状が軽い方は、外来受診を目的とした救急車の要請を控えること
など、ご協力をお願いします。
 このほかにも、新型コロナウイルス感染症に関する各種相談窓口を用意していますので、年末年始においてもご活用ください。詳しくは、県庁ホームページ等でご確認ください。

 最後に、季節性インフルエンザについてです。
 本県では、3年ぶりに流行入りしたところであり、定点報告数も増加していることから、季節性インフルエンザの感染防止のためにも、引き続き、マスクの着用や手指消毒、こまめな換気といった基本的な対策を徹底するようお願いします。のどの痛みや発熱等の症状が生じた場合には、これまでもお示ししているとおり、重症化リスクに応じて、医療機関への相談や新型コロナウイルスの自己検査を行うようお願いします。
 新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの感染拡大を抑えていくためには、県民の皆さま方の感染防止対策の積み重ねが本当に大きな力となります。引き続き、お一人お一人がお互いを思い、守り合う気持ちで、必要な感染防止対策を徹底するよう重ねてお願いいたします。

 つづいて、青森県特別保証融資制度における借換制度の新設についてお知らせします。
 県内中小企業を取り巻く状況については、長引くコロナ禍に加え、現下の国際情勢等を背景とした原油や原材料価格高騰等の影響に伴い、経営環境の先行きに不透明感が増しており、依然として厳しい状況が続いているものと認識しています。
 このような中、令和2年度から実施された、いわゆる「ゼロゼロ融資」の返済が始まる事業者が増加しており、県内中小企業者に対する資金繰り支援の重要性が高まっているところです。
 このため、県では、国が創設した新たな借換保証制度と連携し、「ゼロゼロ融資」など、青森県信用保証協会の保証制度を利用している全ての借入金を対象とする新たな借換制度「伴走支援型借換資金」を新設し、令和5年1月10日から実施することとしました。
 この制度は、県内中小企業者が、金融機関と一体となって経営行動計画の策定・実行に取り組む場合に、既往の借入金の借換えや追加融資などの金融支援を行うものであり、経営改善の意欲を持つ県内中小企業者の資金繰り改善に大きな役割を果たすものと考えています。
 報道機関各位におかれましては、本制度の周知方について、ご配慮くださいますようお願い申し上げます。

 つづいて、中小企業者等燃料価格高騰対策緊急支援金についてお知らせします。
 県では、新型コロナウイルス感染症の長期化に加え、電力・ガス料金等の高騰により売上が減少している県内中小企業者等に対し、事業継続の下支えを図るため、中小企業者等燃料価格高騰対策緊急支援金を給付します。
 申請期間は令和5年1月10日から2月10日までの1か月間で、12月23日に専用のコールセンターを開設し、事前相談に対応しています。
 給付金額は、1事業者当たり、法人が10万円、個人事業主が5万円で、給付対象者は、県内に事業所を有する大企業以外の法人及び個人事業主としており、売上高の減少などの給付要件があります。
 県としては、商工団体等の関係機関と連携しながら、県内に広く周知を図り、県内中小企業者等の燃料価格高騰の負担軽減と経営状況の維持・回復につなげていきたいと考えています。
 報道機関各位におかれましては、本支援金の周知方についても、ご配慮くださいますようお願い申し上げます。

 つづいて、農業産出額であります。
 本県の令和3年農業産出額は3,277億円で、前年と比べ15億円の増加となり、平成27年から7年連続で3,000億円を突破し、全国順位は7位、東北6県では平成16年から18年連続で1位を堅持しました。
 コロナ禍の中で、3,000億円を超える農業産出額を継続して達成できたことは、「攻めの農林水産業」に取り組んできた農業者の皆さまをはじめ、関係団体の皆さまの努力が現れたものと感謝いたします。
 農業産出額の内訳をみますと、果実がりんごの高値を受けて188億円増加の1,094億円となり、初めて1,000億円の大台を突破したほか、畜産が64億円増加の947億円で、過去最高となりました。一方、米は全国的な価格低下の影響を大きく受け、159億円減少の389億円、野菜は主力のごぼう、やまのいもの安値などにより、68億円減少の753億円となりました。
 県としては、近年、異常気象による自然災害や家畜伝染病などが相次いで発生していることを踏まえ、経営相談などを通じて農業者によるリスク管理の徹底を促すとともに、引き続き、本県農業の持続的成長に向けて、安全・安心で品質の高い農産物を生産し、積極的に売り込む「攻めの農林水産業」を着実に進めていきたいと考えています。

 つづいて、“蘋果知事(りんご知事)”としてはショックなのですが、お知らせしたいことがあります。
 台湾に輸出した本県産りんごの残留農薬の検出についてであります。
 今般、台湾の貿易会社が輸入した青森県産「サンふじ」について、台湾行政院・食品薬物管理署(FDA)が残留農薬検査を実施したところ、日本国内では残留が認められているものの、台湾では不検出、要するに、検出されてはいけないとされている農薬成分が検出されたところであります。
 今後の対応としましては、職員を輸出事業者に派遣し、薬剤の散布履歴等の状況を確認するとともに、関係事業者・団体に対して、輸出向けりんごに係る残留農薬基準の遵守について、本日、12 月28 日付で文書を発出し、注意喚起することとしております。
 詳細については、引き続き確認を進めることとしていますが、いずれにしましても、こうした事案の発生は、青森県の輸出に多大な影響を及ぼします。
 また、青森県にとって、台湾は最重要輸出国であります。したがって、信頼確保に向け、事業者に対してさらなる注意喚起することなどにより、再発防止に万全を期していきたいと決意したところです。
 詳細については今後、調べていく必要がありますが、現在分かる部分については、農林水産部等にお問い合わせいただければと思います。

 つづいて、令和4年を終えるに当たって、所感をお話しさせていただきます。

 令和4年も残すところ、3日余りとなりました。
 県政記者会の皆さま方におかれましては、この1年、県勢発展のためご協力いただき、誠にありがとうございました。
 令和4年は、新型コロナウイルス感染症の感染防止対策の徹底と保健・医療提供体制の確保を図りつつ、社会経済活動との両立にも引き続き取り組む中、度重なる高病原性鳥インフルエンザの発生や、8月の大雨災害、国際情勢の緊迫化等に伴う円安や物価高騰など、地域経済や県民生活に影響を及ぼす出来事も多い1年であったと思うところです。
 特に、2年連続で8月に記録的な大雨が降り、今年は津軽地方を中心に甚大な被害に見舞われ、私も被災現場に赴き、その被害の大きさと被災された皆さまのご労苦を目の当たりにしました。
 こうした水災害に対応していくため、流域内のさまざまな関係者が協働してハード・ソフト両面から取り組む「流域治水」を進めること、そして、激甚化・頻発化する大規模災害に備える観点から、「災害を正しく恐れ、できるだけ早く避難すること」の重要性を改めて実感したところです。
 今後とも、さまざまな機会を通じて、県民の皆さまにその重要性をお伝えしながら、自助・共助の取組を促進するとともに、早期避難が困難な方への対応も含め、避難計画の見直し等を行う市町村と連携して、ハード・ソフト両面から防災対策の強化を進めていきます。
 また、現在も各関係団体や県職員が頑張ってくれていますが、12月には、三沢市の養鶏場において、今シーズン県内2例目となる高病原性鳥インフルエンザの発生が確認されました。その防疫措置は、これまで本県において経験のない採卵鶏が対象であり、規模も約137万羽(会見時点)と国内最大級であることを踏まえ、県職員による全庁を挙げた対応に加え、自衛隊に災害派遣要請を行い、去る22日に担当分の防疫措置を完了いただきました。自衛隊の皆さま方には、この場をお借りして、改めて感謝と御礼を申し上げます。誠にありがとうございました。
 その上で、残る防疫措置の一層の促進を図るため、県内全市町村のほか、畜産団体やJAグループ、土地改良関係団体、森林組合連合会、青森県農村整備建設協会、(一社)青森県建設業協会、上北管内市町村建設業協会など、関係機関の皆さま方にも、年末のご多忙の折、一方ならぬご協力を賜り、厳しい寒さが続く中、現在も昼夜を分かたず「オール青森」で防疫措置を進めています。
 作業員の皆さま方の健康管理と安全確保を第一としながら、県職員による全庁を挙げた対応はもとより、市町村、農林関係団体、建設業界をはじめ、関係機関の皆さま方と一丸となって、一日でも早く防疫措置を完了できるよう、引き続き全力で取り組んでいきます。

 こうした状況もありましたが、青森の未来が拓かれる明るい話題もありました。このこともぜひお話ししなければと思います。
 長引くコロナ禍にあって、青森ねぶた祭をはじめとする多くのイベントが、県内各地で3年ぶりに開催されました。私自身も祭りに参加し、その熱気と魂の躍動に心躍ると同時に、心が洗われる思いがいたしました。さらに、沿道で観覧されていた皆さまの満面の笑みや活気あふれる姿を拝見し、今後とも、県民の皆さま方と共に、祭りの持つ魅力や素晴らしさをしっかりと守り伝えていくことの大切さとともに、地域において「経済を回す」取組の再起動が着実に始まっていることを実感したところです。8月7日には満開の花火が打ち上がり、さっぱりとした思いがしました。そしてまた、しっかりやっていこうと決意したところでもありました。
 また、これまで地道に取り組んできた「攻めの農林水産業」では、2021年産米食味ランキングで「青天の霹靂」が7年連続で特A評価を取得したほか、2021年の農業産出額が3,277億円と7年連続で3千億円を突破し、18年連続で東北トップを堅持することができました。2021年産りんごの販売額についても8年連続で1千億円を超え、輸出実績も8年連続で100億円を超えました。
 こうした状況において、先ほどのりんごの残留農薬検出事案が発生したことは、本当にショックという思いです。
 さらに、あおもり米新品種「はれわたり」が県内で先行販売され、売れ行きも大変好調です。2023年の全国デビューに向け、関係者一丸となってしっかりと準備を進めていきます。
 また、本県の農林水産品の輸出促進と販路拡大に向け、これまで築いてきたネットワークも最大限に活用しながら、香港貿易発展局と経済連携の促進を目的とした覚書を締結したほか、新型コロナウイルス感染症の影響で停止していた「A!Premium」の国外輸送サービスを新たなスキームで再開することができました。
 さらに、私自身、渡航制限の緩和等に合わせ、10月には韓国の大韓航空本社などを訪問し、本格的な交流再開に向けた確かな手応えを得たほか、先般、12月には台湾を訪問し、“蘋果知事(りんご知事)”として、これまで築き上げてきた台湾の皆さま方との絆をより一層深めながら、輸出・インバウンド・航空路線・教育交流などあらゆる分野で青森プロモーションを強力に展開してきたところです。
 交通関係では、東北新幹線八戸開業から20周年の節目の年を迎え、同じく開業20周年を迎えた青い森鉄道との合同記念式典など、さまざまなイベントが開催されました。また、県民の皆さまの日常生活を支えるバス路線において、交通系ICカードの導入が進み、利用者の利便性が大きく向上しました。
 さらには、「上北自動車道路」の全線開通により、青森市と八戸市間の大部分が高規格道路で結ばれ、所要時間も約30分短縮されるなど、救急搬送の迅速化や物流効率の向上をはじめ、さまざまな効果が期待されるところです。
 観光分野では、コロナ禍から観光需要を早期に回復させるための方向性を示す「青森県観光回復実行プラン」を策定し、民間と行政が一体となった着実な観光回復、さらにその先の成長軌道へ乗せるための各種方策を講じることとしています。
 令和4年は「回復期」と位置付け、これまで観光需要を支えてきた「青森県おでかけキャンペーン」の対象を10月から全国へ拡大したほか、首都圏、関西圏等からの誘客促進に向けた交通事業者やメディアを通じたPR、旅行商品の造成促進、SNS等での情報発信等、本県観光産業の早期回復に向けた取組を切れ目なく展開してきたところでもあります。
 このプランの実行により、令和4年1月から9月までの延べ宿泊者数は、コロナ前の令和元年に対する回復率で全国5位、客室稼働率は6月から4か月連続で全国1位となるなど、全国に先駆けて観光回復の道筋がつき始めており、いよいよ観光分野でも経済を回す局面が到来したと感じているところです。
 さて、来年の干支は癸卯(みずのと・う)です。厳しい冬が過ぎ去り、春の兆しとともに萌芽を促すことを示唆しているとのことです。これまで培ってきた力がいよいよ試される「希望と飛躍」の年と言えるのではないかと思います。
 私自身、これまで一貫して、「攻める」姿勢を堅持しながら、地域経済の回復を確かなものとするため、その準備や仕込みについて今できることを着実に進めてきた、という思いがあります。
 高病原性鳥インフルエンザへの緊急かつ突発的な対応に加え、新型コロナウイルス感染症や物価高騰等の影響が続くなど、厳しい状況にはありますが、引き続き、感染症対策にしっかりと取り組みつつ、コロナ禍を乗り越えた先にある新しい時代を見据え、本県の強みである「食」と「観光」をけん引役としながら、社会経済活動の回復とさらなる活性化に向けて、地域において「経済を回す」取組を力強く進め、多くの方々に「学ぶ場所・働く場所・生きる場所」として、さまざまな分野で「選ばれる青森県」を目指し、ブレることなく挑戦を続けていきたいと考えています。
 その上で、県民の皆さまが、「世界の宝」縄文のふるさと・青森に自信と誇り、そして希望を持ち、この地で生きる喜びを実感しながら、安心して働き、暮らしていくことができる、持続可能で魅力ある青森県の実現に向け、職員ともども、明るく希望を持って、来年も全力で取り組んでいきたいと思いますので、報道機関の皆さま方におかれましても、引き続き、応援をよろしくお願いします。ありがとうございました。

〇記者
 自民党県連で来年の知事選に向けて選考委員会を立ち上げると明らかにしました。現職も対象とのことですけれども、選考委の設置についてどう受け止めていらっしゃいますか。

〇知事
 実際、内容がよく分からないので、どういうことなのかなど、今後、報道していただいて、それで分かってくるのではないかと思います。

〇記者
 来年は飛躍の年にされたいということでしたが、ご自身の進退についてと、自民党県連が三村知事の意向を確認すると言っていましたが、もう確認は終わっているのでしょうか。

〇知事
 行政は常に継続しているものであり、6月末までの間に新年度予算編成をはじめとしたさまざまなことがあります。まずは、コロナ禍から回復しようということ、そして前に進んでいこうということを、先ほどお話ししました。
 また、津島淳衆議院議員は、大変ご多忙のことと思われますが、今のところ、連絡等はございません。

〇記者
 月曜日に、日本原燃から再処理工場のしゅん工目標の報告を受けた件で、9月の報告時と比べ知事が穏やかでいらっしゃったと思いました。これは理由があるのかということと、2024年度上期の早い時期という目標については、どう受け止めていらっしゃいますでしょうか。

〇知事
 淡々とお話をしました。「確実」と言っていたので、「確実ってどうなのか」と、言うべきことは言わせていただきました。
 今回は、「確実」に絞り、あのようなお話をさせていただきました。
 完成目標については、日本原燃として、規制庁と何度かやり取りをしながら、集中化をしながら、さまざまな段取りで示すとこうなります、ということですから、まさに確実性を高めていただき、きちんと言ったとおりになっているのか、そういう方向に最大限努力されているのかを厳しく見ていきたい、注視していきたいと思っています。

〇記者
 また知事選のことです。今日は任期満了の6月28日まで、ちょうど半年ということで、そのあたりのスケジュール感も含めて、いつ頃、態度を明らかにされるのか、改めてお聞きします。

〇知事
 先ほど年末の所感等で申し上げましたとおり、今やるべきこととして、経済などそれぞれの分野における回復に向けて、全国各地を訪問していますが、役所を含め、国内も国外も人事異動があり、この3年間で途切れかけたつながりを設定し直したりしています。そういったところをきちんと進めている段階であるとご理解いただきたいと申し上げたばかりなので、同じ話をさせていただきます。

〇記者
 知事選関係が続いて恐縮ですが、自民党青森県支部連合会の津島新会長からお会いしたいという打診があれば、お会いになるという意向でしょうか。

〇知事
 (自由民主党)国土交通部会長はかなりお忙しいのではと思っています。また、私は、議会が終わった後、ほとんど出張になりました。津島衆議院議員の日程の都合があると思いますが、お話がありましたら、もちろん会わなくてはいけないと思っています。

〇記者
 その場で知事選への意向を聞かれた場合は、どのように回答されるのでしょうか。

〇知事
 大変恐縮ですが、現状におきましては、今やるべきことを全力でやっているという話になります。

〇記者
 全国各地で、しじみとかごぼうとか、青森県産と言われて販売されているという報道があります。知事の受け止めをお願いします。

〇知事
 自慢ではありませんが、世界最高品質のものを生産していこうということでさまざまな取組を進めてきました。しじみではGI(地理的表示保護制度)の登録もしていますし、ごぼうであれば、「正月の花びら餅は青森県の三沢産でなければ使わないよ」と言われるぐらい、非常に高い評価をいただいています。特に、九州市場では、ごぼうは非常に高い評価を得ています。食べたお客さんは選んでくれます。通常取引が非常に多い中で、生産量も全国一という状況です。
 今回の件は、あってはならないことで、食の安全・安心の基本において、生産者・事業者・行政がお互いしっかりと責任を持たなければいけないということを、それぞれ自覚していただかなければいけないと思う次第です。
 それだけ青森県産品というものが、全国いろいろなところで高く評価されているということも、また一つの要因であると思います。

〇記者
 毎年聞かれている「今年の漢字」はご用意されていますでしょうか。

〇知事
 非常に悩みました。暗い話は言ってもしょうがありません。先ほどお話ししたとおり明るい兆しが出てきたので、兆しにしようか、明るいにしようかと悩みましたが、「兆」の字では分かりにくいので、明るい兆しがいろんなところで出てきたなという漢字で、「明」の字とします。振り返ってみると、先ほどお話ししたとおり、水災害や高病原性鳥インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症などがありましたが、後半はグイグイと明るい兆しが見えてきたと感じています。したがって、次の令和5年につながる希望を込めての「明」です。

〇幹事社
 ありがとうございました。

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