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更新日付:2022年4月5日 広報広聴課
知事記者会見(定例記者会見)/令和4年4月5日/庁議報告ほか
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知事記者会見録
会見日時:令和4年4月5日火曜日 11時30分~12時00分
会見場所:第三応接室
会見者:三村知事
〇幹事社
まず知事から庁議案件等の報告をお願いします。
〇知事
まず、新型コロナウイルス感染症について申し上げます。
全国的には、進学・就職・転勤等に伴う人の移動や春の訪れとともに人出が増加したことなどにより、新規感染症患者が増加傾向にあります。
本県においては、現在、クラスターが頻発する保育施設や重症化リスクの高い高齢者施設などにおいて「積極的検査」を実施しているところです。こうした中、新規感染症患者の発生は、依然として多いという状況から、やや減少していることが見受けられます。
その一方で、全国的な人の移動や感染動向、さらには今後の春祭り・イベント等での人出の増加が見込まれることなどを踏まえると、警戒を緩めることなく、基本的には、これまで実施してきた日常生活や飲食・会食などに係る感染防止対策を継続しながら、経済社会活動を維持していく必要があると考えています。
なお、今般、オミクロン株の特徴等を踏まえて、青森県のレベル分類の見直しとともに、今後の感染防止対策についても、現在、専門家会議にお諮りしているところです。明日、危機対策本部会議を開催し、具体的にお話ししたいと考えています。
「STOP! オミクロン」
県民の皆さま方に、3点お願いしたいと思います。
外出・移動の際は、できるだけ少人数で、感染リスクが高い場所・場面は避け、慎重な行動をお願いします。
会食等は、普段一緒にいる方同士で少人数を基本とし、会話時は必ずマスクの着用をお願いします。懇親の場においても、時間を決めてお酒は適量でお願いします。
そして、感染を広げないために、熱、のど、せきなど、具合が悪い時は出勤を控え、医療機関に相談いただきたいと思います。お子さんの登校・登園等も同様です。その上で、ご家族に感染が疑われる方や具合が悪い方がいたら、自宅でも、できるだけ全員がマスクを着用し、接触を避けるなど、細心の注意を払ってください。
これまでも同様のことを申し上げてきましたが、基本的な感染防止対策について、ご協力いただきたいと思います。お一人お一人の感染防止対策の積み重ねが、トータルとして、感染拡大を抑える大きな力となります。
引き続き、県としては、県民の命と暮らし、そして地域経済を守るために、感染動向を注視しながら対策を講じてまいりますので、県民の皆さま方におかれましても、ご理解、ご協力をお願い申し上げます。
続いて、令和3年度の社会経済白書です。
このたび「令和3年度版 青森県社会経済白書」を刊行しました。
白書は2部構成となっています。第1部では、主に最近の本県経済の動向について分析しています。
令和3年の本県経済は、新型コロナウイルス感染症の影響から厳しい状況にあるものの、持ち直しの動きが続きました。しかし、感染の収束は未だ見通しが立たず、今後も動向を注視していく必要があります。
また、第2部では、その時々の重要な課題を選定し、多角的に分析を行い、課題解決に向けた方向性を提示しています。今年度は「コロナ禍収束後における新たなビジネスモデルの構築に向けて」をテーマとして、新型コロナウイルス感染症による社会経済の変容や本県経済に与えた影響を整理し、コロナ禍収束後の反転攻勢に備えるとともに、人口減少下にあっても、本県の経済規模を維持・拡大していくためのビジネスのあり方について考察しています。
この白書が、県民の皆さま方にとって、本県の社会経済の状況や今後の課題などをご理解いただく一助となり、そしてさまざまな活動を進めていく上で少しでもお役に立つことを願っています。
続いて、「青森県文化芸術推進計画」の策定についてご報告します。
青森県には、美しい自然と長い歴史の中で育まれてきた多彩な文化や芸術が息づいており、これらを次の世代に確実に引き継いでいくとともに、文化芸術から生み出される価値を、活力ある地域社会の実現に向けて活用していくことが必要と考えます。
このため、観光やまちづくりなどの施策とも連携し、本県の文化芸術の魅力や価値を活用することにより、文化芸術の継承、発展及び創造を図っていくことを目的として、「青森県文化芸術推進計画」を策定したところです。計画期間は、令和4年度から令和8年度までの5年間です。
本計画においては、本県の文化芸術の魅力と価値を活かしながら、青森県で暮らしたい、訪れたいと思える魅力ある青森県づくりに向けての取組を進めることとしています。
県としては、県民の皆さまが、ふるさと青森への誇りや愛着を深め、心豊かに暮らしていけるよう、市町村や文化芸術団体等と連携・協働しながら取組を推進していきたいと思います。
庁議案件は以上です。
〇幹事社
それでは、幹事社から1点質問します。
まん延防止等重点措置の解除から2週間余りが過ぎましたが、飲食店への時短要請が対策の中心だったということで、知事の方からは、重点措置期間後半は、感染状況とのずれを指摘する発言もありました。
大西先生(感染症対策コーディネーター)も県民の警戒感を高める効果はあったとしながら、感染抑制という面では効果は限定的だったというお話もしています。
改めて、重点措置の評価と、今後の対策に生かすために、県として効果をどのように検証する考えがあるかを伺います。
〇知事
それでは、少しまとめてお話をさせていただきます。
青森県のまん延防止等重点措置区域となった弘前市においては、飲食店等に対する営業時間短縮の要請等を実施してきたところであり、対象となった飲食店の皆さま方をはじめ、多くの方々にご協力を賜りました。改めて、ご協力に対して心より感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。
そして、まん延防止等重点措置の実施により、会食等を行う場や飲酒の機会を制限し、人と人との接触機会の低減を強力に推し進めるという所期の目的に照らして、弘前市における感染の急拡大という状況が抑制され、一定の効果が現れたものと認識しています。その一方で、その後の家庭内や職場、学校、教育・保育施設等における感染が多数見られるといったオミクロン株による感染の実態に対して、まん延防止等重点措置では、飲食店等に対する営業時間短縮の要請が中心の対策となっているため、県独自の学校等での接触機会低減のための対策等を強化する対応も行うこととなり、重点措置の運用面の課題も明らかになったものと考えています。
こうしたことから、私としては、地域の感染状況に合わせて、実効性のある対策を選択して実施することができるなど、柔軟な制度設計とするよう、全国知事会の場において見直し等を含めて要望したところです。
なお、県ではこれまでも、感染状況の大きな変化に対処するため、新たな感染防止対策等を講ずる場合等にあっては、専門家会議を開催し、専門的な見地からのご意見を伺い、これを踏まえた上で実施してきたところであり、まん延防止等重点措置の適用を要請する際にも同様の対応を取ってきたところです。
現在も厳しい感染状況が続いていることから、重点措置が終了した後も県独自の感染防止対策を継続するなど、一連の対応に取り組んでいるところではありますが、引き続き、必要に応じて専門家の方々のご意見も伺いながら、新型コロナウイルス感染症に係るさまざまな対策の実施を最優先に取り組んでいきたいと考えているところです。
〇幹事社
検証の方は、どのようにお考えでしょうか。
〇知事
アルファ株からデルタ株にしても、そしてこのオミクロン株にしても、非常に様相が変化している中において、その時々のウイルスの特性に対するさまざまな対応の仕方がどうであったかなど、先々、全体的なこととしてはあると思いますが、現状は、先ほどもお話ししたように、レベル分類が現在のままでいいのかどうかも含めて、まさに今やるべきことの段取りを積み重ねているという状況であると認識いただければありがたいと思います。
〇記者
ウクライナ関連で2点。
まず、避難民の受け入れについて、南部町が受け入れを表明し、岩手県、秋田県も表明していますが、そのことについて青森県としてのご対応、お考えをお願いします。
〇知事
何よりも、こうした戦争に訴える形で国境を変えようとするなど、さまざまなことが起こること自体、とても残念に思います。
県としても、南部町の方でそういった具体の動きがあったものですから、支援等について、国からの要請があった場合や本県への避難を要望される方がいる場合には、協力を惜しまないという立場であります。
具体の内容等ということになると、他県も同様の状況ですが、国の方針等に従い、受け入れ市町村と協議をして検討をしていくことになると思っています。
〇記者
もう1点、福井県が県警の中に原発特別警備部隊を設置して、首相もそれを全国展開するようにしていかなければという話をされていますが、青森県知事として、青森県警の中にそういったものが必要なのかどうか、お考えをお聞かせください。
〇知事
この方面については、本県もさまざまな経験や積み重ねがある中で、(国の直轄の部隊が来ていること等を含めて)相当丁寧に段取りはされていると思います。
〇エネルギー総合対策局長
県内の原子力施設の警備については、県警察本部においても対応しているところです。新たな部隊を増強するということについては、基本的には、国の考え方に沿った形で進んでいくものと思われますので、国がどういう考え方を示してくるのか、そこを見極めていく必要はあると思っています。
〇記者
知事として、そのような特別な部隊といったものを県警内に設置する必要があるかどうか、どうお考えですか。
〇知事
現状、すでに国としての特別な配置が行われている等々もありますが、これは守秘義務上の問題があるので、言えない部分があるのかなと。
〇記者
春祭りについて1点質問させていただきます。
先ほど、知事が冒頭の方で、春祭りとコロナの感染対策、それに関する社会活動の維持ということでお話承りましたけれども、昨年の春に弘前の春祭りの検証ということで、コロナ対策を行いましたが、今年も検証は考えてらっしゃるのか。
〇知事
まだ何も起こってないことは検証できない、ということについては、当然、ご理解いただきたいと思います。
〇記者
コロナ禍の中での桜祭りの検証は、感染拡大、収束、どちらにせよ意味があるものだと思うのですが。そのあたりの考えをお聞かせ願います。
〇知事
国としての方針も大きく変わって、新型コロナウイルス感染症と日常的に共生していくという、オミクロン株に対して大きく考え方が変わってきているということをまず念頭に置かなければいけません。そのため、レベル変更などさまざまな対応についても、きちんと考えて段取りしなければいけない、ということは踏まえていただく必要があると思っています。
県内の主な春祭りについては、青森春まつりが4月17日からで、十和田春まつりが20日から、弘前さくらまつりは、桜が咲くのが早くなれば早まるが、23日頃から、それぞれ開催予定と聞いています。
祭りの主催者からは、イベント開催制限の考え方に基づく「感染防止安全計画」が提出されています。その作成に当たっては、今般整理した、「青森県祭り・観光イベント新型コロナウイルス感染症対策事例集」を参考にしていただくとともに、県において内容の確認及び必要な助言ということを行っています。
今後は、祭りの開催に向けて、具体的な感染対策を進めていただきたいと考えています。
一つひとつのイベントや事象に対して、どうこう判断して、どうしたかということを、今、述べる状況ではないと思っています。
繰り返しになりますが、オミクロン株になってから、政府の対応を含めて、世界的状況もそうですけども、様相が変わったというか、これまでの既成概念と違う動きがさまざま出てきています。濃厚接触者の部分についても、非常に考え方が変わってきましたし、追跡も変わってきました。大きな方針、流れとしては、それぞれ感染防止対策をきちんと行った上で、政府の対策のあり方もレベルもステージもいろいろ変わってきておりますので、それらに合わせて対策を検討していきます。改めてここは新しいスタート地点だと考えていただければ。
〇記者
冒頭に知事がおっしゃった、コロナに対する県の独自対策について検討して、明日の本部会議でお知らせするということですが。
つまり、内容について、変更はあるかもしれないけれども、独自対策は継続するというお考えを示したということでよろしいですか。
〇知事
そういうことではありません。
オミクロン株になってから、様相がガラリと変わってきたわけですから、それに対応して、改めてきちんと、レベル分類のあり方についても専門家と相談しながら、いろいろな段取りと仕切りをしていかなければいけないと思っております。
これから、専門家の判断を伺いながら、検討していくものです。
〇記者
今の件に関してですが、新型コロナが始まって、感染拡大して2年余りの間に、感染のあり様もいろいろ変わってきて、規制もその都度変わってきていると思いますが。冒頭のご発言というのは、やはり、都度、今オミクロン株が流行っている中で規制のあり方だとか、運用のあり方というのを、一貫して見直していく必要があるという、そういうお考えだということでしょうか。
〇知事
私がそう言っているだけでなく、国そのものが、そういう通達、文書を出してきています。社会全体としても、今回のオミクロン株に変化した状況の中においてどうあるべきか。お互いに次のステップ、要するに、生きていかなきゃいけない、食っていかなきゃいけない、命を守っていかなきゃいけない。そういうことをオミクロン株に対しては両立というか、並立させていくというステージになってきたと感じています。
〇記者
ありがとうございます。
〇知事
このオミクロン株については、非常に驚きでした。劇的に様相、ウイルスとしてのあり方が変わったと。しっかりと正しく恐れて、しっかりと対応していくということを貫きたいと思っています。
〇幹事社
私から1点。
今、「積極的検査」をやっておりますけども、途中経過の報告は、受けているのでしょうか。
〇健康福祉部長
昨年度末から続けている事業ですので、昨年度、手に入った分の10万強以上、県内の施設等に対して、送付をさせていただいているという状況で、今、送らせていただいている施設に届いているタイミングです。新年度、4月以降の部分についても、順次発送をするというタイミングですので、今のところ、どう使用されたというような実績等は、まだいただいていないところであります。
〇幹事社
ありがとうございました。
まず知事から庁議案件等の報告をお願いします。
〇知事
まず、新型コロナウイルス感染症について申し上げます。
全国的には、進学・就職・転勤等に伴う人の移動や春の訪れとともに人出が増加したことなどにより、新規感染症患者が増加傾向にあります。
本県においては、現在、クラスターが頻発する保育施設や重症化リスクの高い高齢者施設などにおいて「積極的検査」を実施しているところです。こうした中、新規感染症患者の発生は、依然として多いという状況から、やや減少していることが見受けられます。
その一方で、全国的な人の移動や感染動向、さらには今後の春祭り・イベント等での人出の増加が見込まれることなどを踏まえると、警戒を緩めることなく、基本的には、これまで実施してきた日常生活や飲食・会食などに係る感染防止対策を継続しながら、経済社会活動を維持していく必要があると考えています。
なお、今般、オミクロン株の特徴等を踏まえて、青森県のレベル分類の見直しとともに、今後の感染防止対策についても、現在、専門家会議にお諮りしているところです。明日、危機対策本部会議を開催し、具体的にお話ししたいと考えています。
「STOP! オミクロン」
県民の皆さま方に、3点お願いしたいと思います。
外出・移動の際は、できるだけ少人数で、感染リスクが高い場所・場面は避け、慎重な行動をお願いします。
会食等は、普段一緒にいる方同士で少人数を基本とし、会話時は必ずマスクの着用をお願いします。懇親の場においても、時間を決めてお酒は適量でお願いします。
そして、感染を広げないために、熱、のど、せきなど、具合が悪い時は出勤を控え、医療機関に相談いただきたいと思います。お子さんの登校・登園等も同様です。その上で、ご家族に感染が疑われる方や具合が悪い方がいたら、自宅でも、できるだけ全員がマスクを着用し、接触を避けるなど、細心の注意を払ってください。
これまでも同様のことを申し上げてきましたが、基本的な感染防止対策について、ご協力いただきたいと思います。お一人お一人の感染防止対策の積み重ねが、トータルとして、感染拡大を抑える大きな力となります。
引き続き、県としては、県民の命と暮らし、そして地域経済を守るために、感染動向を注視しながら対策を講じてまいりますので、県民の皆さま方におかれましても、ご理解、ご協力をお願い申し上げます。
続いて、令和3年度の社会経済白書です。
このたび「令和3年度版 青森県社会経済白書」を刊行しました。
白書は2部構成となっています。第1部では、主に最近の本県経済の動向について分析しています。
令和3年の本県経済は、新型コロナウイルス感染症の影響から厳しい状況にあるものの、持ち直しの動きが続きました。しかし、感染の収束は未だ見通しが立たず、今後も動向を注視していく必要があります。
また、第2部では、その時々の重要な課題を選定し、多角的に分析を行い、課題解決に向けた方向性を提示しています。今年度は「コロナ禍収束後における新たなビジネスモデルの構築に向けて」をテーマとして、新型コロナウイルス感染症による社会経済の変容や本県経済に与えた影響を整理し、コロナ禍収束後の反転攻勢に備えるとともに、人口減少下にあっても、本県の経済規模を維持・拡大していくためのビジネスのあり方について考察しています。
この白書が、県民の皆さま方にとって、本県の社会経済の状況や今後の課題などをご理解いただく一助となり、そしてさまざまな活動を進めていく上で少しでもお役に立つことを願っています。
続いて、「青森県文化芸術推進計画」の策定についてご報告します。
青森県には、美しい自然と長い歴史の中で育まれてきた多彩な文化や芸術が息づいており、これらを次の世代に確実に引き継いでいくとともに、文化芸術から生み出される価値を、活力ある地域社会の実現に向けて活用していくことが必要と考えます。
このため、観光やまちづくりなどの施策とも連携し、本県の文化芸術の魅力や価値を活用することにより、文化芸術の継承、発展及び創造を図っていくことを目的として、「青森県文化芸術推進計画」を策定したところです。計画期間は、令和4年度から令和8年度までの5年間です。
本計画においては、本県の文化芸術の魅力と価値を活かしながら、青森県で暮らしたい、訪れたいと思える魅力ある青森県づくりに向けての取組を進めることとしています。
県としては、県民の皆さまが、ふるさと青森への誇りや愛着を深め、心豊かに暮らしていけるよう、市町村や文化芸術団体等と連携・協働しながら取組を推進していきたいと思います。
庁議案件は以上です。
〇幹事社
それでは、幹事社から1点質問します。
まん延防止等重点措置の解除から2週間余りが過ぎましたが、飲食店への時短要請が対策の中心だったということで、知事の方からは、重点措置期間後半は、感染状況とのずれを指摘する発言もありました。
大西先生(感染症対策コーディネーター)も県民の警戒感を高める効果はあったとしながら、感染抑制という面では効果は限定的だったというお話もしています。
改めて、重点措置の評価と、今後の対策に生かすために、県として効果をどのように検証する考えがあるかを伺います。
〇知事
それでは、少しまとめてお話をさせていただきます。
青森県のまん延防止等重点措置区域となった弘前市においては、飲食店等に対する営業時間短縮の要請等を実施してきたところであり、対象となった飲食店の皆さま方をはじめ、多くの方々にご協力を賜りました。改めて、ご協力に対して心より感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。
そして、まん延防止等重点措置の実施により、会食等を行う場や飲酒の機会を制限し、人と人との接触機会の低減を強力に推し進めるという所期の目的に照らして、弘前市における感染の急拡大という状況が抑制され、一定の効果が現れたものと認識しています。その一方で、その後の家庭内や職場、学校、教育・保育施設等における感染が多数見られるといったオミクロン株による感染の実態に対して、まん延防止等重点措置では、飲食店等に対する営業時間短縮の要請が中心の対策となっているため、県独自の学校等での接触機会低減のための対策等を強化する対応も行うこととなり、重点措置の運用面の課題も明らかになったものと考えています。
こうしたことから、私としては、地域の感染状況に合わせて、実効性のある対策を選択して実施することができるなど、柔軟な制度設計とするよう、全国知事会の場において見直し等を含めて要望したところです。
なお、県ではこれまでも、感染状況の大きな変化に対処するため、新たな感染防止対策等を講ずる場合等にあっては、専門家会議を開催し、専門的な見地からのご意見を伺い、これを踏まえた上で実施してきたところであり、まん延防止等重点措置の適用を要請する際にも同様の対応を取ってきたところです。
現在も厳しい感染状況が続いていることから、重点措置が終了した後も県独自の感染防止対策を継続するなど、一連の対応に取り組んでいるところではありますが、引き続き、必要に応じて専門家の方々のご意見も伺いながら、新型コロナウイルス感染症に係るさまざまな対策の実施を最優先に取り組んでいきたいと考えているところです。
〇幹事社
検証の方は、どのようにお考えでしょうか。
〇知事
アルファ株からデルタ株にしても、そしてこのオミクロン株にしても、非常に様相が変化している中において、その時々のウイルスの特性に対するさまざまな対応の仕方がどうであったかなど、先々、全体的なこととしてはあると思いますが、現状は、先ほどもお話ししたように、レベル分類が現在のままでいいのかどうかも含めて、まさに今やるべきことの段取りを積み重ねているという状況であると認識いただければありがたいと思います。
〇記者
ウクライナ関連で2点。
まず、避難民の受け入れについて、南部町が受け入れを表明し、岩手県、秋田県も表明していますが、そのことについて青森県としてのご対応、お考えをお願いします。
〇知事
何よりも、こうした戦争に訴える形で国境を変えようとするなど、さまざまなことが起こること自体、とても残念に思います。
県としても、南部町の方でそういった具体の動きがあったものですから、支援等について、国からの要請があった場合や本県への避難を要望される方がいる場合には、協力を惜しまないという立場であります。
具体の内容等ということになると、他県も同様の状況ですが、国の方針等に従い、受け入れ市町村と協議をして検討をしていくことになると思っています。
〇記者
もう1点、福井県が県警の中に原発特別警備部隊を設置して、首相もそれを全国展開するようにしていかなければという話をされていますが、青森県知事として、青森県警の中にそういったものが必要なのかどうか、お考えをお聞かせください。
〇知事
この方面については、本県もさまざまな経験や積み重ねがある中で、(国の直轄の部隊が来ていること等を含めて)相当丁寧に段取りはされていると思います。
〇エネルギー総合対策局長
県内の原子力施設の警備については、県警察本部においても対応しているところです。新たな部隊を増強するということについては、基本的には、国の考え方に沿った形で進んでいくものと思われますので、国がどういう考え方を示してくるのか、そこを見極めていく必要はあると思っています。
〇記者
知事として、そのような特別な部隊といったものを県警内に設置する必要があるかどうか、どうお考えですか。
〇知事
現状、すでに国としての特別な配置が行われている等々もありますが、これは守秘義務上の問題があるので、言えない部分があるのかなと。
〇記者
春祭りについて1点質問させていただきます。
先ほど、知事が冒頭の方で、春祭りとコロナの感染対策、それに関する社会活動の維持ということでお話承りましたけれども、昨年の春に弘前の春祭りの検証ということで、コロナ対策を行いましたが、今年も検証は考えてらっしゃるのか。
〇知事
まだ何も起こってないことは検証できない、ということについては、当然、ご理解いただきたいと思います。
〇記者
コロナ禍の中での桜祭りの検証は、感染拡大、収束、どちらにせよ意味があるものだと思うのですが。そのあたりの考えをお聞かせ願います。
〇知事
国としての方針も大きく変わって、新型コロナウイルス感染症と日常的に共生していくという、オミクロン株に対して大きく考え方が変わってきているということをまず念頭に置かなければいけません。そのため、レベル変更などさまざまな対応についても、きちんと考えて段取りしなければいけない、ということは踏まえていただく必要があると思っています。
県内の主な春祭りについては、青森春まつりが4月17日からで、十和田春まつりが20日から、弘前さくらまつりは、桜が咲くのが早くなれば早まるが、23日頃から、それぞれ開催予定と聞いています。
祭りの主催者からは、イベント開催制限の考え方に基づく「感染防止安全計画」が提出されています。その作成に当たっては、今般整理した、「青森県祭り・観光イベント新型コロナウイルス感染症対策事例集」を参考にしていただくとともに、県において内容の確認及び必要な助言ということを行っています。
今後は、祭りの開催に向けて、具体的な感染対策を進めていただきたいと考えています。
一つひとつのイベントや事象に対して、どうこう判断して、どうしたかということを、今、述べる状況ではないと思っています。
繰り返しになりますが、オミクロン株になってから、政府の対応を含めて、世界的状況もそうですけども、様相が変わったというか、これまでの既成概念と違う動きがさまざま出てきています。濃厚接触者の部分についても、非常に考え方が変わってきましたし、追跡も変わってきました。大きな方針、流れとしては、それぞれ感染防止対策をきちんと行った上で、政府の対策のあり方もレベルもステージもいろいろ変わってきておりますので、それらに合わせて対策を検討していきます。改めてここは新しいスタート地点だと考えていただければ。
〇記者
冒頭に知事がおっしゃった、コロナに対する県の独自対策について検討して、明日の本部会議でお知らせするということですが。
つまり、内容について、変更はあるかもしれないけれども、独自対策は継続するというお考えを示したということでよろしいですか。
〇知事
そういうことではありません。
オミクロン株になってから、様相がガラリと変わってきたわけですから、それに対応して、改めてきちんと、レベル分類のあり方についても専門家と相談しながら、いろいろな段取りと仕切りをしていかなければいけないと思っております。
これから、専門家の判断を伺いながら、検討していくものです。
〇記者
今の件に関してですが、新型コロナが始まって、感染拡大して2年余りの間に、感染のあり様もいろいろ変わってきて、規制もその都度変わってきていると思いますが。冒頭のご発言というのは、やはり、都度、今オミクロン株が流行っている中で規制のあり方だとか、運用のあり方というのを、一貫して見直していく必要があるという、そういうお考えだということでしょうか。
〇知事
私がそう言っているだけでなく、国そのものが、そういう通達、文書を出してきています。社会全体としても、今回のオミクロン株に変化した状況の中においてどうあるべきか。お互いに次のステップ、要するに、生きていかなきゃいけない、食っていかなきゃいけない、命を守っていかなきゃいけない。そういうことをオミクロン株に対しては両立というか、並立させていくというステージになってきたと感じています。
〇記者
ありがとうございます。
〇知事
このオミクロン株については、非常に驚きでした。劇的に様相、ウイルスとしてのあり方が変わったと。しっかりと正しく恐れて、しっかりと対応していくということを貫きたいと思っています。
〇幹事社
私から1点。
今、「積極的検査」をやっておりますけども、途中経過の報告は、受けているのでしょうか。
〇健康福祉部長
昨年度末から続けている事業ですので、昨年度、手に入った分の10万強以上、県内の施設等に対して、送付をさせていただいているという状況で、今、送らせていただいている施設に届いているタイミングです。新年度、4月以降の部分についても、順次発送をするというタイミングですので、今のところ、どう使用されたというような実績等は、まだいただいていないところであります。
〇幹事社
ありがとうございました。
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