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平成30年度9月補正予算案について[臨時]

会見日時:平成30年9月19日水曜日 14時30分~14時45分
会見場所:第三応接室
会見者:三村知事

◯知事
 来る9月21日に開会される県議会第295回定例会に提出を予定している補正予算案につきまして、お手元の資料「平成30年度9月補正予算案について」に基づき御説明いたします。

 「補正予算の概要」についてであります。
 今回の補正予算は、公共事業及び国庫補助事業等について、国からの割当見込額等に基づき、事業費の補正を行うとともに、当初予算編成後の事態の推移等に対処し、「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産登録に向けた国際的な理解促進と気運醸成に要する経費、本県田子町及び岩手県二戸市の県境の産業廃棄物不法投棄現場における追加の浄化対策に要する経費、東北観光復興対策交付金を活用した事業の実施に要する経費等について、それぞれ所要の予算措置を講ずることといたしました。

 次に、「一般会計予算の規模」についてであります。
 今回の補正予算額は、23億9,556万9千円となり、これを現計予算額に加えますと、平成30年度一般会計の予算規模は、6,653億9,556万9千円となります。

 補正予算の歳出の主なものの概要については、2ページ以降に詳細な説明がありますので、よろしくお願いします。

 私からは、以上であります。

◯記者
 県境不法投棄対策事業費について、現在の汚染水の処理計画に何か変更があるということですか。

◯環境保全課長
 地下水の浄化に関しましては、地下水浄化計画を定めており、それに基づいて工事を実施し、その都度、専門家が助言や評価をしております。評価結果に基づいて足りないところについては手当てしているところです。
 前回、中間評価をした後に追加対策工事をし、今回、2回目の評価をしたことに基づいて2回目の追加対策工事をするということで、予定通りの進捗状況となっています。

◯記者
 JOMON世界遺産登録ステップアップ事業費について、講演・展示会等の経費とありますが、具体的にどのようなものを想定しているのかお伺いしたいと思います。

◯知事
 ご案内のとおり、ジャポニスム2018がフランスのパリで開催されているわけですけど、そこにアタックすると説明を受けています。まさしく「機を逃してはいけない」ということだと思っています。
 うちからも土偶等含めてどんどん行っているわけですし、別口で立佞武多も行っているけれども、縄文とすればここが攻めどころ、ということで説明を受けているところです。

◯記者
 縄文というお話がありましたが、世界遺産登録に向けての意気込みということでの予算計上だと思いますが、具体的な使い道を伺いたいと思います。

◯世界文化遺産登録推進室長代理
 国内推薦の候補になりましたので、2月1日締切の推薦書作成に向けて鋭意作業を進めているところでございます。
 それに関して、ユネスコへの推薦ですので、英文で推薦書を作らないといけない、今度は国際的に海外の皆様へわかりやすい説明をしていかないといけません。そこで、推薦書の価値に関する説明のブラッシュアップ、英文のブラッシュアップを国内外の専門家の先生方を交えたワーキングで行っていく、そういうところに経費を盛らせていただいております。
 気運醸成に関しましては、先ほど知事から説明のありましたとおり、パリで行われているジャポニスム2018という絶好の機会を逃さないように、縄文遺跡群のPRをしてこようというものです。

◯記者
 大腸がん検診モデル事業費の関連で、未受診者に対して受診を勧める取組において、何か新しいものがありましたら教えていただけますか。

◯健康福祉部長
 今回のモデル事業では、青森市と弘前市の50代の方で5年間がん検診の受診実績がない方について各市を通じて把握し、そういった方に大腸がん検診の受診を勧奨することに取組んでいます。
 通常の検診では、便潜血検査が行われておりますけれども、今回のモデル事業では、内視鏡検査を希望する方には、受診が速やかにできるような体制を組んだ上で、しっかり受診に繋げていただくような内容にしています。
 今回、希望者が当初に見込んだよりも多かったということで、補正対応ということになります。

◯記者
 細かいですけれども、青森・佐井航路維持事業費補助で「防災上」とありますが、具体的にどのような防災を扱っているのでしょうか。

◯交通政策課長
 青森・佐井航路は離島航路と位置付けられており、地震その他色々な災害が起こった場合の避難航路という位置付けになっております。
 例年、この時期に補正予算を組みまして、赤字額に対して補助を行っているところでございます。

◯記者
 原子力関係の災害も含まれるんですか。

◯交通政策課長
 原子力災害に限らず幅広く含まれます。

◯記者
 インバウンド関係で、ラグビーワールドカップに関連して、スポーツファン等向けインバウンド誘客推進事業費がありますが、青森県の観光情報をただ発信するだけではなくて、ラグビー関係でも何か絡めていこうということでしょうか。

◯知事
 ラグビーの専門誌に関しても攻めの営業をしていこうというものです。一言で言えば。

◯誘客交流課長
 今、知事からも説明がありましたように、まずはメディアに対して、イギリス、オーストラリアのラグビー専門誌に情報発信するということと、実際に釜石と札幌でラグビーの試合が開催されますが、ラグビーの観戦者というのが長ければ1月くらい日本国内でラグビー観戦することも期待されておりますので、期間中に青森に観光に来ていただきたいということも含めてPRを行う予定としております。

◯記者
 追加で質問ですが、中国冬季スポーツツーリズム誘客推進事業費の説明で「合宿誘致」とありますが、誘客の一環で合宿誘致があるのか、それとも合宿誘致を目的としてやるものなのか、どちらでしょうか。

◯誘客交流課長
 前提として、2022年に北京オリンピックが開催されますけれども、それに伴い、中国でウィンタースポーツがだんだん関心を持たれているという状況があります。その上で、アイスホッケーとかスキーとかを行う方々は、特に富裕層の方々であるというふうにいわれています。
 2年ほど前に八戸でアイスホッケーの少年チームが合宿を行った際も、そこに親御さんとか色々な関係者が一緒に帯同し、観光等を行ったり買い物等を行ったりしており、合宿だけでなく観光面でも非常に効果が期待されていることから、今回このような誘致等を行うものでございます。

◯記者
 併せて、合宿というのは、ホッケーだったら八戸だとかスキーだったらどこだとか、具体的にその辺のリストアップは何かあるのでしょうか。

◯誘客交流課長
 アイスホッケーについては、八戸の方に誘致し、できれば地元の少年チームと試合等を行えればと考えています。
 スキーについては、上級者の方は八甲田とか、初級・中級の方は鯵ケ沢とか、そういうことを考えています。特にスキーにつきましては、スポーツクラブにコーチとか選手とか大勢いるわけですが、コーチが「青森に行く」と言えば一緒に大勢の方がついて来るということもあるので、スキーについても誘致を図ることとしております。

◯記者
 待機児童対策協議会運営費についてですが、新たに設立されるものと思いますが、具体的にどのようなメンバーで、いつごろどのようなスケジュールで取り組んでいくのかお伺いします。

◯健康福祉部長
 待機児童対策につきましては、子ども・子育て支援法の改正の中で、県が広域的な観点から待機児童解消に向けた協議の場を設置し、調整を行うという改正がありまして、それに対応した形で、新たに待機児童対策協議会を設けることになりました。
 従来の子ども・子育て支援推進会議のメンバーに加えて、待機児童対策に関係する団体や専門家の方に今回追加で委員になっていただくということで、補正対応ということをしております。
 具体的な開催については、年の後半ということで、今のところは明確に何月開催というのはありませんが、補正予算の成立を受けて開催ということを考えています。

◯記者
 こちらの協議会は県が事務局を務められるということですか。

◯健康福祉部長
 はい。

◯記者
 農畜産物輸出拡大施設整備事業費補助が新規で付いていて、「米の輸出拡大」とありますが、どこへ向けたものなのでしょうか。

◯農産園芸課長
 今回の輸出につきましては、既存の輸出ルート、神明さんを経由しての香港への輸出ということです。ごしょつがる農協さんではこれまで年間500トンほど輸出していますが、実は一旦沖縄に陸揚げし精米してから香港まで運んでいます。これを、こちらの産地の方で精米・真空パックして輸出するようにしたいという取組でございます。

◯知事
 一旦そういうシステムができるとまた一段と営業しやすくなるわけです。

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