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知事記者会見(定例)/平成29年10月3日/庁議報告ほか

会見日時:平成29年10月3日火曜日 11時15分~11時35分
会見場所:第三応接室
会見者:三村知事

〇幹事社
 それでは、記者会見を始めさせていただきます。
 まずは、知事からよろしくお願いいたします。

〇知事
 庁議案件の方から。
 まず、本日の庁議において報告がございました「あおもりスマートムーブキャンペーン」の実施についてお知らせしたいと思います。
 県では、地球温暖化対策の一つとして、自動車からの二酸化炭素排出量削減に向けて、今年度から新たに、エコで賢い移動「スマートムーブ」をキーワードに、エコドライブとノーマイカーの一体的な取組の拡充を図ることといたしました。
 スマートムーブとは、通勤・通学・買い物・旅行など、その時の状況に応じて、環境に優しい移動方法を選択する新しいライフスタイルであり、県民の皆さま方、事業者の皆さま方のスマートムーブに対する理解及び実践促進のため、10月・11月の2か月間、「あおもりスマートムーブキャンペーン」を実施することとしており、一昨日、10月1日でございますが、私も参加し、キックオフイベントを開催したところでございます。
 このキャンペーンは、県内の交通事業者や関係団体等で構成いたします、「あおもりスマートムーブ推進協議会」が実施主体となっておりまして、県内6か所でスマートムーブを楽しく知るイベント「スマートムーブキャラバン」を開催するほか、ポタスー・リーフレットの配布やラジオCM、公共交通機関の車両への共通デザイン広告の掲載等を協議会構成団体と連携して集中的に実施することとしております。
 また、10月を「スマートムーブ通勤月間」として、県内の事業者の皆さま方に環境に優しい通勤に取り組むことを呼び掛けます。
 メディアの皆さま方におかれましては、スマートムーブキャンペーンの県民の皆さま方への周知につきまして、ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。
 県内あちらこちらで実体験ができますので、ぜひ参加してください。
 次は、「青天の霹靂」の販売開始についてお知らせしたいと思っています。
 いよいよ、今週末の10月7日に、本年産の「青天の霹靂」の販売が始まります。デビュー3年目の今年は、他産地の銘柄米とは異なる「青天の霹靂」の食味を発信するため、「こんにちは、さっぱり」というキーワードを全面に打ち出しながら、食味にこだわった宣伝活動を展開してまいります。
 これまでの銘柄米というのは、「粘り」と「甘み」が強いのが主流なんですね。我々、全く別の線というか、おかずと一緒にすごくおいしいとか、そういうことを説明してきたのですが、「こんにちは、さっぱり」というキーワードは、「青天の霹靂」の「キレ」と「旨さ」といった特徴を強力にアピールしていくために、新しい食味と出会った驚きというものを表現しています。
 発売開始の10月7日には、私自身も朝7時から青森市内のスーパー・量販店を訪問してPRすることになっているほか、青森市内約10店舗を皮切りに、今後、全国各地の量販店等での「青森県フェア」などに「青天の霹靂」PR隊のメンバーを派遣し、試食宣伝を実施いたします。
 今年は、首都圏に加えまして関西圏においても「さっぱり」しておいしいなという、「さっぱり」感をイメージさせるテレビCMを、自分的には、よくできていて非常にいいなと思っているんですけど、放映することとしておりまして、県内では10月7日から、県外では10月21日から開始いたしますほか、ユニークな仕掛けのイベントも開催してまいります。
 東京の青山に青山副知事に行ってもらっていましたけども、今年は平安神宮の横に青山副知事に行ってもらって、ユニークな仕掛けのイベントを開催して、全国的な知名度・認知度向上にも努めていきたいと思っています。議会でも、随分「頑張れ」と言われたんですけども、しっかりとやっていきます。
 これまでの「青天の霹靂」の好調な販売の状況に甘んずることなく、ライバルも一杯出てきましたから、我々もまさに全国の選挙のようなものですから、勝つというよりも、しっかりと知ってもらうことがすごく大事なんですけども、ブランド確立に向けて、生産者も販売・流通の方々もすごく気持ちを一つにしてやっているんですけど、その熱意にしっかりと応えていきたいと思っております。
 ただ、メインの東京三越でのセールスが、前から決まっていて10月22日で、何と言っていいかなんですけど。
 ということで、たとえ解散総選挙があったとしても、うちも全国勝負だから、何とか取り上げてやってください。
 ということで、「こんにちは、さっぱり」CM、ご期待ください。
 以上、庁議案件でございました。

〇幹事社
 ありがとうございました。
 それでは、質疑に移らせていただきます。
 幹事社の質問は2点。
 1点目ですが、白神山地の世界遺産核心地域で初めてニホンジカが発見されたということで、生態系への影響が懸念されておりますが、知事の受け止めと今後の県の取組をお伺いしたいと思います。
 あともう1点は、衆院選についてです。
 28日の解散の時もコメントをいただきました、知事、すみません、重複して。日々、状況が刻々と変化しておりますので、現在の所感と具体的な応援の予定等があれば併せて伺いたいと思います。
 よろしくお願いいたします。

〇知事
 まず、ニホンジカの関係でございます。
 大変、これもショックなことでございましたけども、去る8月6日に鯵ケ沢町の一ツ森の白神山地世界遺産核心地域において、初めてニホンジカが確認されたところでございます。
 極めて憂慮すべきことでございまして、私も非常に危惧しております。
 周辺地域での目撃も相次いでおりますことから、白神山地の生態系に影響が及ばないように関係機関が連携してしっかりとニホンジカの適正な管理に取り組まなければならないと感じております。
 世界自然遺産ですから、生態系ということも非常に大きなテーマとしていただいたものでありますので、非常に憂慮しているわけであります。
 ニホンジカにつきましては、低密度の早い段階で計画的な管理対策に取り組んでいくことが重要であると我々も学ばさせていただきました。
 既に有識者による検討等を実施した上で、9月29日には、「青森県第二種特定鳥獣管理計画(第1次ニホンジカ)」を策定しまして、今年度から捕獲事業を実施することといたします。
 白神山地におけるニホンジカ対策につきましては、これまでも「白神山地世界遺産地域連絡会議」の構成メンバーであります、環境省、林野庁、秋田県及び私ども青森県が連携し、対応の協議でありますとか、それぞれの取組について情報共有を行ってきたところでありますが、関係機関等とより一層緊密に連携を図り、ニホンジカによる影響の防止に取り組んでいきたいと考えているところでございます。
 これが1点目でございます。
 もう1点、衆議院選の関係でございます。
 繰り返しになるかもしれませんが、今回の解散総選挙につきましては、それぞれの立場からさまざまなご意見があることは承知しておりますが、やはり社会保障制度、経済成長戦略、緊迫する北朝鮮情勢をはじめとする外交・安全保障、あるいは働き方改革など、この国の将来の在り方を左右する政権選択の重要な選挙になるのではないかと思っています。
 従って、各政党におかれましては、そうした論点ということについて、具体的に分かりやすく国民の皆さま方に提示してほしいと思っております。
 そして、私ども、地方行政を預かる立場として申し上げさせていただければ、歯止めが掛からない地方の人口減少、各産業分野における労働力不足への対応、あるいは2025年がございます、超高齢化時代を見据えた住民生活の確保など、近年、急速に顕在化してきた課題への迅速かつ的確な対応が急務となっています。
 そういった地方の実情、とにかく東京だけで選挙をやっているのではなくて地方の実情ということをしっかりと認識いただいて、実効性のある政策というものをそれぞれに示していただければと、そう思うところでございます。
 一方、先般の参議院選挙では投票率の伸び率が非常に良かったということがございましたけども、県民の皆さま方におかれましては、もちろん、1票の権利というものがありますが、やはり義務でもあると思います。ぜひ、各政党や各立候補者の政策をしっかりと見極めた上で貴重な1票をきちんと投じてほしいと、このことをお願いするところでございます。
 応援うんぬんの話がございましたが、公示前ですし、今のところ確定しているものはございませんが、いつも通り公務を優先しながら、もう秋なので、フェアとかセールスが入っていまして、それはもう絶対行かなきゃいけないものですから、そういうものを優先しながら、要請があれば街頭に立つ場面があるかもしれないというところでございます。

〇幹事社
 ありがとうございました。
 では、各社から質問をお願いいたします。

〇記者
 先月末に東京・大阪・愛知の3知事が会見をして、三都物語という構想をされましたが、会見では、国内総生産で日本の半分に匹敵する、日本をけん引するということを強調されましたが、この件について知事の受け止め、賛否などをお知らせいただきたいのですが。

〇知事
 それぞれ、三都としてのお考えのもとでのお話だと思いますが、我々は、子どもたちを一生懸命育てて、そういった都市の維持に非常に役に立っているというようなこと。役に立つというか、はっきり言って、それぞれ地方自治体には役割があって、食料とか自然環境保全とか、あるいは、人材、人の育成とか、そういうことを地方の我々もすごく頑張っているんだということを三都の皆さま方にもある一定のご理解をいただければありがたいな、というところがあります。
 確かに、経済を足していけばそうかもしれませんが、それを支えているさまざまなものは、この国の基盤といいますか、基本というものは、繰り返しになりますけども、食料にしても命という意味の人にしても、環境保全ということにしても、やはり多くの我々地方がしっかりと支えているんだということは理解してほしいと、本当に思います。
 別に批判するつもりはないですが、それぞれの考え方でそれぞれの活動をするということですが、そういった一定の覚悟を持ってほしいという意味です。

〇記者
 衆院選の絡みで2点お聞きしたいのですが。
 まず1点目は、解散の話に戻ってしまうのですが、消費税の使途を変更するという部分で解散に踏み切ったということですが、その辺についてどういうお考えを持っているかというのが1点と。
 あと、2点目は、先ほど、公務を優先する形で要請があれば街頭に立つかもしれないという部分は、従前どおり自民党さんの応援という解釈でよろしいんでしょうか。

〇知事
 自民党さんだけとは限らないということ。これまでもいろんな場面、場面で、特定の党というよりも、人の付き合いとかいろんなことで、やはりこの人は頑張ってほしいな、というふうに今までもやってきましたが。
 それと消費税の話ですが、少子高齢化が進んでいくその中で、幼児教育の無償化や人づくり分野に大胆な投入を決断したということについては、期待するところがあるといえばあります。
 一方で、こう言ったらなんですが、2020年のプライマリーバランス黒字化目標という話があったと思います。それが困難とされたことについて、我々現場、地方行政を預かる立場としては、安定した地財運営ということにどういう影響があるのか、そこがすごく心配な部分です。
 それと、2025年対応ということをずっと言ってきているのですが、財源はいじらないということだったのですが、はっきり言うと、2025年に向けてのさまざまな対応、特に高齢化の状況がすごく進んでいる、あるいは、医療の問題等含めての、社会保障枠。そういった部分の枠については、財政措置だけはしっかりとお願いしたいというものはあります。
 15年も行財政改革をずっとやってきたので。どうなるんだろうと、地財対策等を含めての懸念とまでは言わないですが、不安というか心配なのです。心配な部分というものが、自分たち、地方を預かっている者とすればあるということは、ここは申し上げても失礼はないと思っています。
 制度設計その他含めて、これからいろいろ出てくるんでしょうけども、具体にどうなるのかというのがまだ見えないので、これ以上はちょっと言えないところです。

〇記者
 ありがとうございます。

〇記者
 使用済み核燃料の再処理工場について。
 ちょっと飛んで申し訳ないのですが、先週金曜日に、日本原燃が安全管理上の問題が相次いだことを受けて、来年度上期の完成目標を達成するのは厳しいという見方を初めて示しました。
 これについての受け止めと、あと、今まで23回延期して、今回、もし延期すれば24回目になる。当初の目標から20年以上経って、まだ本格稼働していない、この現状についてどう思うか、その2点をお願いします。

〇知事
 いつも申し上げてきたんですけども、要するにスケジュールありきという感覚というのは、とてもよろしくないものだと思っているんです。
 何よりも安全確保ということが、きちんと示されていかなければいけないと思っているんです。
 原子力規制委員会で新規制基準への適合性審査の合格ということはもとより、施設全般の安全性ということについて、しっかりと品質保証体制等の確立等も含めてですけれども、日本原燃においてなされるということ、それが非常に重要なことだと、逆に思っています。いつも申し上げてきたことなんですけども。スケジュールありきということにすると、やはりいろんな、この原子力うんぬんの分野でなくても、全般的に、はじめにスケジュールありきでいろんなことをやっていくと、やっぱり無理とか出てきてということはあってはならない。原子力でなくても、我々がやっている一般のさまざまな仕事についてもそうなんですけども。
 ということで、スケジュールありきでなく、安全確保ということを第一にしてほしいし、品質保証体制ということを、今もう一度、それぞれ再点検して、横串というのか、水平展開ということとか、水平だけではなくて、上から下まで縦も含めてね。しっかりと安全に対しての意識と具体的な行動と、総点検するというから、それを手落ちなくきちんとやるということ等含めて、要するにやるべきことをきちんとやって安全の姿勢というか、姿勢だけじゃなくて、具体に示しながらということが大事だと思っています。

〇記者
 選挙に戻って申し訳ないんですけど、先ほど知事も少しおっしゃいましたけども、政党、特に野党の動きが非常に活発なのですけれども、それに対しての受け止めを。

〇知事
 何と言ったらいいか分からない、もう。速すぎて分からないとは言わないけども。
 とは言うものの、それぞれに政治とか選挙とかは、主義主張というのかな、それぞれに言うべきこと、やりたいことがあるじゃないですか。
 だから、しっかりとした政策を、どう集まっても、どうまとまってもいいんですけども、今、この国にとって、さっき話しましたけども、必要なことをそれぞれどういう立場で、どういう形で、実際的に行っていくかということを示して、それぞれの政党の形に、これからなるんだと思うんですけども、政党として、分かりやすく国民の皆さま方に提示して、10月22日の投票日をきちんと迎えてほしいと思います。
 10月11日からは期日前投票ができるんだから、総務部長、10月10日以降に政党ができるというのはある?

〇総務部長
 10月10日は告示ですので、告示日までには。

〇知事
 では、やはり、ないはずですから、10月10日までに段取りというか、分かりやすく、こういうことをこうするんです、こうするんです、こうするんです、それぞれしっかりとお示しいただくということが大事だと思います。それぞれの思いがあるのだから、それぞれ思いのあるグループというか、その政党という形になることについて、(知事として)どうこう言う立場ではないと思っています。

〇幹事社
 他にありますでしょうか。
 これで会見を終わりたいと思います。

〇知事
 そういうわけで、「青天の霹靂」の出馬宣言10月7日なのでよろしく。

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