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知事記者会見(定例)/平成26年7月8日/庁議報告ほか

会見日時:平成26年7月8日 火曜日 11時15分から11時35分まで
会見場所:第三応接室
会見者:三村知事

○知事
 美術館の関係で、「美少女の美術史」展開催についてでございます。先ほど開催されました庁議におきまして、県立美術館から、平成26年度企画展第2弾として、「美少女の美術史」展について報告がございました。
 今回の展覧会は、古くから日本の芸術において重要な役割を担い、現在では世界から注目を集めます、日本の漫画、アニメにおける突出したモチーフでございます「美少女」をテーマとした展示となっており、青森県立美術館を皮切りに静岡県立美術館、島根県立石見美術館で巡回して開催されることとなっております。
 展示には、美術のみならず、文学、漫画、アニメ、フィギュアなどさまざまな領域を横断しながら、「少女」という概念に投影されました現代日本人の意識を探り、過去から現在に至る日本の文化を振り返るということになっております。
 また、今回の展示会のために制作しました、太宰治原作の「女生徒」のオリジナルアニメの上映でありますとか、関連イベントとして今世界的に有名でございます、村上隆氏プロデュースの「シックス・ハート・プリンセス」のコスプレ-ヤーによる演劇であるとか、ダンスなどのパフォーマンスステージの開催など、多くの見どころがございます。
 マスコミ各位におかれましても、周知方につきまして、特段のご配慮をお願い申し上げます。

 続いて、県営浅虫水族館の関係でございます。
 本日の庁議におきまして、県営浅虫水族館の来館者1,000万人達成記念イベントの開催について、これも報告がございました。
 昭和58年7月に開館いたしました浅虫水族館は、この夏、来館者数が1,000万人を達成する見込みとなっております。
 これに伴いまして、達成前のイベントとして、「1,000万人達成日予想クイズ」を実施しておりまして、正解者には抽選で10名様に、「浅虫水族館特別体験チケット」などをプレゼントいたします。
 また、1,000万人達成日には記念セレモニーを行い、1,000万人目のお客様には、認定書や1,000日間有効記念パスポートなどをプレゼントいたしますほか、イルカショーにおいて祝福セレモニーを開催します。
 また、8月25日からは、浅虫水族館のイルカや魚類など48種の生き物について、人気投票「ASM48総選挙」を実施します。ASMの意味は何かと聞いたところ、単に浅虫という意味だそうです。
 このように開館31年目を迎えました今年の夏も、浅虫水族館ではさらにパワーアップして誘客を図って参りますので、マスコミの皆さま方には、周知方について特段のご配慮をお願いします。

 続きまして社会保障・税番号制度の推進委員会の設置についてでございます。
 この度、私を委員長といたします「社会保障・税番号制度推進委員会」を設置し、先ほど、第1回目の会議を開催いたしました。
 この推進委員会は、番号制度の活用を通じた県民の皆さま方の利便性の向上及び行政運営の効率化に県が一体となって取り組むため設置したものでございます。本日の会議におきましては、「社会保障・税番号制度の導入に向けた取組について」を議題とし、制度の概要、作業スケジュール等について審議をいたしました。
 関連法も成立し、最初のスタートが28年の1月ということになりまして、県としては同制度の円滑な導入に向けましての必要な取り組みを進めていきたいと思っております。
 以上、庁議関係ご報告とさせていただきます。

○幹事社
 では幹事社からまとめて2点質問いたします。
 1点目です。今月1日、およそ11年ぶりの全日空が就航して、ダブルトラック体制が整いました。知事も実際にご搭乗されたと思います。改めてこのあたりの知事の所感をお願いします。また、今後路線の維持が重要になってくると思われますが、県として捉えている課題と、それに対する取り組みなどあればお願いいたします。
 2点目です。先般の六ヶ所村長選挙で当選した戸田衛新村長が、六ヶ所再処理工場の安全協定について国が災害対策指針を示すまでは結ばない考えを示しています。これを受けて県としての対応をどのようにお考えでしょうか。

○知事
 では1点目ダブルトラックの、ANAさんの話ですが、率直に本当に嬉しかったです。ずっと伊東会長といろんな我々県として路線のこともやってきたんですが、最初ずっと物販等をファーストクラスとかいろんなところで買っていただくとか、機内のお菓子というんですか、そういうのに協力いただくとか、本当にいろんなことがあったんですが、具体にこのダブルトラックということになったことにつきましては、本当に嬉しく思っています。
 改めて申し上げますが、札幌と青森、それから大阪と青森のダブルトラック化によりまして、両路線とも便数が増え、利用者にとりまして使い勝手のいいダイヤになりました。特に大阪線におきましては、全日空がナイトステイを行うことによりまして、大阪での滞在時間が大幅に拡大し、ビジネスや観光など、関西圏との交流が今まで以上に活発になるものと期待をするところでございます。
 運賃面でも各種割引サービスが充実し、利用者の方々がこの割安な料金で利用できるなど、ダブルトラック化によりまして、利用者の利便性が大いに向上いたします。そういうことから、今後、日本航空と全日空、両者競い合っていただきながら、札幌線、大阪線の発展に取り組んで欲しいと考えております。
 しかしながらこの路線の維持ということにつきましては、ダブルトラック化により提供座席数が大幅に増加するわけでございますから、全体の需要を伸ばしていく必要があると考えております。
 そこで、県といたしましては、ダブルトラック化による利用者の利便性向上を広く周知することや、全体需要の増加を図るため、青森空港振興会議を中心に関係機関と連携をいたしまして、テレビCMであるとか、新聞、ポスターなど、各種媒体の活用による私ども青森県内、県民の皆さま方へのPRということに取り組みますとともに、非常に大きな市場であるわけですけれども、先週私も行ってきましたが、大阪、関西地域でのこの観光プロモーションや、札幌へのPRキャラバンの派遣など、札幌や大阪での路線就航PRも積極的に実施を今しているところでございます。
 本州の最北端に位置します私ども青森県にとりまして、航空ネットワークは国内外とのビジネス展開、あるいは交流人口拡大など本県の経済の活性化、元気づくりに欠くことのできない重要な役割を果たすわけでございます。
 今後とも両航空会社と、あるいは関係機関と力を合わせまして、路線の維持拡大に向けて利用促進に取り組んでいきたいと考えております。

 続いて、戸田村長さんからのお話の件でございます。
 私ども青森県では、県民の安全・安心を確保するため、核燃料サイクル施設につきましても、原子力発電所と同様に、福島原発事故を踏まえた防災対策の見直しが必要と考えており、六ヶ所再処理工場の操業までには、関係自治体の責務として原子力災害対策指針に基づく地域防災計画(原子力編)等が整備されていることが必要であると考えております。   
 このためには、国におきまして、原発以外の原子力施設に係る原子力災害対策重点区域の範囲等について検討を速やかに行い、指針を策定する必要があり、戸田村長さんも同様の認識から発言されたものと理解しているところでございます。
 県としては、速やかにこの地域防災計画(原子力編)の修正等に着手できるよう、早期の指針策定に向けて働きかけていきたいと考えているところでございます。
 以上です。

○幹事社
 ありがとうございます。では各社からお願いします。

○記者
 原子力の話があったので、ひとつ、もうひとつ、ついでに聞かせてください。東北電力がですね、東通原発の新規制基準の安全審査をですね、6月10日に申請いたしまして、17日に早速第1回目の会合が開かれたんですけども、この会合の中で原子力規制委員会の方から、若干申請内容が準備不足であるというような指摘がございまして、それで今東北電力さんの方でいろいろ対応を検討されているんですが、申請する前日に県の方も事前了解をしておりましてですね、一部の市民団体の方からは、事前了解した県の方も責任はどうなのだろうというような厳しい指摘もございまして、そのあたりについてどのように考えているかお聞かせ下さい。

○知事
 この件につきましては、私どもとしての話もさせていただいてきましたけれども、要するに新規制基準による安全対策というもの、これはもう早く確実にきちんとやって欲しいということ等も念頭にあったわけでございます。従って国に対してその安全規制を、要するに我々としては早く安全対策をして欲しいということがあったものですから、簡単にまとめていいますけれども、同じことをずっと言っていますから、それで県としても、了承はこれは何か、もしですね、いろんな方々が誤解しているとあれですけども、あくまでもこれは安全を確立するためのことであって、要するに再起動うんぬんについてのことではないということだけは申し添えておきたいと思っております。

○記者
 事業者に対してはしっかり対応して欲しいという部分があれば。

○知事
 事業者に対しては、いつも申し上げておりますが、国のいわゆる審査等もそうでございますけれども、新規制基準に対しての安全対策というものを、早期にきっちりと確立していくということ、というのは今も現物という言い方も変ですけど、燃料とか置いてあるわけでございますから、当然動いていようが動いていまいが、何よりも安全対策をきちんとやってもらうということについては、これまでも申し上げてきましたが、今後とも申し上げていきたいと思っております。繰り返しになりましたけれども、いわゆるスケジュールありきうんぬんということでないということについても、申し添えておきたいと思います。

○記者
 集団的自衛権について伺いたいんですが、現行の憲法下ではですね、行使ができない集団的自衛権をですね、政府が閣議決定で解釈を変更することで行使できるという動きがありましたけれども、県内では自衛隊とか米軍施設がある青森県として、県民のですね生活安全なんかにも影響を与えるものだと思うんですが、それについての知事のご所感を伺いたい。

○知事
 閣議決定ということがございましたが、私どもの憲法が持っている平和にかける理念というのは非常に重要な意義があるものと考えております。一方国家というものについては、この防衛上の安全保障、食料の安全保障、エネルギー安全保障という、いろいろ各ジャンルあるわけですけれども、この安全保障というものについては、しっかりとその内容を国民に示して、それぞれの分野、国民を守っていくという責務もあると思っております。こういう形で政府として進めるということがあったわけですけれども、これの案件は私ども日本の国の防衛についての安全保障の根幹に係わる非常に重大な問題でございますから、その手法も含めて国民の皆さま方が納得できるような形というものが重要だと思います。更にもう少しお話をさせていただけば、例えば国民の生命を守るために認められる個別の自衛権との区別のことであるとか、限定的というのはどういうことであるとか、そういったことなど、細やかな説明をこれからの国会でいろいろやるという話だったと思いますけども、丁寧な手順で国民的コンセンサスに対しての最大の努力というものは必要だと思っていますけども。

○記者
 再処理工場に関してなんですけれども、先ほどの安全協定の話なんですが、国に対して働きかけをしていくということで、必ずしも指針の改定がなければ、指針の改定が行われなければ、安全協定は結ばないというふうな表現までは至っていないのかどうかということを1点確認したい。
 もう1点は、再処理工場の審査が、当初事業者が見込んでいた半年を、時間として過ぎようとしているんですけれども、補正を求められたりとかいろいろ審査が長引いている、また、その手段・姿勢について事業者に対して批判が出ているという、この審査の状況をですね、直接どこまで見ていらっしゃるかというのもあるんですが、どのように感じていらっしゃるかということをお願いします。

○知事
 安全協定うんぬんということの前の段階、福島第一原子力発電所でああいった事故があったわけですから、やはり防災対策の見直しということは非常に重要なことでございまして、そのためには、やっぱり国としての指針というものについてしっかりと示す必要があり、それに合わせて地域防災計画というものをきちんと打ちたてていくという、本当にごく当然やるべき手順をやるためには、国としての指針策定ということが重要だと思っているという思いでございます。
 もう1点でございますけれども、六ヶ所の再処理工場を含めて、いろいろと規制委員会において、新規制基準への適合性ということについては、それぞれ審査中であったり、審査が止まったりとかいろいろあると思いますけれども、どこまで国による安全性の確認ということを受けるかといことが重要だと思っておりますので、規制委員会もいろいろとやっているんだと思いますけれども、それは国としての仕事であるわけでして、我々とすれば、何よりも国としての安全性の確認ということがしっかりと行われることが、全てにおいて前提だと思っているということは言い続けてきました。保安院の頃からそういう思いでございます。

○記者
 1点目の方は、当然、操業とかというよりも前に、国としては指針を示してもらえるだろうというお考えでいいでしょうか。

○知事
 指針等があることによって、いわゆる地域防災計画をきちんと対応するということで、1F(福島第一原子力発電所)の事故があった後ですから、原発の方でもそれぞれにやっているわけですし、多分そのことで原子力関連施設については、それぞれどういう指針があり、それに対して、避難計画でも防災計画でもそうですけれども、そういった計画がちゃんとできなければ、その次の段階にはまず進まないというのが常識的にそうだと思うんですけども。

○記者
 もう1点なんですけれども、後半の方なんですが、審査のことなんですが、事業者の取り組みについてかなり批判が相次いでいるということに関しては、何かこう頼りないですとか、そういう感覚はあるでしょうか。

○知事
 事業者として、当然、自分たちがどのような対策をするとか、特にこの安全ということに関わってきますから、しっかりと審査をしてもらえる型、状態というものを提出していくということはもちろんのことだと思うところでございます。また、規制委員会としても、それに基づいて、繰り返しとなるんですけれども、安全性の確認をこれはきちっと行っていただくということが、全てやっぱり今の状況においては大事だと思っています。

○記者
 今度三沢に配備されるF35についてちょっと伺いたいんですけれども、以前、小野寺大臣と会談されたと思うんですが、その時に三沢に2017年度にF35が来るという(見通しが明らかにされたとの報道がありましたが)、つい先日アメリカのF35が出火事故があって、飛行停止の状況になっているという報道があったんですが、ちょっとその原因が分らなくて、その原因が分かるまでまだ飛べないというような、そういった機種が三沢に来ることについて、どうお考えでしょうか。

○知事
 言い方あれなんだけど、飛べないんであれば来れないんだからということになると思いますけれども、何よりもいわゆる実際に乗る人にとってもそうでしょうけれども、安全性というものはどのジャンルでもしっかりとしなきゃいけないことでございますから、しっかりと原因究明して、安全対策等を進めることが、今重要だと思うんですが。

-以上-

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