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平成23年1月 定例会見/庁議報告他

会見日時:平成23年1月4日火曜日 11時32分から11時58分まで
会見場所:第三応接室
会見者 :三村知事

○幹事社
 明けましておめでとうございます。
 庁議案件からお願いします。

○知事
 それでは、まず庁議案件の前に新年の所感というのでしょうか(を述べさせていただきます)。明けましておめでとうございます。
 この正月は、東北新幹線が全線開業しての初めてのお正月であります。青森県でお正月を過ごすために新幹線で帰省をした、あるいはおいでになられた方々も大勢いらっしゃることと存じます。新たな年2011年は、新幹線が全線開業した実質最初の年となるわけでありますが、本県の更なる飛躍に向けた大事な年であり、そして、またとないチャンスの年でもあると考えております。このチャンスをしっかりと活かしていくことが、県勢発展のためにも重要であると考えます。
 まず、4月から7月にかけましては、「行くたび、あたらしい。青森」をキャッチフレーズに、JR6社による「青森デスティネーションキャンペーン」が実施される予定であります。また、年間を通じまして数々のコンベンションが開催されることになっております。交流人口の増加が見込まれるところでありますが、こうした多くのおいでくださる方々に対しまして、私ども青森の多彩な魅力、もちろん人の魅力も加えて、しっかりと伝えたいと考えております。
 あわせて「未来へのあおもり観光戦略」を展開する観光産業はもちろん、本県の得意分野であります「食」産業など、様々な取組を一体的に進め、開業効果を産業全体、そして県全体へ波及させていきたいと考えております。また、そうした取組を進めるにあたりましては、県民の皆様のエネルギーを活かしていくことが重要であると考えています。
 今、県内各地におきまして、新幹線の全線開業、そして青い森鉄道の全線開業を契機に、県民の皆様一人ひとりが積極的に動いて地域の元気を創っていく、それぞれの「未来への挑戦」が行われるようになってきているところです。こうした地域の魅力づくりの取組を産業・雇用など、あらゆる分野の活性化に結びつけて県全体を元気にしていきたいと考えます。
 これまで着実に積み上げてきた取組をさらに進め、挑戦する心を大切に、県民の皆様とともに青森県の元気づくりにまい進する所存でございます。
 私たち県職員一同、思いを新たに自主・自立の青森県を目指し取り組んで参ります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 
 では庁議案件に入らせていただきます。
 まず、青森県国民健康保険広域化等支援の方針についてです。
 医療保険制度は、暮らしやすさが守られ、安んじて生きられる社会の基盤をなす制度の一つです。
 市町村が運営いたします国民健康保険は、被用者保険に加入する者などを除く全ての者を被保険者とする医療保険制度であり、国民皆保険の最後の砦ともいえるものです。
 国民健康保険は、医療給付費の増加や保険料の収納率の低下などから、特に小規模な市町村においてはその財政運営は不安定なものとなっています。
 このような状況から、国民健康保険の健全な運営を目指すひとつの方策として、財政運営の安定化を図るための取組をより一層進めるため、広域化等支援方針を策定いたしました。
 なお、現在、国の「高齢者医療制度改革会議」において、新たな高齢者医療制度とともに国民健康保険事業の運営のあり方につきましても取りまとめが行われ、関連法案が国会に提出されることが予定されているところですが、方針の内容につきましては、今後、国民健康保険事業の運営のあり方に関する具体的な方向性が明らかになった段階で、必要に応じて見直しを行うこととしています。
 
 もう1点、平成20年度県民経済計算につきましてご報告させていただきます。 平成20年度の県民経済計算について、担当部長から報告がありました。
 この年は、いわゆるリーマンショックの年でございまして、全国的に、あるいは世界的に非常に厳しい年でした。本県経済は製造業など第二次産業の生産額が大きく減少したほかに第一次産業、第三次産業も低調に推移しましたことから、平成20年度の「県民総生産」は名目で4兆4,751億円、実質で4兆8,192億円となりました。
 この結果、経済成長率は、名目でマイナス3.0%、実質でマイナス2.8%と、いずれも2年連続のマイナス成長ということになりました。国全体としても名目でマイナス4.2%、実質マイナス3.7%というように国の方の幅は非常に大きかったことも併せてご報告させていただきます。
 しかしながら、実質の県内総生産額は、比較可能な平成8年度以降では、平成18年度、平成19年度に引き続き3番目に高い数字となっています。
 また、県民雇用者報酬、企業所得、財産所得からなります「県民所得」ですが、こちらは3兆2,978億円で、前年度に比べマイナス4.5%となりました。
 なお、国全体としてはマイナス7.1%と、これは国の方は非常に大きく下げております。私どもの部分、県民一人あたりでみますと236万9,000円となり、国を100とした場合の水準は86.0ですが、前年度に比べ3.2ポイント増加しました。これは比較可能な平成8年度以降で、実は青森県としては最も高い水準、要するに国ベースに最も近づいた水準であるということでございます。
 県経済・雇用情勢、さらには財政環境の厳しい状況にはありますが、次のステージに向け、限られた財源を効果的に活用し、「青森県基本計画・未来への挑戦」、これを着実に進めていきたいと考えている次第です。
 以上、庁議案件のご報告とさせていただきます。

○幹事社
 幹事社の方から質問をしたいと思います。
 1問目ですけれども、2011年は新幹線全線開業後の1年、そして特に三村県政にとっては2期目の総仕上げの半年間なんですけれども、県政の諸課題についてどのように取り組むか、今年の抱負をお願いいたします。
 2問目、今年は6月に知事選を予定している年でもあります。知事は3選出馬を表明されていますけれども、年末年始にかけて民主党からも出馬に向けて準備を進めているとの報道が出ています。そのあたりを含めて、知事選に向けた意気込みをお伺いできればと思います。また、選挙では県民に特にどういった政策について訴えたいか、そのあたりも思いがあれば教えていただきたいと思います。
 
○知事
 まず新幹線の関連ということになりますが、我々として、交流人口の拡大に向けての実質的な1年目、スタートの年だということで考えている次第です。DC(デスティネーションキャンペーン)に向けての1,573のコンテンツについて、JRの方々から、あるいは旅行業界の方々も含めて、これだけいいコンテンツがある、よくまたそれぞれ一生懸命自分の地域を見つめ直し、問い直しして探したなということがございました。そういった、県だけではなくて、県民の皆様が、地域の方々が準備、段取りしてきたことを一斉に進めていく、旅行商品としても、あるいは交流人口を増やすための種としても進めていくことが大事な年となっていくと思います。
 4月23日からDCキャンペーンでダッシュしていくということになると思いますし、夏のインターハイとかコンベンション、本当に多くの方々が青森を訪れてくださるわけでございますから、未来への観光戦略の各分野ごとに、どういう目標でどう進めるかということを掲げさせていただいたのですが、これを本当に具体に進めることによって開業ダッシュと、交流人口を増やしていくことが始まる年であると考えています。
 それから知事選関連と、2期目の課題ということで、私の場合は3期目を目指すわけですけれども、今の6月までの任期の中における課題と関連してお話をさせていただきます。
 まず、我々青森県にとりまして何よりも大切なことは、自分自身の強い思いとしてこの8年間進めてきたことは、青森県を、一言で言えば潰さないということです。行財政基盤の安定なくして県政なしということでございまして、行財政改革の徹底ということと、目指すべきは収支均衡ということですから、これは今後も1つの大きなテーマになってくると思っています。
 本日、新聞に(県のプライマリーバランスの推移の)表が載っていましたけれども、(プライマリーバランスの黒字化が)着実に進んできたわけですが、この着実に進んできたペースをたゆまず、ひるまず、行財政改革ということ、これこそ継続が力となる部分だと思っています。これを6月までと、それから今後も非常に重要な部分として自分としては考えています。そして何よりも私ども青森県の場合は、産業、雇用ということが大きな課題と思っています。今の2期目の4年間で誘致と増設した企業の数が90いくつなんですけれども、これが今、最終的な詰めに入っている事案等もございますから100を超えたいと思っています。これで8年間でトータル200を超える誘致と増設になるのですが、こういった戦略的企業誘致ということは即効性がございますから、これからも継続的に進めていくべきだと考えています。
 そして、その一方で、産業、雇用の分野では得意分野を伸ばすということが大切だということを常に申し上げてきました。得意分野とはやはり食、農林水産業とも関連して参りますけれども、食に関わる産業、これを6次化のためのプラットホームづくりをしてきたわけですが、こういったことをさらに推し進めていかなければいけないと思います。
 そしてまた、我々、目指すべきはこれからどんどん世界ということになると思いますので、我々としてそういったことも意識しながらの食産業の部分、あるいはそれにも関連しますが、インキュベーションをいろいろとやってきました。要するに起業・創業ということですが、やはり我々青森の産業力、雇用の場を改善していくのに大切なこの分野においてもさらに強化していくことが大事だと思っております。
 環境エネルギーの分野におきましても、世界の最先端部分等もあります。再生可能エネルギーといった部分における、いわゆる環境エネルギービジネスといったことも認識すべきと思っています。
 また、もう1つ、命とか健康という部分も非常に大きな課題であると考え、これまでも着実に保健・医療・福祉包括ケアシステムを進めてきました。日本でも最初になりますクリティカルパス(地域連携パス)、あるいは保健師さんを導入しての地域診断システムづくりとか、要するにシステムづくりというものを進めてきたわけです。また医師確保のことにつきましては、良医を育むグランドデザインをしっかりと段取りし、少なくとも研修医がこれまでで最大に増えているとか、あるいは医学部の合格が倍増するという具体の数字で出せる成果も上がってきたわけです。いわゆるシステム全体として包括ケアを進めていくために医師、保健師、コメディカル、そういった人財の育成等も大変重要な課題になってくると考えています。
 やはり、命をこの青森で安心してしっかりと守れる仕組みがあり、その中にまた産業、雇用というものがしっかりと打ち立っていくということが大事です。
 そして人づくり、これはもう本当に意を用いてきました。教育、人づくりという分野につきましても、農業のトップランナーもすごい元気になっていますし、あおもり立志挑戦塾のメンバー(修了生)が自分たちでサークルを作って動いてきてくれています。そういった熱い心を持った人財育成ということにつきましても、さらに意を用いていきたいと思っています。
 ともあれ、厳しい財政環境の中で種を蒔き、今、芽が出て参りました。これらをしっかりと育て、青森の未来を切り拓く、そのことが自分自身の責務であると考えています。青森県をぐぐっと元気にしていく、そういうことでまた走っていこうと思っています。
 そして、世界とつながる青森ということを我々も意識する時代に入ったなと考えています。
 また、これから青森県をよくしていこうと、いろいろな方々がいろいろな思いを持ってくださると思います。いわゆる政治というものもお互いに政策やアイディアを見つけていくものですので、今後、いろいろな方々からいろいろな思いを聞かせていただくこと、そのことが非常に重要かと思っています。具体のことはございませんので、それ以上の発言は控えるべきかと思っています。
 
○幹事社
 各社さんお願いします。
 
○記者
 知事選の対立候補について、具体のことは控えたいということですが、県民は、このことについて新聞各紙でも報道されておりますし、知事がどう反応するかと非常に興味深く注視をしているのですが、もう一度、そういう県民が知りたいことに対して、もうちょっとできましたら具体的にお答えをいただけたら。
 
○知事
 具体にと言っても、候補者としてという方が報道(された)という段階で申し上げるのは適切でないと思っているのですけれども。
 ですから、いつも話をしていますが、青森県、地方が良くならなければ日本は良くならない、そういう思いで自分自身、この仕事、政治ということを一生懸命、町長以来やってきました。それぞれがそれぞれの立場で、この日本や青森県を良くしたいとそう思っているわけでございますから、そういった方々がいろんな立場、いろんな方向で良くしようと目指していくこと、これは本当に大切なことだと思っています。
 
○記者
 新幹線が開業し、交流人口の拡大に向かって実質的なスタートの年ということで取り組んでいきたいというお話がありましたけれども、県として交流人口の拡大、どんどん人を呼び込むための後押しというか取組、具体的にお考えになっていることとかありましたらお知らせいただきたいのですが。
 
○知事
 県として、市町村と連携しながら、キャンペーンも含めて仕掛けてきたものを具体の旅行商品にしてもらうため、観光連盟等を通じながらどんどん働きかけ等をしているわけです。これがよりよく動くよう、例えば、JRがリゾートあすなろを使ってバスとフェリーで繋いで(陸奥湾沿いを循環する)コースを作ったじゃないですか。そういう時に下北県民局が、もっとみんな(観光客)が来てくれるような段取りやブラッシュアップを一緒になって進めているという思いがありまして、あとは、この4月のスタートダッシュでどれだけ勢いをつけていけるかと。そのことで、どの仕事もそうでしょうけれども、最初の「ワッ、(観光客がたくさん)来てくれた、よし、いろいろやるぞ」という意欲というか、熱気が大事です。それが相手にも伝わるし、自分たちもそれでまた動いていくというんですか、そういうことだと思います。
 (新幹線開業)初日12月4日に強い風が吹きました。(リゾートあすなろは、)世界最新鋭のハイブリッドカーですが、風のために野辺地で止まりました。でも、(代行バスで到着した観光客を出迎えるために)下北の「ほっかむり隊」が現れて、いろんなこと(おもてなしイベント)をやったんですね。そうしたら、青森って、こんなに風が吹いている中でもみんな元気にいろんなことをやってくれるんだなという反響がありました。それをどんどん大きくしていくことが大事だと思っています。
 具体には各県民局を通じて進んでいると認識いただければありがたいと思っています。各メディアの皆様方にも、なにとぞ一緒に笑顔のキャンペーン、おもてなしの心キャンペーン、さらにご支援いただきますことをお願いしたいと思います。
 
○記者
 知事選ですけれども、先程、地域を良くするためにいろんな政策や思いをぶつけ合うということをおっしゃいましたが、その中で知事は2期、8年間をやられた、それを踏まえて自分が(知事として)最適であると、そういう自信をお持ちなのかどうかということを。

○知事
 自分自身、基本としてきたことは青森県を潰さない、青森県で食えるようにしていこう、命を守れるようにしていこう、人の力に溢れる青森県にしたいということで、じっくりと積み重ね、積み重ねで仕事をしてきました。重き荷があったら、その重き荷をどうして将来軽くするかということも含めて、いろんなことで地道な積み重ねをしてきました。その積み重ねてきた、あるいはいろんな種を蒔いてきた、これを自分として花開かせていく、そのことに対して自分自身が全力で頑張っていきたいと、青森県をぐぐッと元気にしていくのは自分だと、また先頭に立って走っていくぞと、そういう思いです。
 
○記者
 新幹線が来てちょうど1か月ということで、具体的に何人乗ったかというのはJRが適当な節目で公表すると思うのですが、この1か月間の手応えと、あと年末にツーリストを取材した時に、早めにお客さんから良かった点、不満や不便だったという点を聞き取って、それを早めに直さないといけないということをおっしゃっていました。もうちょっと工夫が必要だなとお感じになった点は、この1か月でございますでしょうか。
 
○知事
 二次交通として、100いくつの仕組みを作っているんですけれども、その部分の精査をしています。様々なマーケティングリサーチをしているわけですけれども、冬場の困難の中で、よく健闘していると思います。今後、旅行商品が相当造成されていますから、DCを含めてたくさんの方が来た時に、二次交通を含めての適切な対応、どういった課題があるかということがむしろしっかりと見えてくるのかなと考えています。
 何か補うことがあれば。
 
○商工労働部長
 今までの中で、入り込み客がかなり増えているという感触をもちろん持っていますけれども、様々なファクターがありますし、前年と比較するというだけでいいのかという部分も含めて分析させていただいています。
 それからお客様に対するアンケートの中で、どのような良さ、不便があるかを計って改善につなげていきたいと考えています。もうしばらくお時間をいただければと思います。
 
○知事
 それではどうもありがとうございました。またよろしくお願いします。
 
-以上-

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