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臨時会見/県立美術館開館準備局の新設及び県立美術館の運営体制について

会見日時:平成17年11月25日(金) 9:45 〜 10:05
会見場所:第三応接室
会見者 :三村知事

○司会
 ただいまから、県立美術館の運営体制につきまして、知事から報告がございます。議会の予定がございますので、時間は10時までとさせていただきますのでよろしくお願いします。

○知事
 それでは、12月1日付けをもって行われる県立美術館に係る準備組織の発足について御報告いたします。青森県立美術館は、県民に親しまれ、愛されるとともに、三内丸山遺跡と一体となった文化観光拠点として、青森県の個性豊かな芸術文化を世界に向けて発信することを目指し、来年7月13日に開館を迎えます。私は、10月30日に開催いたしました県立美術館竣工記念シンポジウムで、子どもたちを大切にする美術館、すべての県民の可能性を大切にする美術館、新しい価値を大切にする美術館、芸術の連帯を大切にする美術館を骨子といたしますパブリック・アナウンスメントを宣言しましたが、開館まで7ケ月余りとなり、万全の備えをもって開館の日を迎える必要があると判断し、本日、「県立美術館開館準備局」の新設を内示したものです。
 12月は、プレイベントのうち最大規模で行われる県民参加型演劇「津軽」が公演されるなど、県立美術館に対する県民の関心が大きく高まる時期であります。
 これを機会に、新体制をもって開館準備を加速化させたいと考えるものであり、キャップである準備局長には、専任の部長級職員を新たに配置し、組織強化を図りました。この準備局の新設に伴い、美術館整備推進監は廃止することといたしました。
 併せて、「青森県立美術館運営諮問会議」及び「三内丸山文化観光拠点づくり推進連絡会議」を12月1日より発足させ、開館準備と開館後の美術館運営等の強化を図ることといたしました。運営諮問会議の委員には、県立美術館の設計者でもある建築家の青木淳氏、コミッションワーク「あおもり犬」、犬の「あおもり犬」の制作者である本県出身の美術家奈良美智氏、国際的なネットワークを構築し、優れた芸術企画を実践されております水戸芸術館芸術監督の逢坂恵理子氏の3名に御就任いただく予定になっております。
 いずれも芸術分野や美術館運営で優れた実績と高い見識を有する方々であり、美術館運営の基本方針や将来の方向性など、基本的な事項について助言をお願いすることとしております。
 また、「三内丸山文化観光拠点づくり推進連絡会議」は、県立美術館の開館を機に美術館と三内丸山遺跡、縄文時遊館との一体運営を図ることにより、本県を代表する文化観光拠点としての新たな魅力づくり対策を総合的に展開するために組織するものであります。関係部局長により構成されますが、課長級職員によるところの幹事会議がこれを補佐する形となります。
 以上、美術館開館までの限られた時間の中、不退転の決意をもって準備を進め、県民の皆様に御満足をいただける美術館を創りあげて参りたいと考えております。改めまして、県民の皆様の御理解、御協力をお願い申し上げる次第です。

○記者
 美術館整備推進監の黒岩恭介さんなんですけれども、美術館の館長予定者として招聘されて来たとお聞きしておりますが、そのような方を近代文学館長として異動させるという理由をお聞かせください。

○知事
 シャガール等を含めて全体をこれからもやっていただくんですけれども、私どもとして、いわゆる絵が並んでいる従来の美術館という発想から、御存知のとおり、演劇もあれば、音楽もあれば、矢野顕子さんも来ますけれども、映画もあれば様々な表現ということを重視していく中において、更に美術館において総合的に運営諮問会議、要するにアドバイザーですけれども、そのアドバイザーの方々を用いて有機的に運営をしていこうという思いであります。

○記者
 黒岩さんについては、正式な有識者による選考委員会を設けて、その選考を経て、今まで館長予定者としてきて、ここまで来たということですけれども、突然の移籍としては、フォーメーションなどはどのように考えていらっしゃるのですか。

○知事
 黒岩さんにもお話たとおり、今のシャガール展を含めて、兼任の辞令ではございますからお仕事をしていただくわけです。また繰り返しになりますけれども、従来の仕組みで考えていたものと大きく、美術というより総合的な芸術、あるいは私ども青森の情報発信館というんですか、そういう役割を三内丸山と共に担っていく形を考えたものですから、諮問会議の方、アドバイザー等々で美術館については進めていく。その全体として三内丸山、いわゆる推進運営会議の中でこれまた共に結合して補って進めていくという仕組みを考えた次第です。

○記者
 ですと、新しい館長については、今後どのような形で選考していく予定ですか。

○知事
 当面、私自身が知事職でありますけれども、いわゆる様々な農林水産部のトップセールスということで続けてきております。というように美術館という枠に留まらず、私どもご存知のとおり、あおもりツーリズムの中で都市型観光等ということで話を申し上げているわけでございますけれども、いわゆる誘客等含めての総合的なPR及びセールス、そしてまた様々な部分を統括する形で私自身が館長、というべきかどうかはともかくとして、この部分の指揮を執ることとさせていただきます。当面の館長。軌道に乗るまで。

○記者
 開館も含めて。

○知事
 開館も含めて。開館時は従って私自身が。現状の予定では新幹線ワークの方も含めて全体としての有機結合、要するにトータルとしての美術館という名の美術館ですけれども、三内丸山プラス総合芸術というんですか、総合的な表現の場としてのここを大きくPRしていきたいという思いがありまして、自分自身がとりあえず指揮を執るという形になります。

○記者
 知事が館長になるということでよろしいんでしょうか。

○知事
 形式上はそういう形になります。

○記者
 それは何日付けで。

○知事
 まだ開館してないですから、何日付けでとは、別に決めてない。館長的な役割を当分私がしていくということでございます。

○記者
 今の質問に関連して、後任の館長といいますか、当面知事が兼務するということと、館長不在ということとどちらになるんでしょうか。

○知事
 現実のいわゆる美術館に限った部分については、文殊の知恵、三人寄ればってところですけれども、その形が事実上の館長的な部分を行っていくことになります。いわゆる対外的な部分、その他、総合的にこれを情報発信していきたいものですから、その部分を私自身が統括していくという形になります。

○記者
 知事、当面ということなんですけれども、いつごろまでに、例えば、後任の館長が選考される予定ですか。

○知事
 美術的な部分での総合販売とまではいかなくても、美術館の総合PR及びその普及活動戦略のある程度の方向性を示す中において、総合的にプロデュースし、連帯できる人、という形で、真剣にその部分は検討していきたいと思っております。

○記者
 まだ時期的な目処はないんですか。

○知事
 というよりも7月開館ですから。それまでの間、とにかく私自身がそういう形で全体の指揮を執らなければという思いでいます。

○記者
 どうしてこの時期なんですか。なぜこの時期の人事異動なのか。夏とかですね、一年前とか切のいい時期じゃないのはなぜですか。

○知事
 開館準備としてはいよいよの時期が今なんです。長谷川舞台芸術総監督以下、様々な具体のイベントが一気に始まったわけです。我々にしてみれば総合販売戦略的にグッズをどうするかとか含めて、いよいよ本格的に、箱もできて、御存知のとおり皆さん方に観ていただいて、具体のいろんなものが始まったところですから、ここでインパクトとしてばぁーっと、今日も記者会見させていただいたんですけれども、正直言って波状的にいろんなことを仕掛けていく、大変恐縮ですけれども、そういう流れだという風に御認識していただければと思います。
 やっぱり常に注目される美術館というか、総合的に芸術を発信していく場として仕組みのひとつとお考えいただければ、大変恐縮ですがありがたく思います。

(知事退席)

○記者
 開館まで知事が館長予定者としての役割を担いつつ、一方でまた新館長の選考を進めていくということでよろしいですか。

○副知事
 先ほども言いましたように、黒岩さんは5年前でしたか、審査委員会ができ、そして選ばれた。館長候補として選ばれた方です。三村知事になりましてから、三内丸山と一体としてやっていく、あるいは演劇だとか映画だとか総合芸術の方に美術館の内容が大分変わりました。黒岩さんは学芸員として非常に立派な方である。見識もある方だと思っております。が、いわゆる当時の美術館に対する考え方と今日の考え方が大分変わってきた。館長という立場も大分変わってきた。従って、そういう観点からもう一回、考え直そうということ。まず、大事なことは、この運営諮問会議というのは実質の館長であると考えていただければ大変ありがたいと思います。県立美術館の設計者である青木淳さん、それから奈良美智さん、それから国際的なネットワークを構築した優れた芸術企画を実践されている水戸芸術館、水戸市の美術館でございますけれども、逢坂恵理子さん、この3人からいろんな運営方針とかを出していただいて、それに基づいて運営させていただくということでございます。むしろオープンまではそういう方向で進んでいった方が、今の青森県立美術館の理念というか、そういうものに合う。そういう考え方で運営諮問会議を作ったんですね。それで、知事が当面、その座長としてその方々から意見を聞きながら、事務局長に下ろし、その後、各課とかに下ろしていって仕事をしていく仕組みに変えたということです。

○記者
 すいません。こちらの館長というのは、知事になるんですか。

○副知事
 館長というのは、今のところ知事。形式的には知事と考えてください。
 この左側にある全体が館長なんだけれども、実質的に館長というのは一人でございますから、知事が館長。その知事が議長となっていますよね、その3人のご意見を聞きながら、運営方針を決めていく、それを事務局に下ろしていく。あるいは、「三内丸山文化観光拠点づくり推進連絡会議」へ下ろしていくという仕組みにしていくということです。

○記者
 よく分からないんですけれども、黒岩さんはこのことについては納得されているんですか。

○副知事
 当然、説明してあります。

○記者
 三内丸山との一体運営というのは具体的にどういうことか教えてください。

○副知事
 元々、三内丸山については行政改革プランの中で入園料を取ればいいのではないかという話がありました。今の考え方、美術館そのものが、皆さんもご覧になって分かると思うんですが、三内丸山を意識して美術館そのものが構成されています。三内丸山を掘ったところの土の色っていうんですか、それをふんだんに取り入れておるわけでありまして、三内丸山からいわゆる美術館に行く仕組みについても随分工夫しております。その意味で三内丸山と美術館を一体的に運営していこう、そのかわり、三内丸山に来る方、年間40万人位いるということでありますから、その方々が美術館に足を運んでいただけるようにした方がいいのではないか、そういう中で料金のあり方を考えたらどうか、ということでずっと検討して参りました。三内丸山と県立美術館を一体的に運営することによって相乗効果を発揮していくということで、美術館のあり方が当初の5年前から見ると大きく変わったわけであります。
 それから、もうひとつ。演劇だとか映画だとかその他の芸術についても、いわゆる美術ばかりでなく、そういうものも総合芸術の中であそこで体現していこう、あるいは県民に実際見てもらおう、あるいは体験してもらおうということで県立美術館の考え方が理念が大きく変わったということです。黒岩さんは美術家として非常に見識の高い方でございますけれども、全体的な運営という意味で、こういう組織を考えた。

○記者
 黒岩さんは近代文学館長ということなんですけれども、この肩書きで、どういう形で新しい美術館に関わっていくんですか。

○副知事
 美術館には参事としてそのまま残るわけです。今、シャガール企画展を彼が前面に立って外国との交渉をしてきております。このシャガール企画展というのはオープニングの非常に大切なものでございますので、これにまず集中していただくという考え方でございます。

○記者
 館長でないということは、事実上の更迭ということじゃないんですか。

○副知事
 いや、そうじゃなくて、さっきも言ったとおり運営の理念が変わってきたということ。さっき話したように美術だけではない、総合芸術に変わってきたということ、それから三内丸山との一体運営。そういうことで変わってきたということでございまして、シャガール企画展について彼にはきちんとやってもらいたいということでございます。

−以上−

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