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平成17年7月 定例会見/庁議報告ほか

会見日時:平成17年7月4日(月) 11:30〜12:00
会見場所:第三応接室
会見者 :三村知事

○幹事社
 では、庁議案件からお願いします。

○知事
 庁議案件からご報告いたします。
 まず、市町村合併の推進に関する今後の取組について説明がございました。
本県の市町村合併は着実に成果を挙げてきていると認識しておりますが、地域によっては進捗状況に差が見られるところもあり、地方分権の一層の推進や厳しい行財政状況等に対応するためには、市町村合併は、なお引き続き重要な取組と考えております。
 このため、合併新法及び国の基本指針に示された視点を加えつつ、引き続き自主的な市町村合併を推進していく必要があることから、各部局長には、市町村合併がまさに本県における地方自治の将来の姿を決めるものであることを強く認識し、市町村の主体性を尊重しながら、庁内で十分連携、協力して、合併に向けた地域の取組を積極的に支援するよう指示したところであります。

 つづいて、記者質問にも出ているのですが、庁議案件として報告させていただきます。
 ITERのサイト選定を巡り、本県六ヶ所村とフランス・カダラッシュの両候補地への支持が拮抗する状況がしばらく続きましたが、去る6月28日にモスクワ市内で行われましたITER参加六極による閣僚級会合において、カダラッシュがITERのサイトに決定されました。
 ITER計画につきましては、世界的なエネルギー・環境問題の解決に向け、重要な役割を担う一大事業であるとの認識の下に、県としては、県議会において四度の誘致決議をいただきながら、国際貢献の一翼を担いつつ、青森県の発展のみならず、広く日本、アジアの発展に貢献したいとの願いを込め、平成7年から、県議会、青森県ITER誘致推進会議、関係市町村等と一体となって六ヶ所村へのITER誘致に取り組んでまいりました。
 今回の結果は、資源小国であり、科学技術創造立国を目指す日本が、ITERのホスト国としてITER計画を主導し、人類の将来のエネルギー確保に大きく貢献できる絶好の機会を失うものであり、また、本県六ヶ所村が、ITERのサイトとして、技術的に高い評価を受け、圧倒的な優位性を有しているにもかかわらず、このような結果になったことは、誠に残念であります。
 しかしながら、閣僚級会合に参加いたしました長谷川出納長から報告があり、中山文部科学大臣が現地において、「ここまでやってこれたのは、青森県の大きな支援があったからです。ブローダーアプローチについても、今後、青森県と相談し、具体化していきたい。」と述べられたとのことであり、また、7月1日のITER計画関係閣僚による会合において、当面のITER計画への取組みについての方針が取りまとめられ、その中で、「幅広いアプローチの実施場所については、具体的な研究プロジェクトの選定作業と並行して、これまでの経緯をふまえ、まずは青森県と相談してその意向を確認し、適切に選定する。」との申し合わせがなされている旨、同日に同省の坂田研究開発局長から報告があり、そのことについては、県として重く受け止めたいと思います。
 今後は、ITERという言葉に込められました「世界平和への道」という願いが成就するよう、ITER計画の成功を祈るとともに、日本が準ホスト国としてITER計画に貢献していく中で、本県としても、ブローダーアプローチの立地によりお役に立ちたいと考えています。
 これまで、県議会議員各位をはじめとする県民の皆様には、格別の御支援、御協力を賜りましたことに対し、改めて、心から感謝申し上げますとともに、今後とも御支援、御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 というような内容で私どもの庁議の方でもこの報告をし、若干の意見のやり取りをしました。これまでと同じことですが、一応、庁議案件として報告させていただきます。

 美術館について、こちらに展示していますが、美術館は着々と工事が進み、本年9月の竣工、来年7月の開館を予定しております。
開館を約1年後に控えて、県民に親しまれ、愛されるとともに、世界に向けて豊かな芸術を発信する美術館を目指して、シンポジウムの開催、いろんな形のシンポジウムです、また、工事竣工後における館内見学会、美術品がまだ入っていない空間を活用した県民参加型演劇「津軽」の実施、あるいは、舞踊劇「アレコ」製作のための国際コンペの実施など着実に開館準備を進めております。
 また、美術館の建築空間と一体化した美術作品を制作するため、弘前市出身で世界的な活躍を続けております現代美術家、奈良美智さんの全面的なご協力によって、県立美術館の敷地内に、奈良さんの作品としては最大となります高さ8.5mの、仮称ですが、「大きな犬」と「八角堂」いうものを製作しています。奈良さんの八角堂の内部空間には、奈良さんの絵画を展示いたします。これによって、国内にとどまらず、国外的にもアピールできると考えております。

 つづいて、パトカーによる見せる・聞かせる・知らせるパトロールの推進ということについて、警察本部長から報告がございました。
 パトロール活動を地域住民に「見せる」、車載スピーカーでメロディー音や犯罪・事故防止広報を「聞かせる」、パトロール活動や地域安全情報を「知らせる」など、県内のパトカーが一丸となって、安全で安心な地域社会づくりのために頑張っていただくということで、大変力強く感じた次第であります。
 また、パトロールのメロディーも先ほど聞かせていただいたのですが、県民の歌をオルゴール調にアレンジした聞きやすいソフトなもので、十和田の方では実際にやってみたそうですが、県民に安心感を与えられるのではないかと考えております。併せて、犯罪や交通事故の予防につながればと期待している次第であります。

 つづいて、毎年皆様方にもご協力いただいておりますが、「05西海岸美化推進DAY」についてであります。7月の9日、鯵ヶ沢町、深浦町の海岸において、県、地元の両町、漁業団体、地域団体等で組織いたします西海岸美化協議会の主催により、「05西海岸美化推進DAY」と題して、海岸漂着ごみの一斉清掃を実施いたします。
 多くの県民の方々が一体となって、本県の観光資源としても貴重であります海岸の環境美化を進めることは、自然や環境を大切にする「ふるさと青森」を築いていく上で、大きな力となりますので、県民の皆様方の御参加をよろしくお願いする次第であります。

 私どもの方からは、以上であります。
 それでは、質問等をお願いします。

○幹事社
 では、庁議案件についてご質問がある社からまずご質問をいただきたいと思います。
 幹事社質問の中にITERに関するものがあったのですが、今、ご説明いただいたので、それも含めてお願いします。
 よろしいですか。
 では、後ほどまたありましたお願いします。
 幹事社質問をいたします。

 1点目ですが、再処理工場の件です。先ごろ、六ヶ所再処理工場燃料貯蔵施設で水漏れ事故が発生した場所は、過去に総点検を実施した区画の一部です。日本原燃が事故の原因究明を進めていますが、県として事業者の対応をどう評価していますか。また、今後燃料の搬入を再開する際、県として注文をつけるお考えはありますか。

○知事
 去る6月9日、日本原燃株式会社により確認されましたバーナブルポイズン取扱いピットからのピット水漏えいに関しましては、6月20日に漏えい箇所を切り出し、現在、社外の研究施設において原因調査を行っているところであります。
 同社としては、使用済燃料の受入に優先して、漏えいの原因究明に全力を挙げることとしております。
 県といたしましては、日本原燃株式会社に対して、原因をできるだけ早急に解明し、情報提供するよう強く求めているという段階であり、今後とも、同社による原因調査の状況を厳しく見極め、安全確保を第一義に慎重の上にも慎重に対処するという方針で臨みたいと思っております。

○幹事社
 2点目です。使用済み核燃料中間貯蔵施設についてお伺いいたします。
 県は既に県議会全員協議会や市町村長会議、県民の意見を聴く会を開催しました。今後、立地の是非を判断する前に知事として何を検討していくお考えでしょうか。

○知事
 使用済燃料中間貯蔵施設につきましては、これまで、ご質問いただいたとおり、県議会議員全員協議会あるいは市町村長会議、青森県原子力政策懇話会及び県民説明会において、御意見を伺い、さらには、新たな原子力施設の立地でありますことから、去る6月19日に「使用済燃料中間貯蔵施設についてご意見を聴く会」を開催し、私が直接、県民の皆様から御意見を伺ったところであります。また、去る6月30日には、県議会各会派の代表に対しまして、各会派の御意見の取りまとめをお願いしたところであります。
 私としては、今後、県内各界各層からいただいた御意見等を踏まえ、慎重に手順というものを踏んでまいりたいと考えており、現時点では、具体的な検討内容について私の方から申し述べる状況にはないものと考えておりますが、いずれにしても、使用済燃料中間貯蔵施設の立地協力要請については、県民の安全、そして安心に重点を置いた対応の観点から、安全確保を第一義として、慎重かつ総合的に判断してまいりたい。いつものお話しになりますが、そのようにこの場ではお話しさせていただきます。

○幹事社
 3つ目のITERは先ほどお伺いしましたので省きます。
 4つ目として用意した質問です。三沢市立三沢病院を皮切りに、県内の自治体病院から弘前大学医学部の関係者に対し、中元、歳暮をはじめ様々な支出をしていることが明らかになりました。地域医療の柱である自治体立病院が、医師確保のため厳しい予算の中から一定額を贈り物の経費にあて、医師の供給源である大学関係者の経済的利益となっていることを疑問視する声は少なくありません。医師不足解消のため様々な事業を展開し、自治体立病院のてこ入れを進めている青森県としても見過ごせない問題だと思います。知事は、自治体立病院は弘前大学医学部とどう接し、弘前大学医学部は医師派遣にあたりどういった姿勢をとるべきだとお考えですか。

○知事
 県内の自治体病院においては、医師確保のために大学に医師派遣を要請しているわけですが、自治体病院の開設者、市町村長さんや病院長には、本県の地域医療の状況を鑑みて、自らの病院が圏域や県全体の中で求められる役割と機能について、明確なビジョンをもった上で、それを大学に提示して、ふさわしい医師の派遣を求めていくべきと考えており、大学においては、それらを評価しながら十分に検討を行った上で、可能なところには医師を派遣していただけるものと考えております。
 県内の自治体病院から弘前大学医学部関係者等に対して、交際費から様々な支出がなされているとされていることにつきましては、県としてはその詳細は把握していないわけですが、報道等で知り得る範囲で申し上げることになると思いますが、交際費について一般的に申し上げれば、特に地域住民に不信を抱かれやすい経費でもありますので、その範囲及び額というものは、必要最小限にとどめるべきものであり、各団体において執行基準を定めるなど、いわゆる盆暮れのものであったとしても、執行基準を定めるなど、適正な執行に努めていく必要があるものと考えております。
 交際費の執行については、各自治体の判断に委ねられるものでありますが、各自治体の財政の状況であるとか、自治体病院の経営状況が一層厳しさを増している状況にあるわけですので、この執行状況については公表するなど、透明性の確保を図り、住民の理解が得られるよう努めていただきたいと考える次第であります。

○幹事社
 再質問になります。弘前大学医学部は、医師派遣にあたっての姿勢はどうとるべきかと。今の姿勢をどう知事が捉えていらっしゃるかということも含めて。

○知事
 姿勢以前に、全体の医師数の確保について、ものすごく、私どもも、弘大もご努力なさっているという状況で、これは、2年前から国の方にも何度もお話しにあがりまして、医師数の問題のほかに、当時から産婦人科、小児科、麻酔科という3点セット部分については、保険点数を上げるとかインセンティブを高めないとこの方向にこないのではないですか、という諸提案をし続けてきました。いわゆる、医局制度から研修制度の方に変わって、こういう本当に医師不足、不足というとまた非常にあれですが、特定地域では多いわけですから、私どもはそういう地域に例の応援部隊をお願いして、そちらの地域からUターンとかIターンとか、いろんな形でご支援願えないかということをやったりとか、着々進めているわけでございます。
 そういうわけで、弘大も、現状、医師確保について私どもと連携をとっているわけですが、なかなか、広く高校生にも訴えているわけですけれども、大学に入学した1年生の方々にもこのあいだ、話し合う会をやって、地域医療の現状と、是非そういうわけで青森県でやってみませんか、ということとか、5年生、6年生に対して、研修病院として我々こういう制度をやっている、何をやっているということで、個別に話し合うくらいのことも進めているんですが、とにかく医師確保については、非常に力の合わせ方というんでしょうか、都市部とか向こうの方では、いろんな発言等、正確な発言はどういう発言かといわれるとあれですが、医師はあるんじゃないか、余っているんじゃないかという誤解が、まだあるようでございます。そういう都市部であっても、産婦人科、小児科についてはご存知のとおり、内定について非常に苦しいんでいるということでございますから、まず、私どもも今の弘前大学とは本当に連携して、この確保問題にあたっていくという状況であります。
 もっと前の段階で非常にお互いにいろんな手を考え、いろんな仕組みを構築しているという状況で、短期的な部分のあちこちにいって探してくるのと、中長期的な入った学生さん方に残っていただけるような仕組みを作っていくとか、今、一生懸命やっているというのが実態でございますから、弘大も大変に努力していただいていると私は思っております。

○幹事社
 幹事社からの質問は以上です。
 では、各社からの質問をお願いします。

○記者
 プール水漏れ問題につきまして、先週開かれました県議会の環境厚生常任委員会の中で、衆議院議員の河野太郎先生のホームページの中で、日本原燃が自主的に使用済み燃料の搬入を止めたという話があるけども本当は県が原燃に対して止めろと言ったのではないか、ということが公表されているという話がありました。その時には、県の課長さんは、ホームページについては詳しく調べますという、あと、県から原燃に対して搬入を止めろと求めたことはないという話だったのです。もしそれが事実ならば、間違ったことをホームページで流されているわけですから、衆議院議員の先生のホームページですが、きちんと県としても動いていくべきではないかというお話しが、自民党の県議さんからもあったのですが、それに対する知事のお考えを教えてください。

○知事
 河野太郎先生は、知らない方ではないですが、ただ、それぞれいろんなホームページとか、いろんな議員の方々も持っているわけでございまして、いわばそういう意味において、私的といったら変ですが、特定の方が発言したからこうするということは、我々公の対応としては非常に不自然なことになるわけですので、特にどうこう私どもとして発言していく必要は感じてはいないのですが。

○記者
 もう一つ。中間貯蔵施設ですが、先日のMOXの判断をされたときは、MOXの判断をされる前の直前の県議会の開会日に、議会の各会派の皆さんにご意見があったら最終日までに出すようにということがあったかと思いますが、中間貯蔵施設については、県議会、このあいだ6月定例会終わりましたが、開会日には出されずに、閉会日に7月29日までに意見を求めたいとされました。MOXと中間貯蔵で県の対応に若干違いがあるように、議会の各会派から意見を求めるということで違いがあるかと思ったのですが、その意図するところは何でしょうか。

○知事
 特に、どうということはありません。総合的判断をしていく上において、ご意見を賜るという手順のお願いをしたというだけのつもりですが。

○記者
 時期が遅れたことが、プール水漏えい問題に関係しているからというわけではないんですか。

○知事
 そういった認識は、私どもには、少なくとも知事としてはありませんし、わが方の担当もそういった認識はないと思います。

○記者
 ITERについてですが、国の方で関連施設の3施設を例に挙げておられましたが、この3施設全てについて誘致を希望されるのでしょうか。また、そのうちの何施設かを要望されるのでしょうか。

○知事
 先日も坂田さんがお見えになって、いろんな、これからの段階だということで、正式な明示はなかったんですが、様々出ている文章を拝見しますと、そういった方向性で今後いろんな検討、役所内でいろんなことをやる、文科省とITER関連の先生方といろんなことをやるんでしょうけども、憶測でものを言ってはいけないんでしょうけども、おそらくそういった、これまでいろんな例示されているわけですので。例示されているということであれば、私どもとして非常にそういった分野に意欲を持つというのは、自然な流れだと思うのですが。
 ただ、あくまでも正式なものがないので、そこまでに留めさせていただきます。今後、県議会をはじめとしてのいろんなご相談等、予算措置の可能性がゼロとはいえないと思いますので、いろいろと検討しなければならないこともあると。

○記者
 ITERの関連ですが、ITERが六ヶ所村に来た場合は、県として送電線120億かけてするとか、土地を無償提供するとかの約束をしていたかと思うのですけど、今回は残念ながら本体はフランスにもってかれたと。ただし、関連施設については六ヶ所側に来るという可能性が段々高まっているのかと思いますが、関連施設が六ヶ所村に立地されるとすれば、やはり県としては、土地についてはやはり無償提供するという方針なのでしょうか。

○知事
 先ほどから申し上げているとおり、いわゆる正式なやり取りがないので、推測での発言を自分もしているという形になりますが、やはりこれだけ非常に、私どもが望んでおりますところの技術、日本の国は技術で立っていると思っておりますので、本県としても非常に素晴らしいIT関連とか、農業一つとってみても技術を持っていますが、こういった次世代につながるエネルギーの技術、それから派生する様々な技術、そういったものが移転されていく仕組みというものは非常に重要だと思っておりますので、それに対して様々な形で我々が身の丈に合ったということが大事だと思います。身の丈に合った対応の考え方をしていくことは、自分としては相談していきたいという思いがございます。

○記者
 本体がこなかったからといって、土地の無償提供の約束はもう白紙というわけでもないんですか。

○知事
 本体の部分については、当然来ないですから、もう何もないというわけなんです。
 これ以上、どうこう言っても、実質的なものがないものですから。こちらとしても、推定でばかりは言えないということもありますので。

○記者
 全く話が変わりますが、宮城県の浅野知事が、県警の捜査報償費に関して予算の執行停止に踏み切りましたが、この点に関する知事の考えと、捜査報償費について現状のままいかれるのか、それとも、氏名等に黒塗りの部分があれば、今後どうされていくのか、そのお考えがありましたらお聞かせ願いたいのですが。

○知事
 本県について問題があるという認識をしていないので、それに対してどうこうというお話はないと思います。

○記者
 じゃ、現状のまま執行されるということですか。

○知事
 はい。まあそうでしょうね。

○記者
 あともう1点です。ITERに戻るのですが、県はこれまで県費として6億円を超える投資をされているかと思いますが、この点についての総括といいますか、責任のあり方といいますか、そのへんはどういうふうにお感じになっていますか。

○知事
 6億だったっけ?人件費込みですね。人件費込みということで、そういったことをどう思うかというのは、様々考え方があるでしょうけども、一つの国際的な研究機関について、あるいは、例えればオリンピックとか万博とか、いろんな例が今度日本国内にも、世界中にもいろいろあるわけですが、私どもとすれば、四度の誘致決議をいただいて、議会含めて、関係市町村その他、民間団体含めて一体となって取り組んできたわけですが、六ヶ所村がITERサイトとして技術的に非常に高い評価を受け、圧倒的な優位性、海に近いですし、今でも100キロをどう持っていくんだろうと、非常によそのことだけども心配をしているんですが、優位性を有しているということについて、私どもの認識は今も変わっておりません。
 したがって、たらればとか、繰り言というか、愚痴を言ってもしょうがないのですが、いろんな政治判断があってこうなったということであるわけですから、国を側面支援する立場にある県としては、如何ともなく残念には思ってはいます。
 しかし、引き続き準ホスト国として、日本の国がいろんな国際貢献できる、エネルギーの分野で国際貢献ができるITERということに参加していくこととなり、ブローダーアプローチといいますか、幅広いアプローチといいますか、そのプロジェクトを通じて重要な役割を担うという状況があるわけですから、先ほどからいろんなことについて推測されると、自分でもそう言わざるを得ない状況にあるわけですが。といった形を通じてまたITERの一翼を担うということになりますと、非常にそれはまた価値のあることであると、全体を含んでいけるものであると。ぜひ県民の皆様方にもご理解をいただきたいと思っております。

○記者
 つまり、関連施設が誘致できれば、これまでの投資は無駄にならなかったというふうに考えてよろしいのでしょうか。

○知事
 極論でいわれると、非常に…。まだ関連施設等について、非常に発言を気をつけておりますのは、国際事でありますし、まだ国として報道とかに出されてきたペーパーにはあるけども、という段階なので、とにかくやはり十分言葉を選ばなければいけないので気をつけているわけです。ぜひ、そういう形で我々として未来につながる成果、エネルギーの問題だけではなく、技術様々な問題ですから、成果を得られるということになれば、それは価値のあることとしてぜひご理解いただきたいという思いです。

○記者
 ITERのことで、六ヶ所村への副知事の報告で、一応、県として3施設を重点的に要望していきたいというお考えだということはわかったのですが、先ほど知事がおっしゃられたように、予算措置が必要な部分も出てくるのではないかというお話があったと思いますが、そうした負担の部分の正式の場面での国への要請といったことについて、どんな形で意見集約されていこうとお考えなのか、その点をお伺いしたいと思います。

○知事
 どちらにしても、まず国を通じてということになると思いますが、正式なお話を受けた段階において、やはり内部協議し、県民の代表であります議会の先生方各位に、そういうご報告申し上げて、ご相談申し上げるということは必要になってくるのではないかと思いますが。

○記者
 今日は知事がノーネクタイということで、今日の服装の選ばれたポイントと、県庁内でも夏の軽装ということで進めていらっしゃるんですが、非常に戸惑いを見せながらやっている方もいれば、上手く着こなしている方もいらっしゃるとお見受けしますが、県庁内の様子はどのように知事としてご覧になっているんでしょうか。

○知事
 我々はどうしても対外的な仕事があるわけですから、そういったことに配慮しながらそれぞれ自らのセンスを磨いてというか、自らのセンスでやっていけば良いことだと思いますし、私の場合は、あったあったとただ着てきていますから。あったあったというのは、そうだ洗濯したのがあったということです。

○幹事社
 それでは、どうもありがとうございました。


−以上−

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