ホーム > ようこそ知事室へ > 知事記者会見録 > 平成16年12月 定例会見/平成16年を終えるにあたっての所感ほか

平成16年12月 定例会見/平成16年を終えるにあたっての所感ほか

会見日時:平成16年12月28日(火)16時00分〜16時30分
会見場所:第三応接室
会見者 :三村知事

○知事
 平成16年も残すところ、あと4日となりました。県政記者会の皆様方には、この1年間、県勢発展のため御協力いただき、ありがとうございます。

 さて、今年は、知事就任以来掲げてきた「自主自立の青森県づくり」を具体化すべく、多くの県民の皆様方の参加と協力をいただきながら、先般、県の新たな基本計画となります「生活創造推進プラン」を策定することができました。
 今後は、この中で、新たな可能性や価値観に立った将来像として掲げました「生活創造社会」の実現に向け、県民の皆様とともに、暮らしやすさではどこにも負けない地域づくりに取り組んで参りたいと思います。例の「暮らしやすさのトップランナー」という取り組みに進んで参りたいと思っております。

 また、併せて、生活創造社会の実現を支えるしっかりとした行財政基盤の確立を図るため、「行政改革大綱」の改定を行いました。
 「公の業務とは何か」、「県の業務とは何か」を根底から問い直すことから始め、県行財政の構造的課題も含めて、県行政全般にわたる抜本的な見直しに取り組みました。
 今後は、この計画に基づき、着実に成果をあげ、「生活創造推進プラン」に掲げますところの諸施策の積極的な推進につながるよう鋭意努力して参りたいと思います。

 また、今年は、地方自治にとっては大きな動きがあった年でした。三位一体の改革では、全国知事会での真摯な議論を経て、地方6団体が一体となり「国庫補助負担金等に関する改革案」をまとめ上げました。
 これを受けまして、政府・与党から改革の全体像が示され、地方分権改革に向けて大きな一歩が踏み出されることになりました。ただ、今後に検討が持ち越された部分も多く、地方分権の推進という本来の目的の達成に向けては、これからが本当の正念場であると思っています。
 また、7月には県内市町村合併のトップを切って、新「五戸町」が誕生するなど合併への取組が進展しました。来年は、元旦に誕生いたします新「十和田市」をはじめとして多くの合併が予定されています。
 こうした動きの中で、今後ますます、地域の力、地域力が問われてくることを踏まえれば、「自主自立の青森県づくり」を各市町村とともに強力に進めていく必要があると、改めて強く認識しているところであります。

 景気面では、一部に明るさの兆しが見えているものの、本県の地域経済や雇用を巡る情勢は、今年も厳しさが続きました。
 この点に関しては、今年度の当初予算で「雇用刺激型」の施策に重点化し、若者の雇用拡大を図るため「ジョブカフェあおもり」を開設するなどの取組を行いました。
 また、地域経済の活性化に向け、得意分野をさらに伸ばすべく、新たな組織として設置いたしました総合販売戦略課を核に、私自身もトップセールスに努めながら「攻めの農林水産業」を積極的に展開いたしました。
 この一環として、大阪市に北東北三県によるアンテナショップ「JENGO(ジェンゴ)」を開設したほか、名川町に「あおもりツーリズム」の先駆けとなります「達者村」が開村となりましたが、こうした取組により、本県の農林水産物をはじめ、豊かな観光資源や文化などあおもりの魅力をまるごと発信していきたいと思っております。また、まるごと情報発信チームも非常に今年はよく頑張ってくれたと思います。
 さらに、特区制度を活用した新たな産業創造への取組を進めたほか、中国・大連市との産業経済交流を推進するため、大連市政府との間で友好協定の締結を行いました。
 このような芽を大切にしながら、今後とも地域経済の活性化と雇用の維持拡大に向け、全庁をあげて取り組んでいきたいと思っております。

 スポーツ面に目を転じますと、今年はなんと言っても、アテネ五輪における県勢の活躍が上げられます。
 メダルを獲得されました女子レスリングの伊調千春・馨姉妹、男子柔道の泉浩選手、ソフトボールの斎藤春香選手をはじめとする県勢8選手の活躍は、県民に大きな感動と勇気を与えてくれました。
 改めて、それぞれの皆様方に、これまでの努力と研鑽に敬意を表し、感謝申し上げるとともに、今後のより一層の御活躍をお祈りしたいと思います。

 その一方で、長崎県で小学生が同級生に殺害されるという「いのち」について深く考えさせられる痛ましい事件もありました。
 このような悲惨な事件が繰り返されることのないよう、8月には、多くの民間団体や関係機関の参画の下「命を大切にする心を育む県民運動推進会議」を立ち上げ、「ひとつのいのち。みんなのだいじないのち。」をキャッチフレーズとして、県をあげて「命を大切にする心を育む県民運動」を推進してきたところであります。
 今後も、本県の次代を担う子どもたちが命を大切にし、他人への思いやりを持ち、たくましく生きていくよう、「命の大切さ」を訴えていきたいと思います。皆さん方にも御理解・御協力をお願いいたしたいと思います。

 また今年は、大変災害の多い年でもありました。昨日の、今後ともどういう状況かわかりませんけれども、世界においても、スマトラの地震というのは、阪神・淡路の1600倍のパワーというんですか、すごい、地球というものがいつどこで大きな災害等があるかということを考えさせられる年でもございましたが、津波の被害等を見まして、津波の防災訓練を行ったわけでございますが、映像で見ても大きい、高い津波というんですか、ああいう状況等々、我々としても防災ということについてより一層考えなければいけないと思っておりますが、ともあれ、全国各地で集中豪雨や台風被害が相次いだほか、新潟県では震度7の大地震が発生し甚大な被害をもたらしました。
 この新潟県中越地震に対しては、まだ余震が続く中、県からも、いち早く職員が現地に赴き、被災者救護や復興支援のための協力を行ってきたところです。
 また、本県においても、観測史上最多となる相次ぐ台風の襲来や暴風等の発生は、りんごなどの農産物や農林水産業施設をはじめとして大きな被害をもたらしました。
 被害を受けられた皆様方に、心からお見舞い申し上げますとともに、今後も、国、市町村、関係団体等と連携を図りながら、必要な支援に努めて参りたいと思っております。

 その他、青森・岩手県境に不法投棄された産業廃棄物については、国から同意を得た実施計画に基づき、今月から、有害廃棄物の撤去作業を開始いたしましたが、今後も地域住民の理解に努めながら、計画的な撤去を進めていきたいと思います。

 また、青森・ソウル定期航空路については、5月に、県民の皆さんとチャーター便で韓国を訪問し、増便等を働きかけてきました。今年の青森・ソウル線の利用者数は、過去最高となると見込まれておりますが、開設10周年を迎える来年は、増便を目指し、さらに気運を盛り上げていきたいと思っております。

 また、原子力関連では、六ヶ所再処理工場のウラン試験の開始や東通原発の試運転に向けた準備作業が開始されました。県としても、事業者との安全協定の締結に当たっては、県民の安全と安心を確保するという立場から、慎重かつ総合的な判断を行ってきたところでありますが、引き続き県民の安全確保を第一義に万全の対応をして参りたいと思います。

 年末には、県が1年でも早い開業を要望してきた東北新幹線「八戸・新青森間」が、平成22年度末の完成を目指すことが正式に決まるといううれしい話題もありました。開業が早まることに対して万全の体制で対応していかなければならないとの思いを強くしているところであります。

 改めて、今年1年を振り返りますと、総じて厳しい年であったといわざるを得ないと思います。ただ、この苦しい時期を飛躍に向けての準備段階と前向きにとらえ、先を見据えて、今やるべきことを着実に進め、今後、県全体が良い方向に向かうよう、頑張っていきたいと思っております。

 新たな年も、県民の幸せと県勢発展のため、青森県民の皆様方それぞれと一緒になって、我々青森県の未来を確かなものとしていきたいと思います。

 どうぞ、県政記者会の皆様方におかれましても、この一年間皆様方を支えてくれましたご家族の方々とともに、すばらしい新春を迎えられ、英気を養っていただければと思う次第であります。

○幹事社
 ありがとうございました。 各社、質問ございませんか。

○記者
 県営球場についてお伺いしたいのですが。
 知事が大きな判断材料にされるとしていた、耐震の判定も委員会の結果がでましたが、県営球場の改修について、判断のほうは固まりましたでしょうか。

○知事
 判断というよりも、実際、私は不在だったのであれですが、24日に判定委員会が開催されました。判定書は後日通知されることになっておりますが、これまで耐震診断を適切に行われ、耐震性については部分的に補強が必要ということでありますが、特に大きな問題はないとの判断をいただいたほか、補強にあたっては、野球場という構造上の特殊性を特に考慮して、十分検討を行ったほうが良いというアドバイスもいただいたということも事実であります。
 私どもとすれば、耐震診断の結果というものを踏まえ、県営球場の補強方法が実際の課題となります。補強方法を検討するとともに、パシフィック野球連盟等からのアドバイスや県議会をはじめ、県民の皆様方の幅広いご意見も伺った上で、改修について慎重に検討を進めて参りたいと考えております。
 もし、技術的なことであれば、担当の方から説明させますが。

○記者
 プロ野球を迎えるための大規模な改修について、検討していくということでよろしいですか。

○知事
 耐震部分で若干いろいろとやらなければならないことが出てきたということになっております。その点を踏まえながら、パ・リーグの野球連盟の方からアドバイスもありました。
 従ってこれこれこういう状況でございます、ということを県議会の皆様方からもご意見をきいて、そして検討していかなければならないということです。繰り返しの話になりますが、高校野球だって開催できない状態。プロ野球はともかく、その状況はやはり私も青森県もベスト4にいったりと、三沢は決勝までいって、準優勝したという伝統がある野球県でもありますから、まずいな、ということは思っております。
 ということで、以上の返事とさせていただきます。
 耐震部分については若干あるので、もしあれば担当から聞いてください。

○記者
 26日に行われた浪岡の町長のリコール問題、リコールが成立したわけですが、それに対する知事の率直な感想をお聞かせください。
 もう一つ、県議会に合併議案を提案した知事として、リコール成立によってまた手続きの進め方について、町内外から疑問の声が上がることが予想されるのですが、それについての知事のご認識というものをお聞かせください。

○知事
 提案については、何度も同じことを申し上げていますが、それぞれの議会、市議会、町議会において判断がなされ、私どもにあがってきた場合においては、特定の地域ということではなく、全てルールどおりに手続きを進めてきたという、私どもにはこれまでの事実関係がございます。今回もそれに従って行ったわけでございます。行政的立場等について申し上げるとすれば、これまでのいろいろ、今ではないのですが、かつての判例うんぬん等をみましても、手続きは行政の県の立場とすれば、ルールどおりきたものはルールどおり進めていかなければならないということがあるわけです。したがって、その旨を行ったということです。
 リコールにつきまして。それぞれの地域の住民の方々が、首長さん、それぞれに対しまして、いろんな観点からいろんな思いをもってリコールということは、かつても行ってきたことがあるわけでございます。したがって、それぞれの地域の方々の思いに対して、私ども、合併という点について、常に客観的でなければいけない立場とすれば、コメントをする部分はないと、昨日も申し上げました。同じ形のお話とさせていただきます。

○記者
 クリスマスイブの日、初めて大連に行かれたと思うのですが、大連の感想と、改めて感じられた今後の可能性について教えてください。

○知事
 大連は初めてだったのですが、その前に、韓国はご存知のとおり、我々、行政もさらにということで誘客の活動をし、ワーと伸ばしているんですが、韓国に例えていえば、初めて行った時に、非常に驚いた。それは仁川(いんちょん)空港であり、仁川(いんちょん)の港でありということがあったわけです。これは凄いことになるなと、欧米とか、そういうところでないなと思っていたのが、大連に行って、さらに正直いって、非常に衝撃的な思いでございました。北東アジアというか、東アジアにおいて、大連新港、新しい港の方も拝見してきたんですが、その整備状況、あるいは実際に物が動いているという状況、あれをみますと、日本の国がこれまで担っていた中継貿易港的な役割というのはどういうことなんだろうと。我々として、政治の立場としては、もう少し日本の経済、もう一度どういう形の経済で、どう頑張っていくのかということを勉強し直さなければいけないという具合の思いであります。
 そしてまた、大連そのものでございますが、非常に日本系の企業の方々が物凄い、実質、数では4割ですが、生産とか、その関係では6割くらいになるということ。詳しい数字、間違ったらまたお詫びしますが、そのくらい、日本との関連性が深い状況になっております。一番ショック、ショックと言ってはいけないんですが、ああここまできたかと。
ある企業そのものを1階から6階まで生産現場を見てきたんですが、金型が造れるようなところまでいっている。ということは、もうわがほうのお家芸といいますか、日本の国の物作りということを、もう一度しっかり我々政治家は考えなければならないということを思いました。
 それから、人の育成の部分ですが、大連そのもので年間8万人、技術系ですね、いわゆる先端を含め、物作り、技術系の人間を出しているんだと。大学、高校というのか分かりませんが、技術系の人間が8万人出てくるくらい。したがって、どんどん物作りに対応できますよと。開発区という所にお邪魔したのですが、わずか7・8年のその間において、30万人規模の工業団地というか、物作り団地ができてしまっているということでございますし、物凄い、町そのものに活気が出ている。
 しかも、情報が十分に、テレビをつけてみたら20何チャンネルくらいあるんです。いわば欧米の情報も日本の情報も全て、規制がかかっている部分もあるんでしょうが、大概は衛星でございますから、オープンになっていろいろはいっているという形も見させていただき、登※小平さんが進めた開放政策といいますか、その姿をまざまざと見たなという思いでした。※正しくは「登」におおざと偏
 宿泊したホテルのそばにはデパートなどがあったのですが、驚きました。ほとんどの、いわゆるブランドという、ブランドのものがあり、そこにちゃんと地元の方、現地の方々が買い物等に物凄く行っている。それから、ホテルについても、向うの月収等と比べてみれば大変なことだと思いますが、そういったホテルもクリスマスイブでありまして、大変満杯で、皆で飲んで歌っていましたので、いやー凄いなと。資本主義というか、中国の体制をどういったら良いか分かりませんが、いろんな規制を緩和し、自由にいろんなことをやることによって、伸び伸びと経済活動をして、そういう層が、富裕層を含めて育ってきている。
 こういう所であれば、我が方から行った方々でも、この状況を見て、駅の地下にも進出したいということをおっしゃっている方もいらっしゃったようなのですが、日本の金融関係の方々、あるいは企業の方々も、現状4社しか進出していませんが、こんな可能性、チャンス、そのことにいろいろ皆、思いいたったようでございます。
 もう一つ、非常に驚きましたのは、旧満州ですから、旧満鉄以来の社会資本。例えば、建物にしても何にしても、残っていまして、それが非常にリニューアルして、したがって非常に文化の程度も非常に高く残している、そういうものも見させていただきました。
 全般的に、あの活力、人それぞれの元気といいますか、目の輝きといいますか、これは、韓国でいろいろなことを感じたということを最初に申し上げましたが、それ以上にやはり中国という国は、大国、大きな国だなということ等、経済の部分においての感じを持ちました。
 我々、青森県が今後、副知事に団長を命じまして、1月下旬なり2月という形で、具体の経済交流になっていますから、今、大連理工大学と我が方のソフトウェアのことでうんぬんとやっている部分もありますが、実際に、我が方の総合販売戦略的な部分も含め、あるいは観光開発部分も含め、港の部分も含め、どういう経済の交流をしていけるのか。青森県経済に対する刺激といいますか、どういうふうな形になるのか、ということを一つの楽しみともしていますし、チャンスを生かしたいとも思っております。
 向うの副市長さん達が、本県に5月までに訪れたいということの話もございました。総書記、つまり地域でのナンバーワンということになるのですが、総書記孫さんという方とも対談したのですが、非常に本県の取組みに対して乗り気であったということについて有り難く思いました。

○記者
 ありがとうございました。

○幹事社
 あとはいかがですか。

○記者
 イーターについて伺いたいのですが。
 今年も決着がつかないまま、年を越しそうですが、来年に向けての意気込み、県としての戦略などがありましたら伺いたいのですが。

○知事
 私も、去年の暮れ、よし決着だということで3対3に分かれて、その後、文部大臣について2泊4日というか、飛行機の中に泊まって4カ国まわるとかいろいろしてきたんです。その間も交渉がいろいろあり、いよいよという場面が何度かあったわけですが、残念ながらこの状況は越年、今年も年を越すのかなと。3対3がっぷりだなという部分でございます。
 私共、いろいろ情報を収集してきた段階では、国際協議の状況は6極によるイーターの推進が重要であることを確認するとともに、ホスト国、非ホスト国の役割分担について、日本および欧州の提案をもとに協議が行われて、その中において見解の統一を目指していると。今後も協議が継続されるという状況になっているわけであります。
 是非とも、しかしながら、このアジアの地域においての国際機関、初めての形になると思います。是非、私共の六ヶ所が選ばれることを願っているという状況でございます。
 先般、小泉総理にもお会いし、非常に長い時間、30分近くにわたってお話をする機会がありましたが、政府の強い指導のもと、是非、本県へのというか、日本国への誘致が決定していただきたいと強く願って年を越すという状況です。

○記者
 三村県政が誕生して、2004年は初めて1年間を通して三村知事が県政を担ったわけですが、1年を通した感想とか所感がありましたらお願いします。

○知事
 県庁一丸となって、財政改革プラン、そしてまた行政改革大綱ですが、まとめあげ、青森県の再生の基盤づくりに向かって進んだということを思っております。
 その間、職員だけではございません、県民の方々を含め、様々なご意見等をいただき、県民の皆様方もこの改革は必要であるということについて、強いご意見、強い期待感というものも感じた次第でございます。その間、様々な面においてご不便をおかけするという部分が出てきたのも事実でございます。しかしながら、ここを成し遂げなければ、ご存知のとおり、財政再建団体が後ろから迫ってきているということも事実でございます。
 我々、そういう形にならないよう、青森県を失速させないように、県庁をあげて県民の皆様方の、そして議会の皆様方のご指導をいただきながら進んで参りたいというところです。

○幹事社
 いかがですか。

○知事
 それでは、大変ありがとうございました。

−以上−

過去の記者会見録

平成16年度 

この記事をシェアする

  • facebook
  • twitter
  • LINE

フォローする

  • facebook
  • twitter