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更新日付:2025年7月15日 鉄道対策課

北海道新幹線>青函共用走行問題

青函共用走行問題について

 北海道新幹線新青森・新函館北斗間約149kmのうち、青函トンネル(約54km)とその前後を含む約82kmの区間は、新幹線と在来線(貨物列車等)が共用走行する区間となります。
 平成27年度末の開業時には、安全性の観点から、この区間の最高速度は、当面、現在の在来線の特急列車と同等の時速140kmとされました。
 この問題について、国は平成25年3月に「青函共用走行問題に関する当面の方針」を示し、国主導のもと、時速200km以上の高速走行の実現を目指すこととされ、在来線列車と新幹線列車が走行する時間帯を分けることにより、平成30年春には1日1往復の高速走行の実現を目指すこととされました。
 しかし、平成28年10月に、高速走行の実施に係る準備に時間が掛かるとのことから、高速走行の開始時期は遅くとも平成32年度へと延期することとされました。
 平成29年4月に、時間帯区分による具体的な走行方式(区間、時間帯)等について検討するため、本県や北海道、地元経済界や観光業界も委員として参画する青函共用走行区間等高速化検討WGが設置されました。このWGにおいて、各委員からの個別ヒアリングや並行して開催された青函共用走行区間技術検討WGの検討結果を踏まえて議論を行い、平成29年12月に開催された第3回青函共用走行区間等高速化検討WGにおいて、以下の方針が示されました。
青函トンネル内における時速160km走行
・区間 青函トンネル内(54km)
・速度 時速160km(現行は時速140km)
・対象列車 新幹線全列車
・所要時間 現行より約3分短縮(現行最速:4時間2分)
・開始時期 平成30年度末
※平成31年3月ダイヤ改正において実現済

時間帯区分案における時速200km以上での高速走行
・区間 青函トンネル内(54km)下り線
・速度 時速200km(現行は時速140km)
・実施時期 ゴールデンウィーク、お盆、年末年始
・高速走行時間帯 始発~夕刻頃まで
・所要時間 現行より約6分短縮
・開始時期 遅くとも平成32年度を予定(具体的には、今後、誤進入防止システムの開発工程等を踏まえ決定)
・その他 ケース6の上り線での実施や時速260kmへの速度向上の早期実現を目指すとともに、さらに時間帯区分案の段階的拡大の可能性についても、社会・経済的効果も踏まえながら、早期に検討を行う。


 令和2年9月24日には、北海道新幹線青函トンネル内の高速走行について、下記の方針が示されました。
時間帯区分方式における時速210km走行
・区間 青函トンネル内(約54km)上下線
・速度 時速210km(現行は時速160km)
・実施時期 令和2年12月31日~令和3年1月4日(5日間:貨物列車の運行本数の少ない期間)
・対象列車 始発~15時半頃までの間に青函トンネルを走行する新幹線上下各7本の計14本
・所要時間 現行より約3分短縮(東京・新函館北斗間の現行最速:3時間58分)

以降もゴールデンウィーク、お盆、年末年始において、時間帯区分方式による青函トンネル内での時速210km営業運転が実施されています。
(所要時間は約3分短縮)
■令和3年5月3日~6日
■令和3年8月12日~16日
■令和3年12月31日~令和4年1月4日
■令和4年5月1日~2日、4日~5日
■令和4年8月13日~16日
■令和4年12月30日~令和5年1月4日
■令和5年5月3日~7日
■令和5年8月12日~16日
■令和5年12月30日~令和6年1月4日

 令和6年1月19日には、北海道新幹線青函トンネル内の高速走行について、下記の方針が示されました。
時間帯区分方式における時速260km走行
・区間 青函トンネル内(約54km)上下線
・速度 時速260km(現行は時速160km)
・実施時期 令和6年4月29日、令和6年5月4日~5月7日(5日間:貨物列車の運行本数の少ない期間)
・対象列車 始発~15時半頃までの間に青函トンネルを走行する新幹線上下各7本の計14本 5月4日、5日については上り7本、下り8本の計15本
・所要時間 現行より約5分短縮(東京・新函館北斗間の現行最速:3時間57分)

以降もゴールデンウィーク、お盆、年末年始において、時間帯区分方式による青函トンネル内での時速260km営業運転が実施されています。
■令和6年8月12日~17日
■令和6年12月30日~令和7年1月4日
■令和7年5月3日~7日

 令和7年3月31日には、北海道新幹線青函トンネル内の高速走行の拡大について、下記の方針が示されました。
時間帯区分方式による高速走行区間の拡大
・青函トンネルを含む在来線との共用走行区間では、新幹線と貨物列車のすれ違い時の安全を確保するため、通常、新幹線の走行速度を落として運行している(青函トンネル内:160km/h、トンネル前後の区間(明かり区間):140km/h)。
・一方、貨物列車の走行が少ない特定時期(GW、お盆、年末年始)は、運用の工夫により、青函トンネル内において新幹線だけが走行する時間帯に高速走行を行う、いわゆる「時間帯区分方式」を実施。
・令和2年度の年末年始以降は、時間帯区分方式による210km/h走行を実施し、実績を積み上げてきたところであり、令和6年度からは260km/h走行を実施。
・引き続き、時間帯区分方式による青函トンネル内の高速走行を実施するとともに、特定時期(年末年始を除く)の明かり区間における260km/h※1での高速走行について、今後検討が順調に進めば令和10年度の実現を目指す。これにより、明かり区間で約9分、青函トンネル区間と合わせた共用走行区間全体で約14分短縮の見込み※2。
・このため、令和7年度において走行試験用の車両改修やシステム改修等を進める。
※1 最高速度については、高速走行試験の結果を踏まえ、最終的に判断。
※2 整備新幹線小委員会の資料(平成24年4月)に基づき、鉄道局において算出。

青函共用走行区間高速走行早期実現協議会について

 青函共用走行区間における全ダイヤ高速走行の早期実現に向け、青森県と北海道の関係機関において情報共有を図るとともに、国等に対する働きかけなど両地域が連携した取組について検討・協議を行うため、平成26年4月30日に「青函共用走行区間高速走行早期実現協議会」を設置しました。

第1回

<日時>平成26年4月30日(水)15時30分~17時
<場所>ロワジールホテル函館 3階 彩雲
<議事>協議事項(協議会の設置について)、報告事項(青函共用走行問題について他)、意見交換

第2回

<日時>平成26年6月26日(木)10時45分~11時45分
<場所>ホテル函館ロイヤル 2階 エメラルドホール
<議事>協議事項(設置要綱の改正について)、報告事項(青函共用走行問題について)、意見交換

第3回

<日時>平成27年5月12日(火)11時00分~12時05分
<場所>ホテル竜飛 2階 龍鳳
<議事>報告事項(青函共用走行問題に係る国の取組状況について他)、意見交換

第4回

<日時>平成28年2月17日(水)10時30分~12時00分
<場所>青森国際ホテル 2階 春秋の間
<議事>報告事項(青函共用走行問題に係る国の取組状況について他)、意見交換

第5回

<日時>平成28年11月22日(火)16時30分~18時20分
<場所>花びしホテル 2階 芙蓉
<議事>報告事項(青函共用走行区間における高速化の検討状況について他)、意見交換

第6回

<日時>平成29年6月13日(火)13時00分~14時30分
<場所>青森国際ホテル 3階 萬葉の間
<議事>青函共用走行問題に係る意見交換

第7回

<日時>平成30年1月26日(金)15時30分~17時00分
<場所>北海道渡島総合振興局 3階 講堂
<議事>青函共用走行区間の高速化に関する国の検討結果の報告

第8回

<日時>平成31年2月4日(月)14時00分~15時30分
<場所>アップルパレス青森 3階 ねぶたの間
<議事>青函共用走行区間の高速化に関する北海道・青森県合同要請(平成30年7月)の結果について他、意見交換

第9回

<日時>令和2年11月17日(火)14時00分~14時40分
<場所>WEB会議により開催
<議事>青函共用走行区間の高速化について

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交通・地域社会部 鉄道対策課 新幹線・地方鉄道グループ
電話:017-734-9152  FAX:017-734-8035

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