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更新日付:2025年12月19日 医療薬務課
高校生の今から考える 薬剤師という専門職への道
未来の自分が見えてくる!病院・薬局職場体験会
そんな疑問を実際に見て・触れて・体験できるチャンスです!
青森県では、県内の高校生の方に向けて、薬剤師職場体験会を開催しています。
この職場体験会では、病院や薬局の模擬体験を通して薬剤師の役割を学べます。
「薬剤師の仕事の全体像」を理解できるよう、「見て触れ、質問できる」形式で進行します。
将来、医療や薬に関わる仕事に興味がある人はもちろん、少しでも気になる人も大歓迎です。
この体験が、あなたの「なりたい自分」を考えるきっかけになるかもしれません。
令和7年度 開催日程・会場
| 地区 | 開催日 | 体験施設 |
|---|---|---|
| 弘前市 | 1月24日(土) | 弘前脳卒中・リハビリテーションセンター |
| 青森市 | 2月21日(土) | 青森県立中央病院 |
| 八戸市 | 2月28日(土) | 八戸市立市民病院 |
| 地区 | 開催日 | 体験施設 |
|---|---|---|
| 青森市 | 2月7日(土) | 青森県薬剤師会・会営青森第一調剤薬局 |
| 弘前市 | 2月21日(土) | 弘前市薬剤師薬局 |
| 八戸市 | 2月23日(月・祝) | 八戸市内の薬局 ※参加人数に応じて薬局を決定します |
スケジュール(例)
1 午前の部:10時00分~12時00分 薬学部体験
・大学薬学部教員(または在校生)が担当する「薬剤師として学ぶべき基礎」模擬講義
・薬学部での学びの実際
・大学生との懇談(進路相談・学生生活の紹介)
・薬剤師国家試験や資格取得までの道筋の説明
2 昼休憩・移動
3 午後の部:13時00分~17時00分 病院・薬局体験
病院または薬局の薬剤師が案内し、以下のような業務概要を実際に見学または体験します。
・調剤室での処方解析の手順
・医薬品の保管管理(温度管理、麻薬・向精神薬の管理)
・散剤・水剤・一包化機の実演
・病院薬剤師による病棟業務の説明(持参薬鑑別、投薬計画)
・薬局薬剤師の在宅医療支援の実例紹介
・疑義照会の流れ
・患者対応の見学(守秘義務の範囲で)
・薬剤師の1日の業務モデル紹介
※見学内容は、病院や薬局の事情により異なります。
参加費
無料
申込期限
2026年1月13日(火)
※申し込み方法等のその他詳細は実施要領をご確認ください。
令和7年度病院・薬局職場体験会実施要項
お問い合わせ
青森大学薬学部薬学教育センター(委託事業者)
TEL:017-738-2001 (5588)
MAIL:cope★aomori-u.ac.jp
※「★」を「@」に直して送信してください。
薬剤師の仕事ってなに?
薬剤師は、医薬品全般について幅広い知識をもつスペシャリストです。
人々が健康な生活を送るためのさまざまな活動をしています。
地域に寄り添い、住民や患者さんに最も身近で頼りになる存在でもあります。
病院や薬局での処方箋に基づく調剤や、在宅医療・介護等の現場で患者さんに服薬指導を行うほか、地域住民の健康維持や健康管理のサポートをしています。
医療の現場だけでなく、さまざまな職場で薬の研究や開発、製造・販売や管理も行っています。
・薬剤師のやりがい
・薬剤師がおすすめの理由
・どうしたら薬剤師になれる?
・先輩薬剤師の声
薬剤師のやりがい
人々の健康を直接的にも間接的にも支えることができ、またチーム医療の一員としても活躍できます。
直接感謝されることも多く、社会貢献や使命感を持って仕事に取り組めます。
薬剤師がおすすめの理由
一般の職業に比べ薬剤師の収入は高く、派遣やパート勤務等働き方によってワークライフバランスを充実しやすい職業です!
地域を問わず求人も多いため、就職や転職もしやすい職業といえます。
病院や薬局以外にも、製薬会社・医薬品卸・研究機関・行政機関・保健所・学校等、さまざまな活躍の場があります。
| 注射液や点滴の輸液から内服薬まで、さまざまな薬を管理するのが仕事です。 また、医師・看護師・管理栄養士等とチームを組み、病棟でのチーム医療の一員として活躍しています。 がん治療等専門分野に特化した高度な知識も求められています。 |
| 医師が交付した処方箋をもとに薬を調剤し、患者さんの服薬状況を確認する等、薬剤の管理をしています。 また、市販薬・健康食品等の相談販売をしています。 その他、地域の医療機関・訪問看護ステーション・ケアマネジャーと連携して、患者さんの居宅に訪問指導しています。 |
| 市販薬を扱うため、薬に加えてサプリメントや健康食品等の幅広い商品知識と、お客様とのコミュニケーション能力が求められる職場です。 |
| 医薬品卸企業にて薬の品質管理、薬に関しての質疑応答、薬の資料作成等を行います。 |
| 国や都道府県の研究機関で、薬の認可等を行います。 青森県でも薬剤師の採用枠があります。病院や薬局、飲食店等、医療・保健衛生関係施設に立入検査等を行ったり、研究施設で検査や研究を行っています。 |
| 製薬会社では研究職以外にも医薬情報担当者(MR)としての仕事があります。 MRは、医療機関の医師等に対して自社製品の情報提供をするのが仕事です。 |
| 製薬会社や大学の研究機関で、難病やがん等を治療できるような新薬の開発を目的に、日夜、薬の研究をしています。 海外の企業で活躍している薬剤師もいます。 |
STEP1 6年間の薬学教育を受ける
STEP2 薬剤師国家試験に合格する
全国にはたくさんの薬学部があることから、自分の希望や実力に合った大学があるはずです。
大学では座学に加え、研究や病院・薬局での実習等さまざまなカリキュラムがあり、充実した学生生活を送れます。
卒業後、薬剤師になるためには薬剤師国家試験に合格しなければなりません。
国試合格に向けて各大学ではさまざまなサポートを実施しています。
STEP1 大学選び・情報収集をする
薬剤師になるためには薬剤師国家試験に合格しなければなりません。
各大学さまざまなカリキュラムやサポートを実施しています。
自分にあった薬学教育を学ぶためにも、各大学の情報をしっかり集めましょう!
・薬学部のある大学紹介サイトや大学のウェブサイト
・大学が発行している高校生向けの資料やパンフレット
・学校の先生や先輩の話を聞く
STEP2 オープンキャンパスに行く
高校2年生の夏までには気になる大学を絞り、オープンキャンパスに参加しておくと良いでしょう。
オープンキャンパス以外にも、各大学が進学相談会等を、青森県各地で行っています。
春休み等を利用して大学調べをどんどん進めましょう!
STEP3 比較して絞っていく
ある程度大学が絞れたら、第一志望を決めていきましょう。
決定が早いほど取れる対策も増えます。
STEP4 保護者と相談
大学受験にかかる費用やその後の学費、生活費を負担してくれるのはご両親です。
まずは自分が行きたいと考えている大学についてご両親の意見を聞いてみましょう。
薬字部の授業料は?
薬学部の授業料は、理系大学の中でも高額だと言われています。
・国公立大学薬学部授業料(年) 約50万円
・私立大学薬学部授業料(年) 約200~300万円
自分の希望をしっかり伝え、大学選びの段階からご両親との意思疎通を定期的にはかるようにしましょう!
奨学金情報
青森県にはさまざまな奨学金サポート制度があります。
詳細・最新情報は各ウェブサイトをご確認ください。
1.奨学金の貸与
・ 青森大学薬学部特別学業特待制度
・ 一部の病院や薬局が実施している奨学金制度
2.奨学金の返還の支援
・ 奨学金返還支援制度
県内の一部の病院では、採用された後、奨学金の返還を支援しています。
→奨学金返還支援制度を有する病院一覧(県把握分)
・ あおもり若者定着奨学金返還支援制度
青森県では、若者の県内定着を促進するため、民間事業者と連携して若者の奨学金返還を支援しています。
→詳しくはこちらのページをご覧ください。
VOICE.01 青森県立中央病院勤務薬剤師:男性
現在どのような業務を担当していますか
入院患者さんの調剤業務やベッドサイドでの服薬管理、がん化学療法で使用される抗がん剤の注射薬を無菌室で混合調製する業務、新薬の開発に関わる治験業務です。
今までの仕事で特に印象に残っていることは何ですか
DMAT活動初体験です。
DMATとは、医師・薬剤師・看護師・業務調整員で構成され、大地震等の災害時に活動する医療チームです。
大災害発生時は、厚生労働省から招集命令が個人携帯に届きます。
大きな地震が発生したときは、早朝5時半に待機命令が発令され、出動に向けた準備をしました(幸いにも被害が少なく出動することはありませんでした。)。
どのような時にやりがいを感じますか
特に治験業務にやりがいを感じています。
治験とは、国に新薬を承認してもらうために必須なステップで、まだ薬として承認されていない化学物質等の治療効果や安全性を調べる試験です。
私が初めて担当した治験は約2年半かかりました。夜遅くまでの残業など苦労も多かったですが、終わった後は達成感でいっぱいでした。
病気に苦しむ患者さんのために、新しい治療への道をつくる仕事をしていると自負しています。
薬局勤務の薬剤師と違うところは何ですか
青森県立中央病院には緩和ケアチームや糖尿病教室等があり、医師や看護師等とチーム医療に携わったり、災害時には被災地で医療支援・救護活動を行う等、特殊な業務が経験できます。
さらに県職員として病院の他にも、保健所や県庁で薬事行政や生活衛生業務を担うことができる点が魅力だと思います。20~30代では、製薬企業や薬局に勤務する薬剤師と比べるとかなり給与が違うかと思いますが、それに負けないくらいさまざまな仕事を経験することができます。
VOICE.02 薬局勤務薬剤師:男性
生まれは東京ですが、静かな環境を好む性格により青森県で働き始めました。
ここで働いて感じたことは、薬剤師にとって青森県は「さまざまな面で活躍が期待される場所」であるということです。
理由は二つあります。
一つ目は、人口あたりの薬剤師数が全国でもワーストに近く少ないことです。
日々の業務は大変な面もありますが、裏を返せば一人あたりの薬剤師に期待される仕事が多く、自身が望めば若いうちからさまざまな活動に参画することができます。
二つ目は、青森県が全国で最も平均寿命が短く、短命な県であるということです。
青森県の人々は健康に関する知識が乏しく、認識が低いことが明らかとなっています。
現在、薬局は健康の情報発信の要としての役割を求められています。
青森県での薬剤師の仕事は、現在まさに期待されている仕事そのものであり、やりがいのある仕事です。



