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更新日付:2025年8月1日
知事コラム(2025年8月)
りんごに育てられて
「私はりんごを育てているのではなく、りんごに育てられている。」
県内で新規就農した福島出身、30代女性農家の方の言葉です。気候や自然環境に正面から向き合う謙虚さと、りんごという変化に富む生き物を真っ直ぐに見つめ、慈しむ力強さを同時に感じました。
150年前に県庁に植えられた、たった3本の苗木から、今では約800万本に(あくまで推計です)。著しい成長を遂げて、日本一の生産地となりました。さらに品質は世界中で高く評価されています。おいしいりんごの印象が「おいしい青森」へとつながり、青森のブランド力もりんごが牽引している部分があります。「青森といえばりんご」は、県外では一般的なイメージであることは言うまでもありません。
実は、私も昨年度から青森りんご植栽150周年記念事業の一環として、県庁の前庭のりんご園(たった5本しかありませんが)で、「知事のりんご道」と銘打ち、りんごづくりを始めました。一流の先輩農家の皆さんのご指導のおかげで、思いもかけずおいしいりんごが実り、収穫は望外の喜びでした。
「りんご道」では、剪定、交信かく乱剤設置、受粉、摘花、摘果、収穫に取り組み、葉取り、袋掛け、農薬散布は専門の方々にお任せしました。それでもかなりの作業量で、これだけ手間がかかるのか、そして技術が必要なのか、さらには哲学が求められるのかと感心したのが思い出です。
そして、りんごだけではなく、お米も野菜も果物も畜産も全ての農業が、こうした手間、技術、哲学が求められていることを、作業をしながら身に染みて実感しました。
自然と向き合い、愛情を持って作り育てた全ての食べ物たち。今は、青森県内の全ての生産者の皆さんに感謝の言葉しかありません。そんな気持ちにさせてくれたのもりんごですので、私もまたりんごによって育てられました。
世代を超えて育てられたりんごが育てる、青森の未来。
今年もおいしいりんごがたくさん実りますように。
追伸:「知事のりんご道」はYouTubeチャンネル「青森県知事の新時代ちゃんねるA-Tube」で楽しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
県内で新規就農した福島出身、30代女性農家の方の言葉です。気候や自然環境に正面から向き合う謙虚さと、りんごという変化に富む生き物を真っ直ぐに見つめ、慈しむ力強さを同時に感じました。
150年前に県庁に植えられた、たった3本の苗木から、今では約800万本に(あくまで推計です)。著しい成長を遂げて、日本一の生産地となりました。さらに品質は世界中で高く評価されています。おいしいりんごの印象が「おいしい青森」へとつながり、青森のブランド力もりんごが牽引している部分があります。「青森といえばりんご」は、県外では一般的なイメージであることは言うまでもありません。
実は、私も昨年度から青森りんご植栽150周年記念事業の一環として、県庁の前庭のりんご園(たった5本しかありませんが)で、「知事のりんご道」と銘打ち、りんごづくりを始めました。一流の先輩農家の皆さんのご指導のおかげで、思いもかけずおいしいりんごが実り、収穫は望外の喜びでした。
「りんご道」では、剪定、交信かく乱剤設置、受粉、摘花、摘果、収穫に取り組み、葉取り、袋掛け、農薬散布は専門の方々にお任せしました。それでもかなりの作業量で、これだけ手間がかかるのか、そして技術が必要なのか、さらには哲学が求められるのかと感心したのが思い出です。
そして、りんごだけではなく、お米も野菜も果物も畜産も全ての農業が、こうした手間、技術、哲学が求められていることを、作業をしながら身に染みて実感しました。
自然と向き合い、愛情を持って作り育てた全ての食べ物たち。今は、青森県内の全ての生産者の皆さんに感謝の言葉しかありません。そんな気持ちにさせてくれたのもりんごですので、私もまたりんごによって育てられました。
世代を超えて育てられたりんごが育てる、青森の未来。
今年もおいしいりんごがたくさん実りますように。
追伸:「知事のりんご道」はYouTubeチャンネル「青森県知事の新時代ちゃんねるA-Tube」で楽しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
(AOMORI MAG(あおマグ) - 2025年8月号)