青森県の産業（商工業）

青森県の商業は、小売業の事業所数が9,797店で商業全体の77.5%、年間商品販売額が1兆3,337億円で商業全体の44.0%を占めています。

　少子高齢化・人口減少等の社会状況の変化に伴い、中心市街地活性化によるコンパクトな街づくりや、地域コミュニティの場としての役割が期待されている商店街の活性化が重要となっていることから、商店街づくりの推進、空き店舗対策の充実等に取り組んでいます。

工業（ものづくり産業）は、農業や観光関連産業とともに「域外市場産業」とされており、地域経済活性化の原資となる国内外からの外貨を獲得するために大変重要な産業です。

　青森県工業に占める産業別製造品出荷額等の割合は「食料品」が22.9%と最も高く、次いで「非鉄金属」、「電子部品・デバイス・電子回路」の順となっており、この3業種で全体の50.6%を占めています。

　青森県では、地域の豊富な農林水産物、高度なものづくり力、更には、ねばり強さで定評のある豊富な「人財(人のたから)」など、地域のポテンシャルを活かしながら、ものづくり産業を中心とした成長分野の産業集積や地場産業の育成・強化に取り組んでいるほか、環境・エネルギー関連産業や農工ベストミックス関連産業、情報関連産業など、本県の優位性を発揮できる分野を中心に、戦略的な企業誘致を推進しています。

■「産業別製造品出荷額等の構成比」（2021年）

　特徴のある産業特性を有している3つの地域において、地域のポテンシャルを活かした産業集積の促進や人財の育成に取り組んでいます。

【津軽地域】
　半導体、電子部品・デバイス、電気機械、精密機械、情報通信、医療機器などの集積が進み、特に光ファイバー、光デバイス、光学用プリズム、画像処理装置、半導体検査装置等の光技術を応用した製品の研究開発・製造に取り組む光技術関連企業が集積しています。
　また、豊かな農林水産資源に恵まれ、食品産業が盛んなことから「あおもり農工ベストミックス新産業創出構想」に基づく食品関連産業の創出や県内大学等との連携によるライフ（医療・健康・福祉）関連産業の創出・育成を目指す「青森ライフイノベーション戦略」の推進に取り組んでいます。

【県南地域】
　八戸地域を中心に、豊富な水産資源を活用した水産加工をはじめとする食料品製造業が多く集積しています。臨海部においては大規模な工業港、漁港、商業港が整備されており、鉄鋼、非鉄金属、製紙、化学などの基礎素材型産業、半導体製造装置、情報通信機器、自動車・航空機搭載部品、ソフトウェア産業などのほか、水産加工品を中心とした食品加工業が集積しています。

【下北地域】
　原子力関連、大規模風力発電、国際核融合エネルギー研究センター、環境科学技術研究所などが立地し、国内でも有数のエネルギー開発・研究の拠点形成が着々と進んでいます。
　エネルギーの安定供給や地球温暖化対策が世界的に大きな課題となっている中、環境・エネルギー分野における研究開発等を通じて需要の拡大が見込まれる環境リサイクル、省エネルギー・省力化技術及び新エネルギー関連産業等の集積や新技術・新産業の創出に取り組んでいます。

　製造品出荷額で青森県が全国順位５位以内の工業製品を紹介します。

　独創的なアイディアと確かな技術力を武器に、国内外で活躍する青森県内の元気なものづくり企業を紹介します。

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