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更新日付:2015年6月15日 

第282回定例会提出議案知事説明要旨(平成27年6月)

 本日ここに、県議会第282回定例会の開会に当たり、県政運営に関する所信の一端と上程されました議案の概要を御説明申し上げ、議員各位並びに県民の皆様の深い御理解と御協力をお願い申し上げます。
 私は、この度、県民の皆様の暖かい御支援を賜り、引き続き知事の重責を担うこととなりました。今後の県政運営に思いをいたすとき、私に課せられた使命と責任の重大さに、改めて身の引き締まる思いがいたします。
 平成15年の知事就任以来、私は、ふるさと青森県を元気にするため、そして県民の皆様が安心して暮らすことができる自主自立の青森県づくりを進めるため、愚直に力を尽くしてまいりました。
 「行財政基盤の安定なくして県政なし」という強い信念のもと、徹底した行財政改革を進めてきた結果、収支均衡型の財政運営の実現を果たすなど、次世代に向けて責任ある財政基盤を築くことができました。また、県財政を取り巻く環境が厳しい中にあっても、「攻めの農林水産業」や「青森ライフイノベーション戦略」、「良医を育むグランドデザイン」、そして「地域をけん引する人財の育成」など、本県の将来を見据えた様々な施策を展開し、持続可能な青森型社会の実現に向けた歩みを着実に前進させてまいりました。
 私は、選挙期間中、県内各地を回り、県民の皆様方のたくさんのお声を伺いました。対応を急がなくてはならない多くの課題や、県政に対する期待を肌で感じたところであります。そして同時に、本県が有する多彩な地域資源や意欲あふれる多くの人財に触れ、青森県の潜在力や発展可能性の大きさを改めて認識したところであります。
 今、私たちは、急速に進む人口減少、少子高齢化の進展など、この国の行く末や、我が青森県の将来の姿にも大きな影響を与える困難な課題に直面していますが、乗り越えるべき大きな課題がある時こそ、そこに大きなチャンスがあります。
 これまでの取組みを通じて得られた様々な成果や可能性、豊かな地域資源、そして優れた人財など、本県が持つ多くの強みを最大限に生かしながら、チャレンジしていくことこそが、本県の新たな可能性を切り拓く鍵となります。私たちの未来は私たち自身の手で創造し、変えていくという気概を持ち、本県のめざすべき姿、進むべき方向をしっかりと見据え、課題の克服に県を挙げて取り組んでいくことが必要であります。
 再選を果たした今、私がなすべきは、何よりも青森県の次代を担う子どもたちのため、この直面する困難な課題を乗り越えるべく、県民の皆様とともに果敢にチャレンジし、未来に希望あふれる青森県づくりに邁進することであります。
 これからの4年間は、これまで進めてきた諸施策の成果、得られた様々な知見、人的ネットワークなどを礎として、取組みをさらに加速・深化させるとともに、これまで以上に大胆な政策運営が求められているとの認識のもと、次の三つの姿勢を大切にし、県民の皆様とともに、より一層元気な青森県づくりを目指していきたいと考えております。
 まず、「経済元気・生活重視の姿勢」は、雇用の場づくりと生業(なりわい)づくりを最優先として県民の経済的基盤を確立し、より安心して暮らせる、より安全な青森県づくりを進めるとともに、県民がそれぞれのライフステージにおいて輝くことのできる、とりわけ子どもたちの希望を叶えることができる青森県づくりを目指します。こうした地道で息の長い政策をしっかりと徹底的に進めます。
 次に、「挑戦する姿勢」は、本県が抱える人口減少や短命県という大きな課題に対しても、むしろ伸びしろの大きなチャンスと捉え果敢にチャレンジすることで、青森県の未来をより良い方向にチェンジしていくとともに、青森県が有する素晴らしい食の資源を質的・量的に一層磨き上げ、どこにも負けない「食の大県」づくりにチャレンジします。こうした挑戦する姿勢を持ち続け、必要な政策をしっかりと大胆に進めます。
 次に、「戦略的姿勢」は、グローバル化の波を捉え、外貨をしっかりと稼ぐとともに、青森県が有する豊富な地域資源、優れた人財、地政学的な優位性、充実した陸・海・空の交通体系などを組み合わせ、時間軸をしっかりと意識しながら青森県を飛躍させていきます。こうした戦略的姿勢を徹底しながら、必要な政策をしっかりと的確に進めます。
 これら三つの姿勢のもと、具体的には、県政が抱える諸課題を踏まえ、「安全・安心、健やかあおもり」、「産業、仕事、人財あおもり」、「教育、人づくりあおもり」、「復興・防災あおもり」、「しなやかで揺るぎない行財政運営」の五本の柱からなる政策を「未来創造!ダッシュあおもり」として掲げたところであります。
 これらの政策の実現に向け、まずは平成27年度当初予算に計上している未来を変える挑戦推進事業等について、より効果が早く、かつ高く現れるよう万全を期していくとともに、引き続き財政規律を堅持し、これまでにも増して取組の重点化を徹底しながら、柔軟に、かつスピード感を持って取り組み、県勢の更なる発展のために全力を尽くしていきたいと考えております。
 本格的な人口減少社会を迎えた今、青森県の未来を変えていくための重要な4年間がスタートします。
 幸い、青森県には、互いが互いを支え合う県民の素晴らしい絆、地道にこつこつと物事を成し遂げる正直で真面目な県民性、さらには美しく豊かな自然、農林水産業をはじめとする類いまれな地域資源、そして誇るべき地域文化があります。こうした「青森力」ともいうべき本県の持てる力を結集すれば、たとえ困難な課題であっても必ずや克服し、新たな青森県の未来を切り拓いていくことができると確信するものであります。
 以上、引き続き県政運営を担うに当たっての私の基本的な考え方について申し上げました。
 県民の皆様が、この青森県に生まれ、暮らして本当に良かったと心から実感できるふるさと青森を創造していくため、引き続き全身全霊を傾けていく覚悟でありますので、議員各位並びに県民の皆様の御理解と御協力を心からお願い申し上げます。
 それでは、上程されました議案の主なるものについて、その概要を御説明申し上げ、御審議の参考に供したいと思います。
 まず、条例案について御説明いたします。
 条例案については、議案第1号から議案第4号までの4件を提案いたしております。
 その主なるものとして、
 議案第3号「青森県県税条例等の一部を改正する条例案」は、地方税法の改正に伴い、法人の事業税について資本金の額又は出資金の額が1億円を超える法人で一定のものの行う事業に対して課する付加価値割、資本割及び所得割の税率を改めるとともに、たばこ税の税率の特例を廃止する等の改正を行うものであります。
 議案第4号「青森県県税の特別措置に関する条例の一部を改正する条例案」は、半島振興対策実施地域の振興を図るための措置の一環として、認定産業振興促進計画区域内において、製造の事業等の用に供する施設又は設備で一定の要件に該当するものを新設し、又は増設した者に対して、事業税、不動産取得税及び固定資産税の不均一課税をする等の改正を行うものであります。
 その他の議案は、議案第5号の1件、報告案件は14件であります。
 議案第5号「青森県収用委員会の委員及び予備委員の任命の件」は、青森県収用委員会委員赤津重光、田中哲、鈴木泰雄、最上伸子の各氏の任期が来る7月30日をもって満了いたしますので、後任の委員として赤津重光、鈴木泰雄、最上伸子の各氏を再任するとともに、新たに予備委員である鈴木忍氏を任命し、併せて、予備委員2名が欠員となりますので、後任の予備委員として山寺利夫及び奈良卓の両氏を任命いたしたく、御同意を得るためのものであります。
 以上をもちまして、提出議案の概要について御説明申し上げましたが、議事の進行に伴い、御質問に応じ、本職をはじめ関係者から詳細に御説明申し上げたいと思います。
 なにとぞ、慎重御審議のうえ、原案どおり御議決並びに御同意を賜りますようお願い申し上げます。
 なお、この機会に議長のお許しを得て、「まち・ひと・しごと創生法」に基づき策定する「まち・ひと・しごと創生青森県長期人口ビジョン」及び「まち・ひと・しごと創生青森県総合戦略」について申し上げます。
 本県の人口の現状と将来展望を示す青森県長期人口ビジョン及び人口減少克服に向けた本県の5年間の基本的方向と具体的な施策を掲げる青森県総合戦略については、去る6月8日開催の未来を変える挑戦人口減少対策推進本部会議において、それぞれ素案を取りまとめたところであります。
 これらにつきましては、議会からの御意見等を踏まえて策定してまいりたいと考えておりますので、議員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。

第282回定例会追加提出議案知事説明要旨(平成27年6月)

 ただいま上程されました追加提出議案について御説明申し上げ、御審議の参考に供したいと思います。
 議案第六号「青森県副知事の選任の件」は、青森県副知事青山祐治氏及び佐々木郁夫氏の任期が来る六月三十日をもって満了いたしますので、後任の副知事として引き続き両氏を選任いたしたく、御同意を得るためのものであります。
 なにとぞ、慎重御審議のうえ、原案どおり御同意を賜りますようお願い申し上げます。

過去の議会説明要旨

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