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令和元年度11月補正予算案について[臨時]

会見日時:令和元年11月20日水曜日 16時30分~16時45分
会見場所:第三応接室
会見者:三村知事

〇知事
 来る11月22日に開会される県議会第300回定例会に提出いたします補正予算案につきまして、お手元の資料「令和元年度11月補正予算案について」に基づきご説明申し上げます。

 「補正予算の概要」についてであります。
 今回の補正予算は、去る10月7日に県人事委員会から提出された「職員の給与等に関する報告及び勧告」に基づいて実施する職員の給与改定に要する経費について、現計予算に計上している給与関係費との増減調整を行ったうえで所要額を計上することといたしました。
 なお、知事等の特別職の職員及び県議会議員の期末手当については、特別職の国家公務員及び国会議員の取扱い等を考慮し、支給割合を引き上げることといたしております。
 以上が給与関係費についてであります。

 次に、給与関係費以外の補正予算についてでありますが、豚コレラ等の家畜伝染病の発生防止対策に要する経費、深浦町内で確認されたナラ枯れ被害の拡大防止対策に要する経費等について、それぞれ所要の予算措置を講ずることとしたほか、公共工事の施工時期の早期化及び平準化を図るため、社会資本整備総合交付金事業及び県費単独事業の早期発注に係る所要の債務負担行為を設定することといたしました。

 次に、「一般会計予算の規模」についてであります。
 今回の補正予算額は、6億5,416万2千円の減額となり、これを現計予算額に加えますと、令和元年度一般会計の予算規模は、6,766億5,432万円となります。

 補正予算の歳出の主なるものの概要については、2ページ以降に詳細な説明がございますので、よろしくお願いします。

 私からは、以上でございます。何か質問があればお願いします。

〇記者
 空港についての事業が金額的にも内容的にも目を引くものであると見受けられますが、これについてご説明をお願いいたします。

〇知事
 青森・ソウル線が苦戦している一方で、青森・台北線は週5便の中、搭乗率も好調を維持しているところであります。また現在、青森・上海線の開設に向けて、中国東方航空と協議を行っているところでございます。こうした諸情勢を勘案いたしますとともに、現在青森空港の国際線をパッセンジャー・ボーディング・ブリッジ(PBB)が1基のみであるという状況を踏まえまして、国際線の乗降客の安全性や利便性を考慮し、1基増設し2基体制とすることが必要と考えまして、青森空港ビル株式会社が行うPBBの整備に要する経費の一部を支援することといたしました。
 観光を青森県の経済を回すけん引役として考えており、また今回のPBBの整備により、青森空港の優位性が高まるものと考えております。
 現在はPBBが1基であることから、例えば、運航に遅延が発生し飛行機が空港に降りられないという事態が発生しクレームがあったほか、PBBの使用が重なる曜日があり、実務的にも大変な思いをしていたところでもあります。
 このことから、PBBの整備により既存路線の維持及び安定に加え、新規路線の就航への追い風にもなることで、多くの観光客の方々が来県し、本県経済の成長につながるという展開を想定しております。

〇記者
 現在、搭乗率が6割程度で推移している状況で、ソウル線の維持についても補正予算が計上されておりますが、これについてご説明をお願いいたします。

〇知事
 10月に少し回復しましたが、年間平均では69.7パーセントまで落ち込んでおり、従前の8割前後には及ばないという状況であります。
 青森・ソウル線は、青森・ソウル間を結ぶという役割ではもちろんのこと、乗継ぎにおいても多くご利用いただいております。仁川空港を経由して、我々青森県民が世界のあちこちへ行く、またその逆もあります。そういった意味で、世界に開かれた窓として、青森・ソウル線は非常に重要な路線であると考えております。
 「青森・ソウル線路線維持緊急対策事業費」という事業名としましたが、日韓関係の悪化によって非常に厳しい状況にある本路線を、冬季スケジュール期間もしっかりと維持するために、空港ビル株式会社とともに、青森空港国際化促進協議会が実施する緊急対策を支援するものであります。具体的には、利用促進対策として、学生の春休み期間における海外旅行需要をターゲットとした旅行商品の造成や、青森・ソウル線を利用した語学研修等の教育旅行の支援を実施しますとともに、仁川空港を経由しての、中国、香港、タイからの誘客にも取り組むことといたしました。また、航空機の地上走行や、雪対策に係る経費の支援を予定しております。
 路線そのものを幅広に考えて、まさに世界につながっている部分、既存事業の「ビヨンド・ソウル」の部分について特に高い評価をいただいていることから、その部分を強化すべく、本事業を実施するものであります。

〇記者
 豚コレラ侵入防止対策緊急支援事業費補助についてもご説明をお願いいたします。

〇知事
 野生のイノシシが豚コレラの発生源であるとされているため、ネットや柵で野生のイノシシから農場を防護する必要があるということを、養豚業者の方々にもご理解いただきたいと考えております。このような状況から、養豚業者の方が独立行政法人農畜産業振興機構の事業を活用して、農場の周囲にイノシシ等の野生動物の侵入を防止するための柵等を設置する場合に、県も当該費用について補助しようということでございます。
 補助率は、当該機構が1/2、県が1/6、さらに市町村にも同様の補助をお願いしておりまして、養豚業者の方の負担は全体の1/6となりますので、ぜひ、これを活用して、柵等を迅速に設置していただきたいと考えております。また、この記者会見を通じ、報道機関の皆さまにおかれましては、柵等の設置を呼びかけるPRをしていただけるとありがたいところです。

〇記者
 ナラ枯れ被害防止対策事業費が計上されていますが、ナラ枯れの問題について知事の所感を伺いたいと存じます。

〇知事
 以前からナラ枯れ被害はあり、当時は薪として使用する等の方法で対処しておりましたが、近年の地球温暖化の影響で、ナラ枯れ被害は北上してきたという状況であります。
 特に十二湖周辺が危うい地域になってきたという思いがあり、被害木のくん蒸処理を中心に取り組んでいくほか、おとりとなる丸太を用意し、ナラ枯れの原因となる虫を丸太に集め一網打尽にするという駆除方法を教わったので、その実施も検討しております。雪が降ってまいりましたが、可能な限り早めにこのような措置を取り、十二湖周辺の森林を守りたいという思いであります。

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