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平成20年年末 定例会見/平成20年を終えるにあたっての知事会見

会見日時:平成20年12月26日(金) 16:00〜16:25
会見場所:第三応接室
会見者:三村知事

○知事
 平成20年も残すところ、あと5日となりました。
 県政記者会の皆様方には、青森県政発展のため、1年間ご協力いただき、本当にありがとうございました。ごくろうさまでした。

 さて、私ども青森県のこの1年を振り返ってみますと、世界的な原油価格の高騰や、米国のサブプライムローン問題等に端を発します「100年に一度」といわれる不況の波が、私ども青森県にも押し寄せてきた年でありました。しかし、そのような中にあっても、県民の皆様方の頑張りによりまして、未来へとつながる芽が着実に育ってきた年でもありました。

 青森県の最先端の取り組みが、世界に発信されました。6月に開催されました「G8エネルギー大臣会合および5カ国エネルギー大臣会合」では、省エネルギーの推進、クリーンエネルギーの導入、革新的技術開発に向けた国際協力など、エネルギー政策上の重要課題についての議論が行われ、その成果が続いて開催されました洞爺湖サミットに引き継がれました。県といたしましても、「魅力あふれる青森」を世界に向けてPRするとともに、本県のエネルギー分野での先進的な取り組みを紹介できたところです。
 また、かねてから待ち望まれておりましたドクターヘリが今年度内に導入されることとなりました。そして、年末の政府予算案に、弘前大学の高度救命救急センター関連予算が盛り込まれ、県の救急医療体制が大きく前進することとなりました。
 産業・雇用面におきましては、世界的な経済情勢の悪化の中、本県においても非正規労働者の雇止めや整理解雇が行われるなど、深刻な状況となっておりますが、県といたしまして、12月17日、「青森県緊急雇用対策本部」を設置し、雇用対策に万全を期すこととしたところです。さらには、市町村と連携し、総額171億円の耐震化事業等を実施することとしたほか、新たな中小企業金融対策についても措置したところであります。
 そして、これまで進めてきた企業誘致活動では、新規立地する誘致企業は、この4月から12月でございますが10件、新規雇用者数は約320人が見込まれておりますが、今後も県内雇用情勢の改善のため、全力で取り組んでまいります。
 また、財団法人21あおもり産業総合支援センターが、優秀地域力連携拠点及びコーディネーターによる模範的支援事例に選定され、それぞれ中小企業庁長官賞を受賞しました。今後とも、県内企業をしっかりと支援していきたいと思います。
 農林水産業分野では、「攻めの農林水産業」を支えます「水・土・人」づくりが本格的に始まったほか、全国肉用牛枝肉共励会において、名誉賞を受賞するなど、本県の肥育能力が高く評価されたところであります。しかし、4〜6月と9月に発生いたしました霜やひょうにより、りんごが大きな被害を受けました。その後のりんご農家の皆様方の頑張りによりまして、出来秋には、多少の傷はあっても、たいへん味の良いりんごが生産され、県では、りんごの価格浮揚のため、関係者の皆様と協力しながら、さまざまな対策を総合的に実施していくこととしております。また、りんごの品種登録につきましては、りんご生産者の皆さんにご心配をおかけしました。県では、業務のチェック機能を強化するため、組織体制の見直しを行ったほか、県民の知的財産をしっかりと守るため、知財センターを設立することとし、その準備作業に着手をしたところです。

 年末には、東北新幹線全線開業へ向け、観光関連の3団体が統合し、全県的な観光振興を図ることとなりました。2010年の東北新幹線全線開業準備に、一層の弾みがつくものと思われます。また、来年の太宰治生誕100周年に向け、地域の方々が中心となって様々な取り組みも始まっておる状況です。新幹線の全線開業を期に、本県観光産業の飛躍を図っていきたいと考えます。

 12月15日には、私ども青森県の三内丸山遺跡などで構成されます「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」の世界遺産暫定一覧表への追加記載が了承されました。今後も、関係道県等と連携し、世界遺産登録へ向けた取り組みを進めることとしております。

 社会資本の整備では、東北新幹線新駅の駅舎工事がそれぞれ始まったほか、JR東日本が、新青森駅開業の目標を2010年12月に前倒しするなど、開業に向けた着実な進展がみられました。
 また、11月には、津軽地方の洪水被害軽減や、かんがい、水道、工業用水供給などを目的とした津軽ダムの本体建設工事が着工し、2016年度の完成を目指して工事が進められています。これらの大プロジェクトは、今後の本県の発展に大きく寄与するものと考えております。

 スポーツ関係では、8月の北京オリンピックに、本県ゆかりの9名の選手が参加したほか、続いて開催されましたパラリンピックにも2名の選手が参加し、大いに活躍をいたしました。また、年末の全国高校駅伝では、青森山田高校が男女ともに好成績をおさめるなど、選手の皆さんの活躍が、私たちに大きな感動と勇気を与えてくれたことを大変うれしく思います。

 残念な事故もございました。4月には陸奥湾内で漁船が遭難し、尊い命が失われました。県人の関係する事件もございました。不慮の事件や事故で亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りいたしたいと思います。
 一方、昨年増加いたしました交通死亡事故が、今年は減少に転ずる見込みとなっておりますが、依然として死亡事故に占める高齢者の方々の割合は高く、年末年始を控え、県民の皆様方には、今一度、交通ルールの遵守と交通マナーの実践を心がけ、交通事故の防止に努められますよう、お願いするところであります。

 この1年間、非常に慌ただしい年でございましたが、そのような中でも、自主自立の青森県を目指し、様々な分野で未来への芽が伸びてきた1年でございました。
 来る年も、新しい発展の芽を大きく伸ばし、県民の皆様方の幸せが増え、県勢が大きく進展しますよう、全力を尽くして参ります。

 以上、年末にあたりましての所感とさせていただきます。
 ありがとうございました。

○記者
 並行在来線の無償譲渡、年内目途という言葉があったので、現在のところいかがでしょうか?

○知事
 要するに、鋭意交渉中であるということ、JR東日本との鉄道資産の譲渡価額に関する協議については、年内を目途に進めてきたところであり、大詰めの段階と私としては考えています。
 現在、総合判断に向けて検討を行っているところでありまして、詳細につきましては、交渉事でございますし、相手もあることでございますので、現段階では差し控えさせていただきます。そういうことで、要するに大詰めということです。

○記者
 年を越えるというとらえ方でよろしいですか。

○知事
 今日は26日で、そういうことと認識していただいて。

○記者
 先ほど、幹部の訓辞の中で、プロとしての心構えが問われているというお話でしたが、知事がそう思うに至ったこの一年の事象とはどういったものがあるでしょうか。

○知事
 今さら同じことを言うような形になるのかもしれないですけど、自分は町長から、要するに、行政から政治の方を見つめるというか、管理者というんでしょうか、行政の長としての仕事をしているわけでございますが、やはり公務員としてのルールを守るべきというとか、するべき仕事をきちんと行うということとか、そういったことがあると思います。
 何かと言われれば、たとえばりんごの品種のこと等もありましたし、今まださらに(作業)しているところですけども、ルールとしての補助金の事務費等のあり方等もあると思います。

○記者
 今年県内で起きた出来事の中で、知事ご本人が最も印象に残った出来事を一つあげていただけますでしょうか。

○知事
 やはり私ども青森がG8のエネルギーという非常に重要な分野で、会場として選ばれ、青森宣言という形で、我々が進めております様々な新しいエネルギーの仕組み等も含めて評価されたことが、私としては出来事とすれば大きなこと。大きなことというか、国際的に青森という名前を示せたことだと思います。名前だけでなく、エネルギーの新しい取り組みという中身も合わせて。

○記者
 並行在来線の関係で、先ほど総合判断に向けてというお話がありましたけれども、一部報道では、1月にも決着ではというような報道があったようですが。

○知事
 そうあるべく、今、大詰めの交渉だと、今日のところはお話させてください。

○記者
 一般の生活のレベルで、家族の在り様を問うような事件が非常に多発した年であったと思います。たとえば、12月にも子どもが犠牲になるとか、諸々の事件・事故に対する知事の現状の認識とはどういったものでしょうか。

○知事
 今、「家族」という言葉がありました。町長という現場の仕事を経てきて思ったことは、保健師さん方を現場に投入しながら、もう一度地域のあり方、その中において行政はどうあるべきかと自分自身何度も問うているわけです。
 かつて、海外からきた方々が「日本は子どもの王国である」と、何よりも子どもは大切にされ、夕方になると仕事を終えてきたお父さんと子どもたちの笑い声がする。日本こそ、真に子どもを大切にし愛する国民であるという、江戸から明治にかけていろんな方々の言葉があるんですけれども、もう一度日本の国の良さというんでしょうか、次の世代、子どもたちに対して、自分の子どものみならず、地域として支える仕組みが改めて問われる年、というか数年、もうちょっと長いスパンだと思うのですけども、今の日本の現在の状況を私自身も憂慮し、であるからこそ、私どもがスタートとしてできることとしての、命を大切にする心を育む県民運動であるとか、さらに、保健師を現場に投入する仕組みを市町村と検討することであるとか、教育委員会含めて見守り隊や声かけ隊とかを含めて、行政や民間の方々のそれぞれの努力が今積み重ねられていると思っています。
 しかし、お正月は家族が集まる例が多いわけですから、ぜひ家族の持つ意味、家族がつくっている地域社会の意味、その中で、特に子どもという未来への大切な財(たから)、命の持つ意味をそれぞれに問うそういった日本であってほしいと考える次第です。

○記者
 青森県が誇るりんごという観点からすると、霜・ひょうの被害から品種登録の取り消し問題まで、今年は受難の年だったと思うんですけど、知事として、来年のりんごの戦略とかはどのようにお考えですか。

○知事
 来年というより実際、年明けに仕分け(健全果と被害果の選別)の部分とそれから、総合的に青森りんごの会ともども全国で色々どういう戦略をしていくか、用意したでしょ、いろんな予算を。1月明けに、1月の後半になると思うけども、一斉に全国で青森りんごの。というのは年明けになりますと、うちのりんごだけに現実なるわけだから、今もう一度、新年度というよりも、今年のこのりんごについて、一斉に全国で販売体制、販売体制というかキャンペーンやっていきます。いろんなかたちで、あるいは全国の学校、いろんなところで食べてもらう仕組みだったりとか、それぞれ色々アイデア、りん対協(青森県りんご対策協議会)、りんごの会、我々でつくっているところなんですが、そういった、決して今年は品物悪くないどころか、非常に良いわけです、品質が非常に良いわけです。ひょうの害のあったりんごであっても高い評価うけてます。だからこそ、もう一度、「一日一個のりんご、医者いらず」の我々の青森りんごをみんなで食べて、この国、健康になってほしい。まあ、色々な切り口ありますけど、一斉に実は1月下旬から取りかかる段取り、まだ正式には決定していませんけど、全国一斉にやることになっています。そういったこと等を大切にしていきたい。それと、1月にあるところの北京店で、青森フェアをだ〜んとやることになってますし、今回、台湾でも色々やってきましたけども、海外戦略も大切にまたしていきたいと思っています。

○記者
 二つあるのですが、一つは先日、昨日ですけど、総務部の方で品種登録問題を受けて全庁的な改善策まとめました。これについての知事の所感をいただきたい。もう一つ、雇用対策につきまして、市町村レベルでは直接雇用ですとか、委託における直接雇用を創出する取り組みをしておるんですが、県としてそのような考えはないのかどうか。お願いします。

○知事
 改善策についての所感ということでございました。今回の改善策、こういったことが二度と起こることがないよう、県としてのゆるぎない業務執行体制を構築する必要があるとの認識の下で、特別監察において指摘された事項等を踏まえ、組織体制から業務管理のあり方までを広く見直して、「組織改革」、「職員改革」、「運営改革」という3つの改革を全庁で、一体的に展開するものであります。これを着実に実行することによって、県民の皆様方に信頼される業務執行体制の構築を図っていきたいと考えております。既に報道等なされたわけでございますけど、本格的な実施としては、21年4月ということとなるわけですが、人事作業を「組織改革」を踏まえて進めることや各部局での是正・改善の取り組みの成果を、業務管理のあり方検討・研修内容の見直しに生かすなど、できるところから総合的に改善に取り組んでいきたい、そういうふうに考えております。
 雇用につきましては、ご案内のとおり、既に二次補正、まあ二次補正が早く出る見込みだったのですが、かなり早い時期から、いわゆる平成13年にとった対応策等を勘案しながら、部局横断的に、その補正が出たらすぐ取りかかれるような段取り等を進めてございます。

○商工労働部長
 先ほどの自治体で臨時職員を雇っているという話でしたけど、本県としては17日に発表した「雇用・金融等緊急経済対策」を基本に、雇用を支えることとしておりまして、昨日、監事会を開きました。その中で発表させていただきましたけども、「緊急の雇用対策に係る取組」の一つとして、解雇等で住居の退去、寮等を出された方、余儀なくされてる方々に対して、県営住宅を活用することというのを昨日発表させていただきました。
 プロジェクトチームを今立ち上げまして、その中で、全庁的に雇用の創出を行う事業を集めまして、今の二次補正に対応していくという予定でおります。

○知事
 迅速に対応していけるように、既にプロジェクトチームを進めさせている。

○記者
 予算がついた時点では、直接的な雇用の創出に入るということでよろしいわけですか。何人規模とかは、今あるのですか。

○知事
 市町村や各団体等ありますし、また何十億規模になるかもきちんと、今回の補正ちょっと見えないところがございますので。まあこれ、60・70億円だよなあ。それに合わせて。推定なので、ちょっと予算のあれなので。

○記者
 確認になると思うのですけど、パソコン5台不明になっているということの調査結果は今のところ。

○農林水産部長
 5台、パソコン不明になっておりまして、再度、当該職員に対して聴き取りを行っておりまして、証言の確認作業を進めている段階であります。
 内容については、現在も確認作業を進めておりますので、発言は差し控えさせていただきます。
 いずれにしても、早い機会に説明できるようにしたいと思います。

○記者
 ちょっと細かいんですけど、ハサップ対応型の八戸市営魚市場の話で、市からすれば、県の方にも、公共事業については県にも負担してもらう分があるじゃないですか。付帯設備についても負担してほしいという考えがあるようですけど、これに関しては県の方はどのように考えていらっしゃるんですか。

○知事
 非公共について、従前から対応してないという現実的に。これは、市町村の理解の下と考えておりますけど。

○記者
 昨日、縄文遺跡群の県政モニターのアンケート結果をお知らせいただいて、縄文遺跡群を登録しようとしていることを、モニターさんの半数以上が知らなかったという結果だったんですけど、これについてどのように受けとめますでしょうか。

○知事
 今、全国大会枠から、世界大会枠に今度選ばれていったということ。これからいろんなかたちで盛り上がっていくと思っています。実際に民間の団体の方で、大変興味ある方が一所懸命推進してきたという経緯ありますし。要するに、できうるならば皆様方、報道等いただきながら、我々としても場面場面において、縄文の協力店というか、協力していただくいろんな団体も、いろんな場面でみんなで目指そうということで進んでおりますので、機運はジワジワと醸成されつつあり、これから伸びていくものと期待しております。

○教育委員会次長
 広報に力に入れてまいりたいと思っております。

○知事
 それではみなさん、良いお年を。


― 以上 ―

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