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更新日付:2023年6月1日 

知事コラム(2023年6月)

ラストダンス

 越路吹雪さんの『ラストダンスは私に』は好きな一曲だ。

 3月18日、青森市内の量販店2か所で「決め手くんが行く!」と「だし活+だす活」のダンスを久々に披露し、キャンペーンを行った。「決め手くん」はこれが県内ラストダンスであり、ステージから見たお客さまの温かなほほ笑みを思い出すと、今でも胸が熱くなる。
 足掛け20年にわたる青森県産品愛用運動チーム、10年にわたる「だし活+だす活」チームとの活動もフィナーレとなる。切なくもあったが「すべてのことに時がある」と思っている。

 「決め手くん」ダンスは、3年ぶりに「りんご&にんにく、長芋&ごぼう、帆立、鮪、青天の霹靂」の県産品Tシャツを脱ぐフルバージョンで、少々不安だったが、前日の猛特訓の成果もあり踊りきることができた。
 思い返せば、このダンスは県内外各地で約400回、チームとともに踊った。
 攻めの農林水産業の推進による農業産出額の3千億円超え、さらに1千億円超のりんご、100億円超の帆立、農業所得2倍の達成や農林水産品の好調な輸出状況を思うに、チーム「決め手くん」は、県産品の販売を大変よくサポートした。これまでのチームメンバーに、ただただ感謝だ。

 「だし活+だす活」のラストダンスは、6月2日の食生活改善推進員協議会通常総会で食生活改善推進員(食改)の皆さまとビシッと決めるつもりだ。 
 しかして、こちらは艱難辛苦(かんなんしんく)の10年だった。「だし活」のスタートは、塩分の多量摂取による高血圧が、脳、心臓、腎臓にどう影響しているかを知ってもらい、迂遠(うえん)であっても「だしのうま味でおいしく減塩する」ことを地道に普及啓発する努力の日々だった。
 この活動が県民の皆さまにじわじわと認識されていく手応えを感じる中で、だし活商品も数多く開発されるとともに、「無意識の減塩」という概念を全国紙が高く評価してくれたり、香港の大手食品グループが「だし活」商品に興味を示してくださるなど、国内外でさまざまな前進もあり、県民一人一日250gだった野菜摂取量が、50g増えて300gとなった。
 その勢いに乗って、次の一手として、野菜をしっかり食べて、そのカリウムで体内のナトリウムを排出させる「だす活」を事業に加えるとともに、令和2年度に大原千鶴アンバサダーを任命してからは、さらに大きな前進と手応えを感じている。目標は長寿長野県の350gで、あと50gである。

 6月2日は、これまでのメンバーが食改の総会に集結し、「ラストダンスは食改の皆さまに」となる。感慨無量である。
 ラストメッセージでは、いつものように、「だし活商品の活用、ミニトマトあと5個(野菜50g)、スーパーの買い物であと千歩の運動」など、いずれも日常生活の中で取り組める手軽で気軽な健康づくりを訴えたいと思っている。

 それでは皆さま、健康づくりのひと工夫を「♪どうぞ 忘れないで」20年間ありがとうございました。
(県民だより あおもり - 2023年6月号)

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