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更新日付:2008年7月1日 りんご果樹課

りんごの品種改良

 りんごの品種改良は、普通、めしべにほかの品種の花粉を付着させる「交雑育種」という方法で行います。
 外観、食味、収穫時期など目標を設定し、それにしたがって、父親・母親を決めて授粉し、その果実から種を採ります。種を育て、樹にりんごがなるのを待ち、できたりんごを吟味しながら、選抜していきます。
 このような品種改良により新しい品種ができるまでには、20年以上を要する場合があります。

 新品種は、苗木が配布され、それぞれの生産者が栽培することになります。
 苗木にりんごがなり、出荷されるまでには3年以上を要します。

 りんご生産者は、栽培管理の難易や市場性、作業体系などを考慮しながらこのような新品種を導入し、次代につなげてきました。

遺伝子診断による親子鑑定

 青森県では、りんご新品種の育成を推進する一環として、DNAマーカーを使用した育種効率化技術の開発を進めています。
 このDNAマーカー活用の一つとして親子鑑定がなされていますが、これが、登録上の来歴(交雑親)記載に矛盾が生じる例も出ています。

 「北斗(ほくと)」
 「北斗」は登録当時、「ふじ」×「陸奥(むつ)」と考えられていましたが、「陸奥」に由来する遺伝子が無いことが明らかになりました。現在は、花粉親として「印度(いんど)」が有力候補とされています。

「金星(きんせい)」
 「金星」は、登録上「ゴールデンデリシャス」×「国光(こっこう)」とされていますが、「国光」に由来する遺伝子が無く、「スターキングデリシャス」などのデリシャス系品種が有力候補とされています>

 りんご以外でも、なし、もも、おうとう、水稲など多くの作物において、DNA解析技術の普及に伴って矛盾が発見されているそうです。
 苗木の混入や取り違え等による個々の樹の鑑定では、コストや手間から有効な手段とはいえないようですが、青森県りんご試験場から新たに登録する品種については、DNA診断による来歴の確認を行っています。

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りんご果樹課・生産振興グループ
電話:017-734-9492  FAX:017-734-8143

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