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更新日付:2022年11月17日 文化財保護課

南部七戸見町観音堂庶民信仰資料

民俗文化財(重要有形民俗文化財)

南部七戸見町観音堂庶民信仰資料

  • 南部七戸見町観音堂庶民信仰資料
    写真提供 七戸町教育委員会
指定区分 重要有形民俗文化財
名称及び員数 なんぶしちのへみるまちかんのんどう
しょみんしんこうしりょう
南部七戸見町観音堂庶民信仰資料  359点
所在地 上北郡七戸町字見町
(七戸町立鷹山宇一記念美術館 絵馬館にて一部展示
 上北郡七戸町字荒熊内67-94)
所有者 見町観音堂講中
管理団体 七戸町
指定年月日 平成2年3月29日
公開状況 公開
問合せ先 七戸町教育委員会世界遺産対策室
 TEL0176-58-5530

 見町観音堂は、小田子不動堂と同じく、応永3年(1396)南部政光により創建されたとされ、当時の棟札も現存する。指定物件は、絵馬185点、羽子板14点、読経札113点、称名念仏札2点、納経札2点、順礼札8点、棟札14点、その他21点の計359点と多様性に富み、創建当時から江戸時代の当地域の特色ある庶民信仰の実態と推移を知ることができる貴重な資料である。
 絵馬は、小田子不動堂のものと同系統。特に注目をひくものに羽子板がある。14点中3点は江戸時代初期の左義長羽子板であるが、残りの9点は、羽子板としては極めて異形で、上下の幅がほぼ同じで、薄手の板材の上方または下方に透かしを、柄のつけ根には八双風の切り込みを施し、柄尻には菊紋を彫刻しているものが多く、多様な図柄が表裏に施されている。画風は中世風であり、室町期を下らない時代のものとされているので、現存するわが国最古の羽子板といえる。
 羽子板奉納の風習は他地方にも若干あるが、それらは江戸時代後期以降のものである。
羽子板には、単なる遊具や女児の初正月を祝う贈答用品としての性格のほかに、厄払いの祈りを込めた信仰用具としての性格もあったことを当堂の羽子板は示している。その他、順礼札には、永正9年(1512)の観光上人のもの、貞享4年(1687)から慶応4年(1868)にかけての遊行上人のもの5枚等が含まれている。

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この記事についてのお問い合わせ

文化財保護課 
電話:017-734-9919  FAX:017-734-8280
※見学に関するお問い合わせは、所有者又は各市町村教育委員会へお願いします。

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