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更新日付:2023年2月17日 文化財保護課

木造舞楽面 木造能面

県重宝(彫刻)

木造舞楽面 木造能面

指定区分 県重宝
名称及び員数 もくぞうぶがくめん
もくぞうのうめん
木造舞楽面 9面
木造能面 1面
所在地 青森市問屋町1丁目18-28
所有者 大星神社
指定年月日 平成11年1月22日
公開状況 非公開

 面が存在する大星神社は、藩政時代までは妙見社、妙見堂などと呼ばれていて、「津軽一統志」等によれば青森市内で最も古い縁起を持ち、江戸時代には藩の祈祷所として庇護を受けている。元和4年(1618)には同社を再建した2代藩主信枚が参詣し、以後も4代信政、9代寧親が再建するなど、藩が特に重要視した神社である。
 また、実際に妙見社を訪ねた菅江真澄の「栖家能山(すみかのやま)」の記述などにみられるように、これらの面には早くから坂上田村麿の北征にまつわる伝説などが付随している。
 その他同社に舞楽上演の文書記録はないものの、明治時代まで神楽殿が残っていたことは遺構からわかるが、舞楽を上演していたかどうかは明らかではない。
 また、抜頭面などに朱書きされた修復銘から江戸時代に伝来していた事実が確認される。
 地方に伝来したものとしては作風が極めて優れ、勇壮豪快で力強い表現は東北地方の最優作と考えられ、中世の面として全国的にも注目される存在である。地方の作と考えられるが、様式的には都ぶりの正統的な表現の系譜に属している。
 また、比較的多数の面がまとまって伝来しているため、これらを用いて七曲の舞楽が演じられていたことが判明することから、彫刻としてだけでなく青森県の芸能史を考える上でも重要な資料である。

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