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更新日付:2013年3月4日 青少年・男女共同参画課

青森県女性ロールモデル 町田直子さん

無理をしないで得意分野を活かし、日々、感じていることを一つ一つ形にしていくことが大切。

町田直子さん
特定非営利活動法人ACTY 代表理事
町田 直子さん(八戸市)

【プロフィール】
 大阪市生まれ。
 大学卒業後、米国留学を経て旅行代理店でマーケティング及び新商品企画担当。
 1989年の国際花と緑の博覧会のプレスセンターにて海外報道課を立ち上げ、運営責任者として活躍。結婚を機に1995年より八戸市に在住。
2002年からACTY代表を務め、2004年、特定非営利活動法人ACTYとして法人化、理事長となり、現在に至っている。また、2012年青森県教育委員に就任し、その他多方面で活躍中。

町田直子さんの主な分野 「NPO・ボランティア」「起業」

チャレンジのきっかけは?

子どもたちが自慢できるまちにしたい

 結婚を機に大阪から八戸に移住し、自然と食に恵まれ、青森県ならではのライフスタイルが楽しめる地域であることを実感し、地域の個性と魅力を多くの方々に知ってもらいたいと思ったことです。

 そして、一番大きくやろうと思ったのは、自分の子どもができた時に、この子がここで生まれ育っていく中で、世界に向けて堂々と八戸を誇れる大人になってほしいと強く思ったことです。自分の子どもたちが外に出た時に、育った町は何もないところなんて絶対言ってほしくないし、自慢してほしい。そのためにもこの街をもっともっとよくしなくてはいけないと、子どもに訴えかけられているような気がして、そこから本腰を入れていろいろと活動をするようになりました。

これまでのみちのり

子育てをしながら活動するのはごく自然なこと

 チャレンジしているという意識は全くなくて、子どもができて、まずできることは何だろうというところからはじまり、賛同してくれた仲間がどんどん集まってきて、地域の人から求められると、「じゃあやろう」という感じできました。自分の持っている知識とできる範囲のことを着実に楽しんできたことが、今日に繋がっています。

 「もっとこんなことができる、もっとこうすれば楽しくなる」と、日々感じていることを一つ一つ形にしていくことが大切だと思います。

 今の活動は子どもができてから始まっているので、この子のためにやっているという気持ちの方が強く、子どもがいるからできないということは全くないですね。イベントによちよち歩きの子どもと夫が一緒に遊びに来たりとか、託児所以外にも義母や親せきのなど色々なところに子どもを預けたりしたので、もちろん、周りが助けてくれたということもありますが、それは、ごく自然なこととして普通にやってきました。

 確かに環境が恵まれているかどうかということはあるかもしれないですが、近所づきあいの仕方や考え方次第で、工夫はできると思います。書類作りなど家でできることは、夜中に子どもが寝てからやるとか、打ち合わせの時間はなるべくくっつけて預ける時間を調整するとか、そうしているうちに子どもも大きくなり、それにつれ動ける時間もだんだん長くなってきます。ですから、何をするにしても、結婚や子どもがいるということがチャレンジできない理由になって欲しくないなと思います。

いつも明るくプラス思考で

 私は大阪に生まれ育っていますが、地元ではないということはあまり意識していません。ただ、活動していて、仲間を募ったり手伝いを頼むなど、何かと気軽に言える昔からの友達や同級生がいたらなというのはすごく感じますね。ここでは、そういう繋がりって結構強いですからね。

 でも逆に、そういうしがらみとかを全く考えなくていいという面もあるので、それでプラスマイナスゼロなのかなとは思っています。それに、よそ者が目立つ事をして、多少足を引っ張られるくらいのことがあったとしても、自分が頑張ればいいことなので、気にしません。

 何かを達成するには、最初から絶対に上手くいくワケがないと思っているので、たとえ失敗しても、悲観的になって落ちこんで、もうダメと凹むことはあまりないです。何か問題が出たら、どうすればいいのかという解決法を見つけ、1つ1つ解決していくことが達成に繋がると思っているので、それが失敗だなんて全く思わないし、目標達成のための道のりだと考えています。

現在の活動状況や今後の目標など

地域づくりのための循環

 現在は、イベントプロデュースのほかにも、カフェの営業や、ユーストリームなどを使っての情報発信、八戸のお土産品開発にネット販売、それに、JR八戸線の観光アテンダント「うみねこおんで隊」による八戸の魅力発信と、スタッフみんなが何役もやらなければいけない状態で活動しています。

 メディアを使って情報発信することで、観光客だけではなく地元の人にも魅力を知ってもらい、着地型体験ツアーなどの受け皿を整えておもしろさを体感してもらって、帰る時には八戸らしいお土産を、また帰ってからもネット通販で八戸の味をお届けできるというように、全部がうまく循環してこそ、地域が少しずつ動いていくのだと思っています。ですから、結構いろいろやっていますねと言われますが、全てが一つの地域づくりを構成する要素なので、どこが抜けても回らなくなるといつも考えていますし、それは私たちだけではなく、全て地域の皆さんと一緒にやるというのが大事だと思っています。

 そのためにも、継続して活動できる組織体制を整えることが大事で、資金源となるような事業展開と経費をかけないで持続できる活動とのすみわけをしっかりと組み立てていかなければと考えています。

開発したお土産と町田直子さん

まだまだ学びたいことがいっぱい

 これまで何度か留学していますが、アメリカの大学はすごく実践的で、ジャーナリズムを専攻していたこともあり、学んだことがそのまま役立つし、役に立つともっと勉強したくなるし楽しいです。これまでやってきたことは、全てが関連していて無駄がないと感じているので、勉強はずっと続けたいと思います。アメリカの大学院に戻りたいと考えていますが、今のところなかなかタイミングがないので、今度は子どもが大学生になる頃一緒に留学できたらと期待しています。

 そして、その時には八戸というブランドと共に旅立ちたいなと思っています。ここには本当に売り込む資源がたくさんあるし、都会とは違う街だからこそ観光客とか流動人口をいっぱい増やすために、まだまだできることがあると思うんです。ですから、基本となる情報発信もコンテンツをしっかり整え、リピーターを増やすためにも受け皿としての体制の整備や流通ももっと良くするなど、循環をどんどん充実させていきたいと思っています。

これからチャレンジする女性へのメッセージ

目標をしっかり定めできることから始めてみてください

 無理なくやるというのが基本だと思います。ですから、最初から何か大きな事をやろうとかではなくて、得意分野を活かして、身の回りでできることを一つ一つ形にして、アクションを起こせば、必ずそういう仲間も周りにいるはずですから、そういう人たちと繋がって次のステップに進んでいけます。
 
 子どもがいるからとか、結婚しているからというのを理由にしないで、子どもがいるからできること、結婚しているからできることなどを、できる範囲でこつこつやっていけば、子どもも大きくなっていき、そのうち自分の行動範囲も広がってきます。

 ただ、こうなりたいというストーリーを自分で描き、目標をしっかり定めることが大切です。そうすれば、いつも夢を持って進んでいけるのではないかなと思います。

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この記事についてのお問い合わせ

青少年・男女共同参画課 男女共同参画グループ
電話:017-734-9228  FAX:017-734-8050

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