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更新日付:2013年3月4日 県民活躍推進課

青森県女性ロールモデル 北村真夕美さん

選り好みせず様々な経験をすること、多様な人々との出会いを紡ぐことで、成功に向けた土台がつくられる。

北村真夕美さん
株式会社青森経営研究所 代表取締役社長
北村 真夕美さん(弘前市)

【プロフィール】
 函館市生まれ。弘前青色申告会・弘前税務署管内青色申告連合会事務局長、株式会社弘前青色会館専務取締役の職歴に加えて、社団法人日本青年会議所東北地区協議会褒賞委員長・社団法人弘前青年会議所副理事長などを歴任。第8回青森県婦人海外派遣者。国際障害者年「われら人間コンサートin弘前」実行委員長。
 平成2年、青森市に医療機関や企業等の経営・財務コンサルティングや社員研修を手掛ける株式会社青森経営研究所を設立、代表取締役社長に就任。平成10年、「青森県女性団体連絡会」会長に就任。平成21年6月、「青森県男女共同参画推進協議会」会長に就任。平成14年、「特定非営利活動法人青い森空間創造女性会議」を設立、理事長に就任。

  • その他の公職等
    昭和62年~現在 青森労働局 雇用均等行政推進員(労働省青森婦人少年室協助員)
    平成7年~現在 国土交通省国土審議会「豪雪地帯対策特別分科会」委員
    平成12年~現在 青森県労働委員
    平成19年~現在 青森県地域づくりネットワーク推進協議会会長
    平成22年~現在 青森県男女共同参画審議会委員
    平成23年~現在 内閣府男女共同参画推進連携会議議員
    その他多数
  • 著書
    「りんごの花咲く街で」(北の街社)
    「言わせてもらいます」(陸奥新報社)共著
    「あなたがいるから」(奥会津書房)

北村真夕美さんの主な分野  「就業・キャリアアップ」「起業」

チャレンジのきっかけは?

働く女性たちとの出会い

 以前は、弘前市で団体の事務局長を務めていました。当時は「男性社会」でしたから、女性の管理職はめずらしく、様々なカタチで打たれましたが、応援してくださる方々も多かったですね。私が事務局長を務めていた間、お客様の数を増やし、「信用」と「信頼」を得て、自前の建物も購入しましたから、私の使命は十分果たしたという思いがあって、会社を興すことを決意しました。
 
 20代の頃から、世界組織のビジネス・アンド・プロフェッショナル・ウーマンズクラブ(BPW)に入っていて、男女共同参画という言葉がまだあまり知られていない時代に、月1回の例会で、女性の自立や、県の婦人行動計画に関わるなどレベルの高い学習会をしている、青森の働く女性の先輩達と御一緒していました。ですから、女性も自分の能力を十分に発揮する時代だと潜在意識で植え付けられていたのでしょうか、脱サラして会社を設立することは、ごく自然な流れでしたね。

 青森市で会社を設立したのは、青森市に働く友人が多かったこと、県の中心、県庁所在地ということが、能力や可能性を拓くステージになるのではという期待があったからです。実際、素晴らしい人々に出会い、その交流の中から、たくさんのチャンスを与えていただき、活躍の場が広がって「感謝の気持ちでいっぱい」です。

これまでのみちのり

大変な時期を乗り越えられたのは

 以前の職場は、経営者の皆様がお客様でしたので、経営がいかなるものか十分承知していました。特別に困難があったとは捉えていません。ただ、資本金を用意して起業しても、お客様の信用がつくまでには時間がかかりますから、資金繰りが少し大変な時期はありました。
 
 起業したばかりの頃、運転資金のことで当時の国民金融公庫に相談に参りましたら、弘前で仕事をしている時に交流のあった職員の方がいらして、「北村さんは今までお客様のために一生懸命尽くしてこられたから、今度は僕たちが北村さんに協力します。」と言ってくださいました。まだ、女性の起業家の資金について優遇制度がなかった頃のことです。どんな時も「お客様」のためにと、誠実に仕事を続けてきたこと、それをちゃんと見ていて評価してくれていた人がいた事を知って、私がやってきたことは間違いなかったと思いました。ですから、いつも「陰日向なく仕事を完結していく姿勢」は、大事な事と考えます。

いつでも自分の意見を言えるように

 弘前時代も、市や県の審議会委員を務めていましたが、国の審議会で委員を務めるようになったのは、青森県から女性委員を出してほしいと、当時の国土庁の雪対策担当から県に依頼があったことが、きっかけと聞いています。それと前後して、仙台市建設局が道路整備に関するシンポジウムを開催、同じように県に依頼があり、そちらにも私がパネリストとして出席させていただき、そこで建設省や国土庁の方々との出会いがありました。その後、「東北の道づくり」などのフォーラムや会議に多く出席させていただく機会が拓けました。これは、青森県における「道づくり」の活動にも繋がってくれました。自民党古賀誠先生などを青森にお招きし、「雪道」の現状を見ていただいたり、青森-八戸間の高速道路の欠落部分「上北道路」の事業化、工事推進が実現になりました。

 国の審議会の委員を、一民間人で17年間も務めてこられたのは、期待される適切な意見をきちんと言ってきたからだと思います。国会議員や他県の知事、大学の教授など他の委員の中での自らの位置を自覚し、青森県に住む一住民として、青森県で働く女性の視点での意見を述べることを心がけてきました。やはり普段からどんな事柄についても、自分の意見や、疑問を持つことが大切だと思います。国の審議会でも素晴らしい方々との出会いに恵まれて、前の新潟県知事平山征夫氏や国の雪氷防災研究所の所長さんなどを青森にお招きし御講演いただいたりもしました。

現在の活動状況や今後の目標など

現在の活動とそれを支えているもの

 全国的に見て、青森県の男女共同参画が取り残されているのではと、感じたことから、会長を務めている「青森県男女共同参画推進協議会」で企画を提案し、今年度も含めてこれまで3回、「内閣府」との共催で事業を実施しています。その際には、国の方たちに来青していただき、活動の様子を見ていただきました。現状を見ていただいて、「青森県」が高い水準でがんばっていると、アピールもできました。青森から積極的に発信していくことが大事だと思っています。このことがあってか、「内閣府の男女共同参画推進連携会議」の議員を務めることとなりましたが、自分から求めていなくても、自分が今すべきことを、きちんと行っていくことで、チャンスや場面は広がっていくものです。

 「青森県地域づくりネットワーク推進協議会」でも、最初は県の方から声がかかり参加することになりましたが、役員交代の時に「今度は女性がいい」ということで、その翌年が、「全国大会」開催の年だということも知らずに、会長を引き受けることになりました。でも、以前、BPWや他にも青年会議所活動をしていましたので、大きなイベントの企画や開催の経験が多くあって、無事、この全国大会の「実行委員長」をこなすことができました。若い時に「仕事」だけではなく、「社会活動」もしていた事が、「土台」となって、「今の自分を支えてくれているのだ」と痛感しますね。ありがたいことです。

これからチャレンジする女性へのメッセージ

様々な経験と出会いの大切さ

 チャレンジすることは誰でもできますが、それが成功するような準備が「自分に備わっているか」、これまでどういう活動をして「どういう経験を積んでいるか」が大事だと思います。そのためにも、関心のあることばかりではなく、様々な人の集まる会合や研修会、講演会などへ面倒がらず出かけたり、組織活動やイベント企画、実行など、いろいろと経験するべきです。そして、「人と関わること」を嫌わずに、「多様な人々に出会う」。そして「出会いを紡いでいく」。それが、「人生」のかけがえのない「宝物」となっていくと思います。

 若い頃は、青森の優れた働く女性の先輩に学び、教えを受けて「いつかは先輩女性たちのようになりたい」と、彼女等の後姿を師として歩んできました。今でも何かの会議などで御一緒したりしますが、そんな時の先輩は会議の終了後、必ず「お茶を飲みましょう」と誘ってくださって、「今日の発言は良かったわよ」とか、「最近どうしているの」など励まされたり、アドバイスをいただいたりと、未だにエールをいただいていて、幸福に思っています。「仕事」をはじめ、どんな分野でも、「自らの道」を歩き続けていくためには、紡いできた沢山の出会い、言わば「人脈」が大きな力、何ものにも代えがたい「財産」となっていくものだと、今、改めて実感しています。

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青少年・男女共同参画課 男女共同参画グループ
電話:017-734-9228  FAX:017-734-8050

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